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ボルボ・カーズとオートリブが自動運転の合弁会社を設立【ボルボ・カー・ジャパン】
2016年9月6日
本プレスリリースは、2016年9月6日スウェーデン本社発、プレスリリースの抄訳です。
ボルボ・カーズと自動車安全システムの世界的な先進企業であるオートリブ(Autoliv)は、次世代の自動運転ソフトウェアを開発するため、共同所有会社設立の基本合意書に調印しました。
2017年の初めに業務を開始する予定の新会社は、スウェーデンのイェーテボリに本社を構えます。当初は、ボルボ・カーズ、オートリブの双方より約200名の従業員が派遣され、中期的には600名以上の規模に増員される計画です。
この新会社は、拡大しつつある自動運転ソフトウェアシステムの世界市場に参入することになります。グローバルな高級車メーカーが、ADAS(Advanced Driving Assistant System/先進運転支援システム)およびADテクノロジー(自動運転テクノロジー)を新規開発する目的で、一次サプライヤーと提携する取り組みは、業界で初めての事例となります。
新会社が開発する先進のADASとADテクノロジーは、ボルボ・カーズの新型車に採用されるのに加え、オートリブが世界中の自動車メーカーに対して販売する計画となっており、その収益は両企業に分配されます。
ボルボ・カーズは、世界で最も安全性の高い乗用車の製造、3点式シートベルトの発明、そして世界トップレベルのアクティブ&パッシブセーフティーシステムの継続的な開発と導入により、高い評価を得てきました。新しいボルボ車に乗車中の事故における、死者や重傷者を2020年までにゼロにする、というのがボルボ・カーズの中期的なビジョンです。
オートリブは、自動車メーカー各社にセーフティシステムを提供する世界トップレベルのサプライヤーであり、60年以上にわたり、世界中の自動車メーカー向けにアクティブ&パッシブセーフティーテクノロジーを開発・導入するという点において他社をリードしてきました。
自動車の安全性におけるリーディングカンパニーであるボルボ・カーズと、自動車安全システムの世界的な先進企業を結び付ける今回の合弁事業は、ADASとADテクノロジーが交通安全に貢献することを強調し、自動運転車の開発と導入を加速させる役割を担います。
ボルボ・カーズのCEO、ホーカン・サムエルソンは、「お互いのノウハウとリソースを結びつけることで、新会社は自動運転ソフトウェアの開発における世界的リーダーとなることでしょう。これによって、このエキサイティングなテクノロジーをボルボ・カーズのお客様に対して、より迅速にお届けすることが可能になるのです」と述べています。
オートリブのヤン・カールソン会長兼社長兼CEOは、「自動車の安全性を追求し、世界中でオートリブとボルボ・カーズ以上の貢献をしてきたと主張できる企業はありません。この新会社は、自動運転が路上での安全を向上させる新たな手段であるという認識に基づいて設立されるものです」と述べました。
ボルボ・カーズとオートリブは、合弁会社に対して、互いがもつADASの知的所有権の使用認可と譲渡を行います。これをベースにして、新会社は新しいADASとADテクノロジーを開発します。最初のADAS製品は2019年までに販売可能に、そしてADテクノロジーは2021年までに供給を開始する計画です。
ボルボ・カーズ以外の自動車メーカーに対しては、オートリブが新会社の全製品に関する販売・流通を一手に請け負います。新会社の経営陣は、ボルボ・カーズとオートリブの出身者で構成されます。ボルボ・カーズのビークル・ライン90の元本部長で、ボルボ・カー・スイス、マネージングディレクターのデニス・ノベリウスが新しい合弁会社のCEOに就任します。
なお、基本合意書は拘束力を持たず、今後も交渉が継続され、最終的に正式な契約に達します。現時点では、正式契約に達する、あるいは非拘束の基本合意書によって計画される、合弁会社の設立が実現するという保証はありません。
2015年のボルボ・カー・グループ
2015年の会計年度において、ボルボ・カー・グループは66億2,000万クローナ(2014年度は21億2,800万クローナ)の営業利益を計上しました。同年度の売上は1,640億4,300万クローナ(1,375億9,000万クローナ)でした。2015年度の世界販売台数は過去最高の50万3,127台に達し、2014年度と比較し8%増となりました。この史上最高の販売台数及び営業利益の実績により、ボルボ・カー・グループのグローバル改革プランへの投資は継続して実施されます。
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