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エアバスA350XWB向け着陸装置用チタン大型鍛造品の量産供給開始について【神戸製鋼所】

2016年7月15日

当社は、このほど航空機用着陸装置製造の世界最大手であるサフラン・ランディング・システムズ社(Safran Landing Systems本社:フランス)向けに、エアバス社の最新鋭中型ワイドボディ機「A350 XWB※1」の着陸装置に使用されるチタン大型鍛造品の量産供給を開始致しました。当社は2013年にサフラン社と供給契約を締結し、開発・認定作業に取り組んで参りました。このたび計画通りに同社より認定を取得し、量産供給を開始する事ができました。これを記念し7月11日より英国ファンボローにて開催されたファンボロー航空ショーにて、そのうちの1部品を展示致しました。

今回、量産供給を開始したチタン大型鍛造品は、当社と日本エアロフォージ㈱(本社:岡山県 倉敷市、社長:岡野正之、以下、Jフォージ)で製造を行います。Jフォージは鍛造工程を担当し、それ以外の工程及び製品の工程設計、品質保証は当社が担います。Jフォージは、当社と日立金属㈱等との合弁会社として2011年1月に設立され、世界最大級の50,000トン油圧プレスを保有し、今後、世界で需要拡大が見込まれる航空機向けなどの大型鍛造品の製造を行っています。当社及びJフォージはこの度、日本で初めて着陸装置用チタン大型鍛造品の開発・量産に成功致しました。

当社は、チタン及びチタン合金を溶解から鍛造まで一貫で生産できる、日本におけるチタン製造のリーディングカンパニーであり、60年以上にわたり、航空機産業及び一般産業向けにチタン鍛造品、板製品、溶接管製品を供給してきた実績を持ちます。今後は、これまで培ってきた航空機産業への豊富な供給実績を活かした品質・工程・設計技術に加え、Jフォージが持つ最先端の鍛造設備により、高品質のチタン鍛造製品を世界の航空機産業向けに供給して参ります。

※1 3機種で構成されるA350 XWBシリーズは、約270から約370の座席を有しながら、同サイズの競合機と比べて燃費効率を25%向上させた最新鋭の長距離用中型航空機。

サフラン・ランディング・システムズ社の概要

設立 : 2011年
本社 : Velizy(仏)
代表者 : Vincent Mascre (CEO)
従業員 : 約7,000人

※2016年5月にメシエ・ブガッティ・ダウティより名称変更

日本エアロフォージ㈱の概要

設立 : 2011年1月
本社 : 岡山県倉敷市
資本金 : 18億5,000万円
出資比率 : 日立金属㈱ 40.53%、㈱神戸製鋼所 40.53%、㈱IHI 5.41%、川崎重工業㈱ 5.41%、伊藤忠丸紅鉄鋼㈱ 5.41%、双日エアロスペース㈱ 2.70%
代表者 : 岡野 正之

ファンボロー航空ショーで展示された部品

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神戸チタン
Safran Landing Systems
日本エアロフォージ㈱



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