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McLaren-Honda 3名ドライバー体制を発表【本田技研工業】

2016年9月3日

McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)は、2017年及び2018年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)に、3名ドライバー体制という新たな試みで参戦することを発表しました。
ワールドチャンピオン経験者で、15回ものF1優勝を誇るジェンソン・バトン選手(36歳、英国出身)は、引き続き2018年までMcLaren-Hondaの一員として新たな役割を担います。
McLaren-Hondaの2017年レースドライバーは、フェルナンド・アロンソ選手(35歳、スペイン出身)、ストフェル・バンドーン選手(24歳、ベルギー出身)の2名となります。



■ McLaren 会長兼CEO ロン・デニスのコメント
「McLaren-Hondaの来期レースドライバーは、優れた才能で定評のあるフェルナンドと、未知なるポテンシャルを持つストフェルの2名で、これ以上無いバランスの取れた完ぺきなコンビになります。

まず彼らの話をする前に、過去7年もの間、レースドライバーとして我々と共に戦ったジェンソンの話をしましょう。彼は単に速いだけではなく、どんな時でもすばらしい振る舞いをしてくれました。明日のレースが彼にとって298戦目となることが示すように、現役レースドライバーの中で最も経験のあるベテランです。そのジェンソンと2018年まで契約を延長することで、マシン開発はもとより、引き続きチームにとって重要な役割を担ってもらえることになりました。また、必要に応じてレースに出てもらうことも有り得ます。
ジェンソンが引き続き我々と共に働いてくれることに、どれだけワクワクしているか、McLaren-Hondaの皆を代表して、彼に伝えたいと思います。来シーズンのライバル達との戦いに、彼の長年に渡る経験と知識が我々のアドバンテージになることは間違いありません。

フェルナンドにとって2017年シーズンは、McLaren-Hondaのレースドライバーとして3年目となりますが、我々が彼をどれだけ信頼しているかは、もはや説明の必要はありません。彼は私がこれまで見てきたF1ドライバーの中で最も優秀かつ最も速いドライバーの一人で、彼と同じチームで働けることを誇りに思います。彼はこの2年間、勤勉かつ辛抱強く頑張ってくれ、来シーズンはMcLaren-Hondaが良い結果を残し始めるに違いないと言ってくれました。

ストフェルは2013年2月からMcLarenの若手ドライバー育成プログラムのメンバーであり、その11ヵ月後にはF1のテスト兼開発ドライバーに抜擢されました。これまでの2年半、彼は自分の役割をしっかり果たしてチームに貢献してくれました。また、フェルナンド、ジェンソン、あるいは優秀なエンジニア達から多くを学び、2013年のフォーミュラ・ルノーでチャンピオンシップ2位、昨年のGP2シリーズでは他を寄せ付けない強さでチャンピオンを獲得するなど、この緻密に計画された育成プログラムを、卓越した結果をもって完了しました。ストフェルのF1デビュー戦となった今年のバーレーンGPで彼が証明してくれたように、彼にはもうF1へステップアップする資格があるのです」

■ 長谷川 祐介 ㈱本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者のコメント
「まず始めに、ジェンソンが引き続き我々の開発を担ってくれることを、うれしく思います。彼がHondaファミリーの一員になるのは、これで通算8年目になります。この2年間はとてもチャレンジングでしたが、一流のレーシングドライバーとして貢献してくれたお陰で、ここまで大きな進歩を遂げることができたことに感謝します。我々はジェンソンの知識や技術をとても信頼しており、これからもパワーユニットや車体の性能を最大レベルまで引き上げてくれると確信しています。

