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BroadR-Reach®用コモンモードチョークコイルの商品化【村田製作所】
2016年9月26日
要旨
㈱村田製作所は、車載Ethernet「BroadR-Reach®*1(100Mbps)」に対応したコモンモードチョークコイルDLW43MHシリーズを9月から量産を開始しました。当社ではこれまでの「CANBUS/FlexRay*2」に対応したシリーズに加え、この新シリーズの商品化により、自動車の運転支援用途に貢献してまいります。
なお本製品は、2016年10月4日~10月7日に開催されるCEATEC JAPAN 2016に展示します。
補足
自動車市場では、自動運転に向けた動きが加速しており、周辺検知として車載カメラの標準装備が進んでいます。そのためには大量のデータ伝送が可能な高速差動インタフェース(以下、I/F)が必要であり、民生市場で実績があるEthernetの車載版「BroadR-Reach®(100Mbps)」の導入が進んでいます。
ムラタでは、自動車の制御系I/F「CANBUS/FlexRay」用コモンモードチョークコイルで培った巻線技術をベースに、ワイヤ間の静電浮遊容量バランスをコントロールすることで、「モード変換特性」などの必要な特性を実現しました。今後、更なる小型化をはかり、お客様のご要望に迅速にお応えしてまいります。
特徴
1.L4.5×W3.2×T2.7mm
2.200μH(at 100kHz)のコモンモードインダクタンスを実現
3.AEC-Q200*3準拠
用途
自動車市場向け、特にBroadR-Reach®といった車載LANにおけるノイズ対策
品番
DLW43MH201XK2
特性図
電気的性能
外形寸法図
用語説明
*1 BroadR-Reach® : OPEN Allianceによって定義された車載用イーサネットの規格。UTP(Unshielded Twist
Pair cable)1組で100Mビット/秒を実現した車載インタフェース。BroadR-ReachはBroadcom社の登録商標で
す。
*2 CANBUS/FlexRay : CANはController Area Networkの略。FlexRayは車載向け通信バス・システムの標準規
格
*3 AEC-Q200 : 「Automotive Electronics Council (車載電子部品評議会)」の略
ムラタについて
㈱村田製作所は、ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売を行っており、材料から製品までの一貫生産体制を構築しています。またムラタ製品の90%以上は海外で販売されており、国内外にグローバル会社を展開しております。
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