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100台以上の軍用車両による実地試験を完了：車両認識向けRFID技術の有効性を実証【NXPセミコンダクターズN.V.】
2016年7月28日
NXP、100台以上の軍用車両による実地試験を完了：
車両認識向けRFID技術の有効性を実証
暗号認証機能を備えたNXP UCODE DNA、
車両認識に対する高いセキュリティ性能を提供：間隔が最大で12m、
速度が最大で150km/hで走行する車両を認識
NXPセミコンダクターズN.V.、Tonnjes、Kirpestein B.V.は、100台強の各種軍用車両を使い、12カ月にわたってさまざまな速度と天候条件下でテストを実施し、IDePLATE（ナンバープレート）を使った初の実地試験の結果を発表しました。実地試験により、RFID技術を使用すれば、セキュア、効率的で、堅牢性と信頼性の高い車両認識が可能になることが実証されました。この共同プロジェクトでは、NXPはナンバープレートへの組み込み技術の提供、Tonnjesはシステム統合、Kirpesteinはナンバープレートの製造とプロジェクト管理サポートを担当しました。
実地試験は2015年にオランダのオイルスコート基地で開始されました。乗用車とトラックにパッシブRFIDチップを埋め込んだIDePLATEとIDeSTIX（フロントガラス・ラベル）が取り付けられました。相互認証済みのリーダーが橋脚形ゲートに取り付けられ、通過する車両のナンバープレートとフロントガラス・ラベルに埋め込まれた、暗号化されたユニークなチップIDの連続的な読み取りを行いました。
Kirpestein B.V.のオーナー兼ゼネラル・マネージャーのKoert Kirpestein氏は「実地試験により、さまざまな技術的課題が克服されました」と述べ、さらに「多くの軍用車両では金属製外装材の装着や、砂利の付着により、RFIDタグ・アンテナに対して干渉が発生します。大きな技術的課題となったのが、そうした車両に対してもIDePLATEとIDeSTIXにより信頼性の高い認識や検証を確実に行うことでした。実地試験ではハードウェアとソフトウェア間のセキュアな相互作用により、最適な結果を得ることができました。こうした調整により、高速走行時にもセキュアな検証が確保されました」と語りました。
実地試験で使用されたRFIDチップは、NXPセミコンダクターズが開発した最新の長距離暗号技術「UCODE DNA」を採用しています。UCODE DNAは最新のセキュリティ標準に対応しており、間隔が最大で12m、走行速度が最大で150km/hの車両に対しても、暗号認証による車両認識を可能にします。UCODE DNAタグICは、卓越した長距離非接触型の読取能力とタグ認証用の最新暗号セキュリティ機能を組み合わせており、パッシブ長距離RFIDとして、高いセキュリティ機能を実現します。
NXP Netherlandsのマネージング・ディレクターのMaurice Geraetsは「NXPはセキュリティ機能を搭載したソリューションの提供に注力しています。UCODE DNAチップは権限を持つ当事者だけにID情報を開示するように設計されています。チップはID情報を非常にセキュアな形で送信します。それにより、対応する秘密暗号キーへのアクセス権が与えられた定置型やハンディー型のRFIDリーダーだけが情報を解読できます」と述べ、さらに「この技術により、権限を持つリーダーだけが、どの車両がどこを走行しているかをモニターできます」と語りました。
Tonnjesのマネージング・ディレクターのOlaf Renz氏は「実地試験が成功を収めたことから、南米ではすでに、電子ナンバープレートにチップを埋め込む大規模なプロジェクトが始動しています。このソリューションは、すべての車両のプライバシーを尊重する相互認証機能を完全にサポートしていることや、さらに、電子ナンバープレートのクルマへの装着コストが相対的に低下していることから、欧州でも電子ナンバープレートの大規模な普及が始まろうとしています」と述べ、さらに「こうした電子ナンバープレートがクルマに装着されるようになれば、新しいビジネス機会も生まれます。もしドライバーが駐車場サービス・プロバイダーに権限を与えれば、駐車料金の自動徴収が可能になります。同じように、この技術は改ざん防止機能を備えた車両登録/認識のほか、交通管理、アクセス管理にも利用できます」と語りました。
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