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シーメンスのNX、コンバージェント・モデリングで製品設計に次なるブレークスルーをもたらす【シーメンスPLMソフトウェア】

2016年9月15日

この資料は2016年9月7日に米国ボストンより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。


- 3Dプリンティング用に最適化された部品の設計を支援する最新テクノロジーを搭載
- データ変換を不要にして設計期間の短縮を実現
- スキャンしたモデルのリバース・エンジニアリングを簡素化するユニークな機能を装備


シーメンスのNXの最新バージョンのNX 11は、時間のかかるデータ変換を不要にし、ファセット、サーフェス、ソリッドの組み合わせからなるジオメトリ操作を大幅に簡素化するまったく新しいモデリング・パラダイムである「コンバージェント(集約型)モデリング」を実現して、デジタル製品開発に次なるビッグ・ブレークスルーをもたらします。これまでにないまったく新しいモデリング・テクノロジーである「コンバージェント・モデリング」は、3Dプリンティング用に最適化された部品の設計、設計プロセス全体のスピードアップ、製品設計におけるリバース・エンジニアリングの頻繁な適用と効率化を推進します。さらにNX 11は、次世代の3D CAEとして先ごろ発表した新しいSimcenter 3Dソリューションをはじめ、CAMの生産性を向上させるロボット・マシニングやハイブリッドアディティブ・マニュファクチャリングのためのツールなど、統合CAD/CAM/CAEソリューションとして随所に機能強化が図られています。

シーメンスPLMソフトウェアの製品エンジニアリング・ソフトウェア担当バイスプレジデントのJoe Bohmanは、「シーメンスは、コンバージェント・モデリングなどの革新的な機能を提供するために主力製品への投資を続けています。これらの機能はデジタル製品設計の在り方を一変させるものと確信しています。特にコンバージェント・モデリングは、ファセット・ジオメトリの効率的な操作に絶対欠かせないツールになると予想しています。この独自の最新テクノロジーは、スキャンしたジオメトリの操作につきものの修正作業のミスを撲滅するなど、時間の短縮とコストの節約を劇的に実現します。さらに、3Dプリンティング用に部品を最適化しようとする場合、従来のCADモデリングで直面する限界を取り払います。NX 11は、設計プロセスを簡素化し、ますます進化する付加製造をサポートして、製品開発に別次元の新しいクリエイティビティをもたらします」と述べています。

これまでの製品設計は、いわば一般的に利用可能な材料と製造方法に基づいています。
しかし、付加製造などの新しいテクノロジーは、より高いパフォーマンスを発揮できるフォルムと形状の設計を創造する扉を開きます。従来のCADテクノロジーは製造方法をサポートするように設計されていますが、いざ付加製造用に設計を最適化しようとすると限界に突き当たります。コンバージェント・モデリングは、付加製造で利用可能な材料とテクノロジーを使って最適で新しい形状を迅速に作成できる柔軟性を提供して、こうした限界を取り払います。

同様に、コンバージェント・モデリングは、スキャンしたデータの作業プロセスを簡素化します。医療器具、自動車、家電などの多くの業界では、スキャンした3Dデータを設計プロセスの一部として活用する動きが強まっています。従来、こうした既存設計のリバース・エンジニアリングは時間とコストばかり要する面倒なプロセスでした。スキャンしたデータのファセット・ジオメトリをサーフェスやソリッドの形式に長時間掛けて手動で変換しなければ、モデリングに利用できません。特に不規則な形状を3Dプリンティングや金型設計、解析などに使用できるようにするには、膨大な修正作業が必要で、リバース・エンジニアリングの完成までに何日も何週間も要します。コンバージェント・モデリングは、スキャンしたデータをNX 11で直接操作できるファセットとして取り込むことで、この修正作業のほとんどを不要にします。サーフェスのマッピング、ソリッドの作成、その他手動による形状作成の操作が要りません。

コンバージェント・モデリングは、スキャンしたデータをすぐに活用して、形状に基づく金型の作成、アセンブリへの取り込み、解析、その他一般的なCAD操作を可能にします。このリバース・エンジニアリング機能と、NX 11に追加された新しい3Dプリント機能を組み合わせれば、NXからダイレクトに3Dプリントを実行できるため、付加製造プロセスを大幅に簡素化することができます。新しいブレークスルーを巻き起こすこのスキャン、編集、プリントのワークフローは、Microsoftの新しい3Dプリント機能を利用するほか、広範な互換性を保持するために3MFフォーマットをサポートします。

NX 11にはその他にも大きな機能拡張が随所に図られています。製品パフォーマンスの予測に必要なすべてのシミュレーション機能を提供するSimcenter 3DがNXで利用できるようになり、さらにパワーアップされました。Simcenter 3Dはスタンドアロン・アプリケーションとしても使用可能ですが、NXで使用すると、設計タスクとシミュレーション・タスクをシームレスに連携させることができます。クラス最高のジオメトリ編集機能、連想性を保持したシミュレーション・モデリング機能、業界の専門知識を組み込んだ複合領域ソリューションが統合されているため、シミュレーション・プロセスを加速させることができます。また高速かつ正確なソルバーが、構造解析、音響解析、流体解析、熱解析、モーション解析、コンポジット解析のほか、最適化やマルチフィジックス・シミュレーションも強力にサポートします。Simcenter 3Dでは、NX 11用に回転機器の新しいモデリング機能とシミュレーション機能、内部・外部音響解析用の新しい環境、機能強化された複合構造体の損傷解析などが導入されています。

NX 11の製造用の高度なテクノロジーは、マシニングの柔軟性と精度の向上、プログラミング時間の短縮、部品品質の向上を可能にします。NX CAMの新しいロボット・プログラミング機能は、製造現場におけるマシニング・アプリケーションの適用範囲を拡張し、6軸以上のロボットを使った大型で複雑な部品の精密なマシニングを支援します。ロボット・マシニングは、研磨やバリ取りなどの手動操作を自動化し、繰り返し精度を向上させて高品質な部品の製造を可能にします。さらに、フィーチャー認識機能の拡張により、多孔部品のNCプログラミングを自動化して、プログラミング時間を最大60%削減します。
さらに、NC CMM Inspection Programmingに、CMMの直線軸ではなくヘッドのみを移動させて測定できる新しい高速サイクル機能が追加されています。この新しいヘッド・タッチ法は精度を向上させ、検査サイクルを最大3倍高速化します。

詳細についてはhttp://www.plm.automation.siemens.com/ja_jp/products/nx/11/index.shtmlをご覧ください。


シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)とMOM(製造オペレーション管理)のソフトウェア、システムおよび関連サービスにおいて世界をリードするグローバル・プロバイダーです。これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供し、1,500万ライセンス以上のソフトウェアの販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地とし、数多くのお客様と協働して各種産業向けソフトウェア・ソリューションを提供しています。これによりお客様がイノベーションを実現し、世界中で競争優位性を常に確保できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。


シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、165年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界200カ国以上で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2015年9月30日を期末とする2015年度における売上は756億ユーロ、営業利益は74億ユーロでした。2015年9月末現在の全世界の社員数は348,000人です。シーメンスに関する詳細は www.siemens.comにてご覧いただけます。


注意 : SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの登録商標です。NXおよびSimcenerは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。MicrosoftはMicrosoft Corporationの登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。


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