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カーナビ画面でスマートフォンを操作する情報サービスを開発 ~車室内でスマートフォンアプリケーションの安全な利用を実現~【デンソー】
2011年12月8日
㈱デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、施設検索や音楽再生などのスマートフォン用のアプリケーションを、スマートフォンの操作感を維持しつつ、車内で安全に据置型カーナビゲーションシステム(以下カーナビ)のディスプレイ上で操作できるようにした車載連携情報サービス「ARPEGGiO(アルペジオ)」を開発しました。本サービスは、近年、スマートフォンユーザーが急速に増えている中、ドライブ中に、安全性を損なうことなくスマートフォンの利便性を享受することを狙いとしています。
ARPEGGiOの利用にあたっては、ARPEGGiO対応のカーナビが必要になります。ユーザーは、自分のスマートフォンに、「ARPEGGiOアプリ」をインストールしておき、車に乗り込む際にARPEGGiOアプリを起動させておきます。すると、スマートフォンとARPEGGiO対応のカーナビが自動的に無線(Bluetooth®)で通信し、カーナビディスプレイ上に、ARPEGGiOで利用可能なスマートフォンのアプリケーションが表示されます。
走行中のスマートフォンの本体操作は安全上の理由により、各国の交通規則や法令で禁じられています。ARPEGGiOは、単にスマートフォンの画面をカーナビのディスプレイに映し出すのではなく、デンソーが20年以上にわたりカーナビの開発・製造を通じて培ってきた長年のノウハウを活用し、車内において使用頻度が高いと考えられるアプリケーションを選定するとともに、アプリケーションをドライバーに見やすく表示するため、カーナビディスプレイ上の表示を車内での利用を想定した操作画面に変換して表示しています。さらに、運転中であっても運転の妨げにならない様にアプリケーションの操作を制限するといった工夫を加えることにより、より高い安全性を確保しています。
ARPEGGiOは、来年日本でサービスを立上げ、以降世界展開をはかる予定です。日本で先行投入されるARPEGGiOでは、現時点では、施設検索や目的地設定、スマートフォンに保存した楽曲やインターネットラジオの音楽再生、マイカーの燃費履歴の管理、mixiなどのソーシャル・ネットワークワーキング・サービス(SNS)サイトへの自車位置情報の登録などのアプリケーションの利用を想定しています。取得する情報はコンテンツプロバイダー(提供者)が更新し、ユーザーはスマートフォンを通じてそれを入手するため、カーナビ自体は更新することなく、常に最新情報を入手することができます。またカーナビと連携するアプリケーションは、デンソーが選定した上で、追加で導入していくため、ユーザーのニーズに応じたサービス内容へのアップデートが可能です。さらに、ARPEGGiOは、軽量かつ様々なOS(オペレーティングシステム)への移植が容易なミドルウエアを有するため、あらゆるカーナビへ導入することが可能です。
デンソーはこれからもARPEGGiO対応のナビ機種の拡大を目指すとともに、ナビとスマートフォンとの連携サービスを通じて、安全性を担保しつつ、より多くのユーザーの利便性の向上を図っていきます。
ARPEGGiOの仕組み
1. ユーザーが、スマートフォンにアプリ・ストア(アプリケーション導入サイト)から「ARPEGGiOアプリ」をインストールする。
2. 車に乗り込み、ARPEGGiOアプリを起動させると、カーナビとスマートフォンが「Bluetooth®」で自動的に無線で通信する。
3. カーナビがスマートフォンを介して、サービス提供サーバーにアクセスし、ARPEGGiOで利用可能なアプリケーションがカーナビにダウンロードされる。
ARPEGGiOで利用可能なアプリケーション選定の考え方
ユーザ調査に基づく車の中で使いたい機能を参考に4つのカテゴリからアプリケーションを選定
ARPEGGiOの活用事例(施設検索)
ARPEGGiO利用イメージ
※ 実際の利用では、スマートフォン側がロック画面となります。
※ Bluetooth®は、米国内におけるBluetooth-SIG Inc.の登録商標です。
※ mixiは、株式会社ミクシィの登録商標です。
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