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モーターサイクル向けスワームインテリジェンス(群知能)【コンチネンタル・オートモーティブ】
2016年10月26日
● eHorizonと関連アプリを通じて、モーターサイクリストはライダーやルート情報を共有
● デジタルクラスター上のボタンにタッチするだけで、運転中に位置情報記録が可能
● Bluetooth Low Energy を介したスマートフォンの接続性により、どこで曲がるかといったナビゲーション、
緊急時のテキストメッセージ送信、キーレススタートを実現
コンチネンタルのシンガポール拠点で開発された、二輪車向けeHorizonシステムにより、ライダーは曲がり角の先を見ることができるようになります。二輪車向けeHorizonシステムはライダーをつなぎ、ライダーコミュニティに向けたプラットフォームを通じて重要なルート情報の共有ができるようになります。正確で、常に最新情報にアップデートされるデジタル地図情報をバックエンドに供給する群知能コンセプトを利用して蓄積されたデータは、クラウド上で照合され、すべてのライダーが利用可能になります。よって、工事や事故、道路上に流出したオイルや水、また渋滞といった、走行中に障害となるであろう情報を事前にライダーに知らせることができ、結果的にライダーの安全性のみならず、他の道路利用者の安全性向上にもつながることでしょう。
ソフトウェア統合のため、コンチネンタルはデジタルクラスターを開発しました。その計器は道路情報、エンジンスピードといった通常の情報に限らず、交通状況や天候といった安全に関わる情報、また着信や音楽に関する通知を表示します。ソフトウェアがユーザーの好みに応じた、表示する情報の優先順位付けを行います。
集合知能のパワーを利用、スマートフォンへの統合
デジタル地図にルートデータを供給するため、ライダーは計器パネルに接続されたボタンを利用し、現在地情報や行動を記録するほか、出来事とそれが起こった場所に関する特定の情報を入力します。入力されたデータはコンチネンタルのクラウドバックエンドに集約され、インシデントマップに追加されると、ルート上の他のライダーに共有されます。
コンチネンタルではBluethooth Connection Managerを備えたスマートフォン向けアプリを開発し、他計器との通信を可能にしました。目的地を入力すると、曲がり角ごとのナビゲーション情報がディスプレイ上に表示されます。そのほか、オプションで不在着信通知、充電状況といったスマートフォン本体に関する情報の表示も可能です。Bluetooth Low Energyと無線周波を利用したバイクファインダー機能を使用すると、混雑した地下の駐車場でも自分のバイクの位置がわかります。また、イモビライザーを計器に組み込むことで、アプリ経由でエンジン始動ロックを解除し、スマートキーでエンジンを始動することも可能です。万が一、車両システムが何らかの事故が起こったことを検知すると、事前に登録した連絡先に緊急メッセージを送信します。スマートフォンと計器間の接続性を確実にするため、電話機本体のバッテリーを消費するのではなく、USB経由の充電機能も可能にしました。
より大きな運転の楽しみと安全性を創造するコミュニティの設立
このアプリを通じて、コンチネンタルはライダーのデジタルコミュニティ設立をサポートすると、各種データをデジタル的に他のライダーと共有することができるようになります。ライダーはこのアプリを使って走行距離、訪問した場所や他のライダーにも役立つ情報をシェアすることも可能です。このため、特設サイトが設けられました。計器類の統合やeHorizonシステムは、ある特定の二輪車クラスだけに提供されるものではなく、より小型車両も潜在的に接続されることを意味しています。プラットフォームのデザインと内容は二輪車メーカーの要件に応じて変更することが可能です。
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