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電気自動車用充電器の運用を支援する クラウド対応の急速充電器および充電サービスを販売開始【日本電気】

2011年12月13日

このたび、NECは、電気自動車用充電器(以下、充電器)を設置する事業者向けに、事業者の運用を支援するクラウド対応型急速充電器、およびクラウド型充電サービスの販売を開始しました。

従来の充電器は、事業者が遠隔で利用状況を監視したり、運用保守を行う機能が実装されていないため、事業者が常駐する敷地内に充電器を設置して運用するケースがほとんどでした。そのため、充電器の設置場所が限定され、充電器の普及の妨げとなっていました。

NECは、充電器とクラウドを連携させることで、これらの状況を改善するための製品、およびサービスを提供します。また、今後は、他社製充電器と本サービスとの連携についても検討してまいります。

クラウド対応型充電器、およびクラウド型充電サービスの特長は次のとおりです。

1. クラウド対応型急速充電器

グループ会社である高砂製作所製の充電器をベースにクラウド対応機能を追加、充電サービスの対応機能も実装した充電器を発売します。
(製品仕様は別紙1参照)

2. クラウド型充電サービス(注1)

充電器を設置して運用する事業者に対し、充電器の運用支援および充電器の利用促進を支援するサービスを提供します。

1. 遠隔制御(エネルギーマネジメント)サービス(注2)
NECが提供する制御画面から、充電器の休止や再起動に加えて、充電電力を設定できるサービスを提供します。例えば、電力利用量の高い時間帯には充電電力のピークを抑えることが可能です。

2. 遠隔監視サービス
NECが提供する監視画面から、充電器の運用状況を監視できるサービスを提供します。

3. 会員認証サービス
非接触ICカードを用いた充電時の会員認証サービスを提供します。

4. 利用状況管理サービス
会員の利用実績(注3)をクラウド側で管理し、月単位で事業者に報告する利用状況管理サービスを提供します。事業者は、この情報を元に利用者に利用料を請求したり充電実績などの情報を提供したりすることができます。

5. 位置情報・利用状況の配信サービス
充電器の位置情報や現在の利用状況(満空情報)を表示する「充電ステーションマップ」を提供します。利用者が離れた場所から充電可能な充電器を探すことができます。

6. 充電完了通知サービス
利用者の携帯端末などに充電完了通知のメールを送信します。利用者が電気自動車から離れていても充電が終了したことが分かります。

7. 運用・保守サービス
充電器のハードウェア保守サービス、および24時間のコールセンターサービスを提供します。

上記ほか、電子マネーによる課金サービスなども提供していく予定です。

今後もNECは、充電器の設置事業者へのサービスを拡充し、走行時に温室効果ガスを排出しない電気自動車の普及を促進することで、低炭素化社会の実現に貢献してまいります。
なお、本製品が提供するサービスのイメージ図は、別紙2をご参照ください。


(注1)
クラウドプラットフォームとして、NECの「RIACUBE-V」を利用。
(注2)
NEC製クラウド対応型充電器のみ対応。
(注3)
充電回数、充電時間、充電電力量を提供。なお、充電電力量の値は概算値。


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