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新製品「LTM2889」を発売開始【リニアテクノロジー】

2016年9月13日

システムの信頼性を高める電源内蔵の堅牢な4Mbps CAN FD μModuleアイソレータ


リニアテクノロジー㈱は、3.3Vまたは5Vのアプリケーションで大きなグランド間電位差や同相トランジェントから保護するISO 11898-2完全準拠のCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)μModule®(マイクロモジュール)トランシーバおよびアイソレータ「LTM2889」の販売を開始しました。LTM2889にはコマーシャル温度グレード、インダストリアル温度グレード、車載温度グレードがあり、高さの低い15mmx11.25mmx3.42mm 表面実装BGAパッケージで供給されます。全ての内部回路と受動部品が、リニアテクノロジーのこのRoHS準拠μModuleパッケージに搭載されて
います。1,000個時の参考単価は9.96ドルからです。LTM2889は、絶縁型のRS485、RS232、USB、SPI、I²C、GPIOを含むμModuleアイソレータのファミリに属します。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(www.linear-tech.co.jp/product/LTM2889)。

実際のCANシステムでは、グランド電位がノード間で大きく変動し、許容範囲を超えることもあります。この場合には通信の遮断やトランシーバの破壊が生じる可能性があります。LTM2889では、内部の誘導性素子による絶縁でCANトランシーバを絶縁することによりグランドを分離しています。このデバイスは複数レベルの保護を行うことで、2,500VRMSの電気的な絶縁、±60Vのバス電圧フォルト耐性、30kV/μs以上の同相トランジェント耐圧、±25kV人体モデルのESD保護など、システムの信頼性を大幅に改善します。LTM2889は外付け部品が不要なので、絶縁型シリアル・データ通信向けに一体化した堅牢なμModuleソリューションを実現します。

LTM2889は、絶縁型トランシーバに電力を供給し、CANノードのデバイスに最大0.75Wの絶縁電源を供給する、低EMIのDC/DCコンバータを内蔵しています。多くの内蔵保護機構に加えて、このデバイスは同相範囲が±36Vに拡張されているため、電気的ノイズの多い環境やグランド・ループが存在する状況での動作が可能です。LTM2889は22kbps~4Mbpsのデータ・レートで動作し、低いデータ・レートではスルー・レートを調整してEMIを低減することができます。シャットダウン・モードでは、LTM2889の全ての出力が高インピーダンスになり、消費電流が1μA未満に減少します。


LTM2889の特長 :
絶縁型4Mbps CAN FDトランシーバ
2500VRMS、1分間のUL1577規格に準拠
絶縁型DC電源 : 5V(3.3Vに可変)
最大150mAを供給可能な絶縁型電力出力
3.3Vまたは5Vの入力電源電圧を選択可能
高いバス・フォルト電圧耐性 : ±60V
低消費電力のオフ・モード : 標準で1μA未満
高い同相トランジェント耐圧 : 30kV/μs以上
高いESD : CANHとGND2およびVCC2間、CANLとGND2およびVCC2間で±25kV、絶縁バリア間で±10kV
高さの低いBGAパッケージ


リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp


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