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初のDDRメモリ向けの完全統合電源ソリューションを発表【日本テキサス・インスツルメンツ】
2016年10月4日
車載や産業用アプリケーションで設計の簡素化やシステム・サイズの縮小に役立つ、
4A同期整流DC/DC降圧型コンバータ製品
日本テキサス・インスツルメンツは、車載や産業用アプリケーションに使用されるDDR2(Double Data Rate 2)、DDR3やDDR3Lメモリ・サブシステム向けに、業界初の完全統合電源管理ソリューションを発表しました。新製品の『TPS54116-Q1』DC/DC 降圧型コンバータは、2.95V~6Vの入力電圧範囲、出力電流4Aの同期整流降圧型コンバータであり、1A(ピーク)のシンク/ソースのDDRメモリ用終端機能やバッファ付きリファレンスも内蔵しており、ディスクリート構成と比較して、システム・サイズを最大50パーセント縮小できます。
インフォテインメント、ADAS(先進運転支援システム)やクラスタなどの車載アプリケーション向けに設計された『TPS54116-Q1』は、通信機器、テスト・計測機器やファクトリ・オートメーション機器に使用されるDDRメモリの電源にも使用できます。『TPS54116-Q1』をTIのWEBENCH® オンライン設計ツールと組み合わせて使用することで、電源設計プロセスを簡素化するとともに、迅速に行うことができます。製品の詳細、サンプルや評価モジュール(EVM)のご注文に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps54116q1-pr-jpをご覧ください。
業界をリードするTIのDC/DCコンバータ製品ポートフォリオの新製品である『TPS54116-Q1』同期整流コンバータは、複数の制御用MOSFETを内蔵するほか、最大2.5MHzのスイッチング周波数を提供することで、インダクタのサイズを縮小でき、ソリューション・サイズの縮小に役立ちます。ノイズに敏感なアプリケーション向けに、スイッチング周波数を中波放送よりも高い周波数に設定可能なほか、外部クロックへの同期が可能です。「2MHzのスイッチング周波数を実現するための4つの設計上のヒント」のブログ記事をご覧ください。
TIの『TDA3』SoC搭載のADAS製品向けに、サイズに対して最適化された統合型電源を設計する場合には、『TDA3x』搭載の低消費電力システム向けの車載電源リファレンス・デザインをダウンロードしてご覧ください。
『TPS54116-Q1』の特長と利点
・ローサイド(低圧側)とハイサイド(高圧側)の両方の電力用MOSFETと、1Aのシンク/ソースDDR VTT終端レ
ギュレータを内蔵、4Aの連続出力電流を提供
・電流モード制御、外部クロックへの同期機能によって、出力負荷範囲全域で固定スイッチング周波数動作を提供
・各種の車載アプリケーション向けに、AEC-Q100 車載標準規格の認定を取得、4kVのESD(静電気放電)保護を提
供
供給、パッケージ、価格について
『TPS54116-Q1』は量産出荷中で、TI storeや販売特約店から供給されます。パッケージは放熱特性を強化した4mm×4mm×0.75mmの24ピンWQFNで、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.50ドルです。
『TPS54116-Q1』 評価モジュールも供給中です。
TIの電源製品ポートフォリオに関する情報
・TIのDDRメモリ向けソリューションの全製品の詳細
・TIのリファレンス・デザイン・ライブラリで、すべての電源設計を参照
TIのWEBENCH®設計支援ツールについて
WEBENCH Designer/WEBENCH Architectの部品ライブラリは、メーカー120社の40,000点以上の部品データを収録しています。価格と供給に関するデータはTIのディストリビューション・パートナーが随時更新しています。8つの言語で提供されており、ユーザーは完全なシステム設計回路を瞬時に比較でき、購入にあたってのサプライチェーンの決定を迅速に実行できます。無償で利用できるWEBENCH設計支援ツールを使って設計を開始するには、こちらにアクセスしてください。
※ WEBENCHはTexas Instrumentsの登録商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
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