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メルセデス・ベンツのクルマが駐車スペース探知機に【ボッシュ】
2016年9月2日
メルセデス・ベンツのクルマが駐車スペース探知機に
ボッシュとダイムラーが駐車スペース探しをより簡単に
● ボッシュとダイムラーが「コミュニティ ベース パーキング」のパイロットプロジェクトを開始
● 道路を走行する車両が路肩の空き駐車スペースを見つけて報告
シュトゥットガルト – 毎日の駐車スペース探しはストレスの元です。駐車スペース探しが目的地までの移動より時間がかかる場合はなおさらです。路肩の駐車スペースを備える道路の場合、自動車が絶えず駐車スペースの横を通過しています。これらの自動車が他のドライバーに空きスペースの大きさや場所を知らせることができたら、非常に便利なはずです。
まさにこの取り組みを始めたのが、メルセデス・ベンツとボッシュです。駐車スペースをより速く簡単に探す新しいスマートなサービス、「コミュニティ ベース パーキング」のテストを両社が協力して進め、シュトゥットガルト都市圏でメルセデス・ベンツのテスト車両を使ったパイロットプロジェクトをスタートさせました。これらの車両に搭載されたセンサーは、路肩の空き駐車スペースに関するデータを生成します。テスト車両には、こうしたデータの送受信に必要な通信用インターフェースも装備されています。
「メルセデス・ベンツのほぼすべての車両がスマートネットワークによってつながっています。これらの車両に適切なセンサーを搭載すると、ただ通りすぎただけでデータを生成できるようになります。私たちは、空き駐車スペースを素早く見極めるために、このデータを利用することが次のステップだと考えています」と、メルセデス・ベンツのデジタルビークル&モビリティの責任者を務めるSajjad Khanは述べています。
ボッシュでコネクテッド パーキングの責任者を務めるRolf Nicodemusもこう述べています。「コミュニティ ベース パーキングにより、空きスペース探しがドライバーにとって一種の共同作業となります。これにより、駐車スペース探しにかかる時間を大幅に短縮できるだけでなく、ドライバーを空いている駐車スペースに直接誘導できるようになります」
既存のセンサーを新たな用途に活用
すでに車両に組み込まれている超音波センサーは、時速55kmで走行していても路肩を継続的にスキャンすることができます。センサーが空いている駐車スペースを検知すると、収集されたデータはダイムラー ビークル バックエンド(Daimler Vehicle Backend)から安全なデータリンクを経由してBosch IoT Cloudに送信され、そこで分析されます。検知されたスペースが本当に空き駐車スペースなのかは、データマイニングの手法を使って検証します。例えば、交通量が多い道路の特定の場所にある空きスペースが繰り返し検知される場合は私設車道である可能性が高く、駐車には利用できません。
メルセデス・ベンツとボッシュが提供するこのサービスの第1段階では、システムが、ある道路で空きスペースを見つける確率を試算します。コミュニティ ベース パーキングがより広く定着した次の段階では、路肩のスペースの空きと大きさをリアルタイムで報告できるようになります。このコミュニティ ベース パーキングのデータは、例えば公共駐車場の空きスペースなどの詳細な空きスペース情報とともに、デジタル駐車スペースマップとして車載ディスプレイや「 Mercedes me 」アプリを通じて表示されます。ドライバーはナビゲーションシステムで目的地を選択すると、空き駐車スペースに直接誘導してもらえます。
ストレスフリーの駐車がドライバーのイライラを最小限に
適切な駐車スペースを速やかに見つけられると、ドライバーは時間と燃料を節約できるだけでなく、イライラと環境に与える負荷も軽減できます。新型のメルセデスEクラスに搭載されているリモートパークパイロット(Remote Park Pilot)などの駐車支援システムと組み合わせることで、コミュニティ ベース パーキングは駐車のストレスを大幅に緩和できます。
詳細情報 :
▶ www.bosch-connected-parking.com
▶ New service for drivers: Bosch lets cars find parking spaces themselves
このプレスリリースは2016年9月2日にRobert Bosch GmbHより発行されました。
原文をご覧ください。
世界のボッシュ・グループ概要
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2015年の売上高は417億ユーロ(約5.6兆円*)で、総売上高の59%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズは、自動化、電動化、ネットワーク化の3つの領域においてグループの専門知識を統合させ、お客様にトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバー アシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-Infrastructure(路車間)通信、オートモーティブ アフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2015年の従業員数は約37万5,000人(2015年12月31日現在)、2015年の売上高は706億ユーロを計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含む世界的な製造・販売ネットワークは約150カ国を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界約118の拠点で5万5,800人の従業員が研究開発に携わっています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。
*2015年の平均為替レート(1EURO=134.3円)で換算
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