2017年のレースドライバーとなるフェルナンドとストフェルは、とても意欲的で、かつ速い、最高のコンビネーションだと思います。本日発表した3名ドライバー体制という新しい試みは、とてもバランスの良い体制ですから、必ずや良い結果につながるでしょう。
フェルナンドと共に戦ったこの2年間、彼のお陰で我々の開発は凄まじいスピードで進んだので、1日も早く良い結果につながるように頑張ります。
最後に、新たにレースドライバーとなるストフェルを心から歓迎します。今年既にF1やスーパーフォーミュラですばらしい結果を残していますから、2017年シーズンを一緒に戦うことが、今からとても楽しみです」

■ ジェンソン・バトン選手のコメント
「McLaren-Hondaの主要メンバーとしてチームに残れることをうれしく思います。今回の件はロンと何度もじっくり話し合って決めたことですが、実際、私は自分の新しい役割についてとてもワクワクしています。我々全員が目標に掲げている成功を収めるために、チームの取り組みにより深く関われることを特に楽しみにしています。
私はMcLaren-Hondaが大好きで、これまでに一緒に仕事をした人々の中で最も優れたメンバーが揃ったチームだと強く信じていますし、今後も他のチームのドライバーとしてF1に参戦するつもりはありません。
はっきり申し上げますが、私は決して引退するわけではありません。私は2017年と2018年の2年間の契約を結んでおり、マシンの開発に精力的に取り組むつもりです。そして、今後どこかのタイミングで新しいマシンのハンドルを握ることがあると確信しています」

■ フェルナンド・アロンソ選手のコメント
「まだ2016年シーズンの途中ですし、最終戦までには良い結果が出せると自信はありますが、とは言え既に2017年が楽しみです。
私はMcLaren-Hondaを勝てるチームにすべく貢献するという強い決意を抱いています。そして来年には、我々が過去2年間目標に掲げながら懸命に取り組んできた結果を達成し始めることができると固く信じています。
ジェンソンはこれまで私にとってすばらしいチームメートで、その彼が新たな役割を担いながら我々と一緒に引き続き仕事をすることは、とても良いニュースです。ジェンソンはとても優秀なドライバーですし、とても良い人です。また、彼のマシン開発スキルは誰にも劣りません。
ストフェルについてですが、私は長年にわたって多くの若手ドライバーを見てきましたが、いいドライバーは初めて見た時にすぐ分かるものです。シーズン初めのバーレーンでストフェルが私の代わりにレースに出ましたが、彼と一緒に仕事をするのは楽しかったので、そのストフェルと一緒に引き続き仕事をし、彼が学び成長する手助けをできることが楽しみです。ジェンソンと共に、ストフェルと私でMcLaren-Hondaをグリッドの先頭という、チームにふさわしい位置にもっていけると確信しています」

■ ストフェル・バンドーン選手のコメント
「McLaren-Hondaの皆さん、そして特にロンが私を信頼して下さったことに感謝します。私はこれまでのキャリアの中でたくさんの書類にサインしてきましたが、今日、McLaren-Hondaとの契約書にサインをするためにペンを手に取ったとき、とても特別な気持ちになりました。McLaren-Hondaのレースドライバーになれることを非常に誇りに思いますし、これまでどのF1ドライバーもやってきたように一生懸命に取り組むことを約束します。既にチームのことはとてもよく知っていますし、非常にクレバーな人たちが揃ったすばらしい集団です。そして、そのマシンで一度レースにも出場していますし、テストも頻繁に行っています。McLaren-Hondaプロジェクトのポテンシャルには確かな自信を持っていますし、経験豊富な優れたドライバーの横でレースをしながら、世界選手権におけるチームの今後の成功に力強く貢献できると固く信じています。いつ成功を遂げるのかは言いませんが、それがMcLaren-Hondaチームが達成することだと確信していますし、その中で自分の役割をしっかり果たします。この場を借りて他にも感謝したい人がたくさんいますが、実際にはあまりにも多すぎてリストに挙げきれないくらいです。ですから、私が言えるのはこれだけです。『だれのことなのかご自分で分かっていると思いますが、ありがとうございました』」

※FIAとは、Fédération Internationale de l’Automobile(国際自動車連盟)の略称








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