ニュース
JMエナジー、扁平角缶型リチウムイオンキャパシタ製造プラント及び評価棟・安全試験棟の完成 【JSR】
2011年12月6日
JSR㈱(社長:小柴満信)は、リチウムイオンキャパシタの事業会社JMエナジー㈱(社長:宮部五郎、JSR100%出資)において、経済産業省の「平成22年度低炭素型雇用創出産業立地推進事業」として採択された扁平角缶型リチウムイオンキャパシタセル生産事業に伴う製造プラント及び付帯する評価棟、安全試験棟が10月下旬に完成し、11月下旬よりテスト生産を開始したことをご報告します。
同設備において、本年2月25日に発表した扁平角缶型リチウムイオンキャパシタの本格的生産(年間生産能力12万セル)を開始します。また、評価棟においては、JSRの潜熱蓄熱材料「CALGRIP™」を放射パネル冷暖房システムに組み込み、エネルギーの有効活用の実証実験の場としても活用していきます。
JMエナジー独自の技術を用いて開発した扁平角缶型リチウムイオンキャパシタは、従来の円筒缶型に比べ表面積が大きく、放熱効率が高いため、充放電時の発熱による劣化を抑える特徴を有しています。また、セルを隙間なく直並列に設置することができるため、システム全体の小型化に貢献します。今春、サンプル出荷を開始し、移動体用途を中心に顧客での採用にむけた検討が継続しています。
今後も、産業機械、建設機械、輸送機械(バス、トラック、市電、航空機等)などに求められるエネルギー回生やピーク電流アシスト、ストレージ用途やバックアップ電源用途など、低電圧から高電圧用途まで幅広い分野に展開してまいります。
参考資料
<JMエナジー新設評価棟及び安全試験棟の概要>
構造 : 評価棟(鉄骨造、2F) 安全試験棟(鉄骨造、平屋)
延床面積 : 評価棟(405㎡) 安全試験棟(48㎡)
着工 : 2011年7月1日
竣工 : 2011年10月31日
JMエナジー新設評価棟及び安全試験棟 写真
JSR株式会社ホームページはこちら
JMエナジー株式会社ホームページはこちら