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メキシコにおける自動車エアバッグ用ナイロン繊維およびエアバッグ基布の事業化を決定【東レ】
2016年7月28日
東レ㈱(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、この度、メキシコ合衆国の子会社 Toray Advanced Textile Mexico, S.A.de C.V.(トーレ・アドバンスド・テキスタイル・メキシコ(略称「TAMX」)、本社:メキシコ合衆国ハリスコ州エルサルト、設立:2015年8月)において、自動車エアバッグ用ナイロン繊維およびエアバッグ基布の事業化を決定しました。
TAMXは、東レのラージトウ炭素繊維製造子会社であるZoltek Companies, Inc.のメキシコ工場敷地内に、約100億円を投じて年産約10千トンのエアバッグ用ナイロン繊維生産設備とエアバッグ基布生産設備を導入し、2018年3月から稼働を開始する計画です。
メキシコは広範な自由貿易網や米国と隣接する地理的優位性を活かし、自動車の生産拠点として急成長しています。近年、メキシコにはエアバッグ縫製メーカーも数多く進出しており、米州のエアバッグ基布の需要はメキシコを中心に今後も大幅に増加すると予想されています。しかし、主要なエアバッグ基布メーカーは全て米国に立地しており、エアバッグ縫製メーカーからは物流合理化や現地調達率向上の観点から、メキシコ国内における基布生産への要望が高まっていました。
今回のメキシコでの生産拠点新設はこうしたニーズに対応するものであり、世界有数の エアバッグ基布市場である米州に原糸・基布の一貫生産体制を構築することで現地供給力を強化し、アジア、欧州も含めた世界の旺盛なエアバッグ基布需要の取り込みを図ります。
東レは現在、日本およびタイで生産したナイロン繊維を、日本・タイ・中国・チェコのエアバッグ基布生産拠点に供給し、原糸から基布までのグローバルな一貫生産体制を構築しています。また、本年10月にはインドでエアバッグ基布の生産を開始するなど、継続的に生産・販売体制の拡充に取り組んでいます。
今回、新たにメキシコを加えることにより、当社の強みである、全ての拠点から同品質の エアバッグ基布をタイムリーに供給できるグローバル生産体制を一層強固にするとともに、 原糸から基布まで一貫して手掛けることによる開発力を活かした事業拡大を加速し、2020年にはエアバッグ基布で世界シェアナンバーワンを目指します。
東レは中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016″のもと、持続的に収益を拡大する基本戦略の一つとして、グループ各拠点の有機的な連携の強化と新たな市場開拓、事業拡大を進める「アジア・アメリカ・新興国事業拡大(AE-Ⅱ)プロジェクト」を推進しています。
東レは、自動車エアバッグ事業をその重点事業の一つと位置づけ、さらなるグローバル事業拡大を目指してまいります。
1.Toray Advanced Textile Mexico, S.A.de C.V.(略称:TAMX)の概要
(1)本社所在地 : メキシコ合衆国ハリスコ州エルサルト
(2)設 立 : 2015年8月
(3)資 本 金 : 14.2百万USD
(4)出 資 比 率 : 東レ㈱ 99.99%
Toray International de Mexico, S.A. de C.V.(TIMX) 0.01%
(5)代 表 者 : 赤澤 潔
(6)事 業 内 容 : エアバッグ用ナイロン繊維およびエアバッグ基布の製造、販売
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