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新製品「LT4295」を発売開始【リニアテクノロジー】
2016年9月12日
大電力を実現するIEEE 802.3bt PDコントローラ
リニアテクノロジー㈱は、最大71Wの電力供給を必要とするアプリケーション向けに、IEEE 802.3bt 受電装置(PD)インタフェース・コントローラ「LT4295」の販売を開始しました。LT4295には、それぞれ-40℃~85℃と-40℃~125℃の動作温度範囲に対応するインダストリアル・グレードと車載グレードがあります。1,000個時の参考単価は2.75ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。LT4295は、LT4276やLT4275などのリニアテクノロジーの既存のPoE+ PDコントローラのアップグレード製品です。使用可能な電力を最大限に高め、PDの熱損失を低減するには、LT4321理想ダイオード・ブリッジ・コントローラをご利用ください。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(www.linear-tech.co.jp/product/LT4295)。
次世代のPower over Ethernet(PoE)規格であるIEEE 802.3btは、2009年のIEEE 802.3at規格で設定された25.5Wの制限を超える製品を可能にします。リニアテクノロジーは、次世代のIEEE準拠製品を市場に先駆けて提供する準備ができています。PoE++または4PPoEとしても知られるこの新規格は、10ギガビット・イーサネット(10GBASE-T)に対応し、従来のIEEE装置との下位互換性を維持しながら、電力量を増加して新しいアプリケーションや機能を可能にします。LT4295は、IEEE 802.3bt(ドラフト2.0)に準拠しており、追加されたPDクラス(5、6、7、8)、追加されたPDタイプ(タイプ3およびタイプ4)、5イベント分類の全てを含む、新規に導入された機能に対応します。
LT4295は、単一シグネチャの802.3bt PDコントローラで、高効率のフォワード構成とオプトカプラ不要のフライバック構成の両方で同期動作が可能な絶縁型スイッチング・レギュレータ・コントローラを内蔵し、補助電源をサポートします。このように高レベルの集積化を行って部品数やボード・スペースを低減することにより、フロント・エンドのPD設計が簡素化され、LT4295は1個のICを使用するだけでPD負荷に効率的に電力を供給できます。パワーMOSFETを内蔵する従来のPDコントローラとは異なり、LT4295は外部MOSFETを制御してPD全体の熱損失を大幅に低減し、電力効率を最大限に高めます。このことは、802.3btの大電力レベルのアプリケーションでは特に重要です。外部MOSFET構造により、MOSFETをアプリケーションの要件に応じたサイズにすることができます。標準的なLT4295ベースの実装では通常、RDS(ON)が30mΩのMOSFETを選択します。
LT4295の特長 :
● フォワード/フライバック・コントローラ付きのIEEE 802.3af/at/bt(ドラフト2.0)受電装置(PD)コントローラ
● Hot Swap NチャネルMOSFETを外付けすることにより最小の電力損失と最高のシステム効率を実現
● 最大71WのPDをサポート
● 5イベント分類検出
● 優れたサージ保護(絶対最大定格100V)
● 広い接合部温度範囲(-40℃~125℃)
● LT4321理想ダイオード・ブリッジと併用時のエンド・トゥ・エンド効率:94%以上
● フォトカプラ不要フライバック動作
● 最小9Vの補助電源をサポート
● 28ピン 4mm×5mm QFNパッケージ
リニアテクノロジーについて
S&P 500 の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
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