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新製品「LTC3126」を発売開始【リニアテクノロジー】

2016年10月4日

損失のないPowerPath制御を使って2.4V~42Vの入力で95%の効率を達成する
デュアル入力2.5A同期整流式降圧DC/DCコンバータ


リニアテクノロジー㈱は、デュアル入力PowerPath™制御回路を内蔵した、2.5A、42V同期整流式降圧スイッチング・レギュレータ「LTC3126」の販売を開始しました。LTC3126は熱特性が改善された28ピンTSSOPパッケージまたは4mmx5mm QFNパッケージに収容されており、高いスイッチング周波数により小型の外付けインダクタやコンデンサを使用できるので、放熱効果が高く実装面積の小さいソリューションを提供します。Eグレード・バージョンとIグレード・バージョンはいずれも-40℃~125℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。高信頼性のHグレード・バージョンはTSSOPパッケージのみで供給され、-40℃~150℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。
1000個時の参考単価は6.25ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(www.linear-tech.co.jp/product/LTC3126)。

独自の電力段構成により、2つの独立した電源のいずれでも動作可能です。電源入力間のシームレスな移行が内部で制御されているので、活線挿入時や電源切断時に安定した出力電圧を保証します。内蔵のパワー・スイッチと同期整流を組み合わせることにより、広い電圧範囲にわたって95%の効率を達成するので、2MHzでスイッチングを行いながら高速トランジェント応答と優れたループ安定性を実現することができます。これにより、設計者はAM無線などのノイズの影響を受けやすいクリティカルな周波数帯域を避けるとともに、実装面積の小さいソリューションを提供できます。LTC3126の電流モード方式は内部で補償されており、外付け補償部品は不要です。Burst Mode®動作により、ピーク・トゥ・ピークの出力リップルを1%未満に抑えながら、出力電流が少ない場合でも高効率を維持します。さらに、無負荷のスタンバイ状態で暗電流が2μA未満なので、常時オンのシステムや携帯型のアプリケーションに最適です。LTC3126は入力電圧範囲が2.4V~42V、出力電圧範囲が0.818V~VINとそれぞれ広いので、コールドクランク、負荷遮断、エンジン停止/始動の状況でレギュレーションを行う必要のある自動車用アプリケーションに最適です。その他の主なアプリケーションとして、携帯型の産業用/通信用テスト装置、バッテリやスーパーキャパシタによるバックアップ電源システム、バッテリ・バックアップ付き自動車用電源、無停電電源、非安定化ACアダプタや1セルからマルチセルのほとんどの種類のバッテリで駆動されるシステムなどがあります。

LTC3126に内蔵された損失のないPowerPath回路は、2つの独立した入力電源でのシームレスな動作をサポートします。理想ダイオードORモードまたは優先入力モードをピンで選択可能で、低電圧ロックアウトしきい値をユーザーが設定可能なので、入力電源間の移行を完全に制御できます。この内部PowerPathによって高速な自動切り替えを行うので、ホールドアップ・コンデンサが不要で、出力電源の乱れを最小限に抑えます。アクティブ入力チャネル・インジケータと入力および出力の独立したパワーグッド信号により、電源システムの状態を完全にフィードバックします。
この他に、1μAのシャットダウン電流、内部ソフトスタート、過熱保護などを特長としています。


LTC3126の特長 :
2つの入力電源間のシームレスで自動的な移行
広い入力電圧範囲 : 2.4V~42V
広い出力電圧範囲 : 0.818V~VIN
最大2.5Aの連続出力電流
優先モードまたは理想ダイオードORモードをピンで選択可能
Burst Mode®動作、IQ=2μA
95%の効率(1A、VIN=12V、VOUT=5V)
シャットダウン時の電流 : 1μA
プログラム可能な入力UVLOしきい値
入力有効、優先チャネル、PGOODのインジケータ
200kHz~2.2MHzの固定周波数PWM
外部クロックに同期可能
最小オン時間60nsの電流モード制御
最小限の外付け部品
熱特性が改善された28ピン4mm×5mm QFNパッケージおよび28ピンTSSOPパッケージ


リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp

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