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同済大学、SAICおよびパートナー企業、中国でインテリジェント・コネクテッド・ビークルの初の大規模路上試験を実施へ【NXPセミコンダクターズN.V.】

2016年7月11日

NXPは実績のあるV2X技術で中国のインテリジェント交通システムをサポート

NXPセミコンダクターズN.V.と同済大学は、中国初のインテリジェント・コネクテッド・ビークルの大規模路上試験計画の立ち上げと実施に対し、NXP同済大学ジョイント・ラボを通じサポートを提供すると発表しました。上海インテリジェント・コネクテッド・ビークル・デモ・プログラムの一環として実施される、この路上試験計画で得られたデータは、中国のスマート・トランスポーテーションとV2V通信の標準制定のための基礎として活用されます。

NXPと提携パートナーのCohda Wireless社は、車載用と道路インフラ用にセキュアなV2VとV2X通信技術を提供します。路上試験では、アクティブ・セーフティの測定、交通管理、情報サービスなど各種試験シナリオの下でリアルタイムV2X通信データの収集が行われます。

路上試験の実施は、上海インテリジェント・コネクテッド・ビークル・デモ・プログラムにとって重要なマイルストーンとなります。2015年10月にスタートした同プログラムの第1期計画では、中国最大の自動車メーカーの一つである上海汽車工業(集団)総公司(SAIC)とその他のプログラム参加自動車メーカーが提供する約200台の自動車が試験の対象となります。プログラムには新たな自動車メーカーも参加し、目標では2017年までに1,000台、2019年末までに5,000台、2020年までには1万台のインテリジェント・コネクテッド・ビークルが試験に加わることになります。

V2X路上試験プロジェクトに対するNXPと同済大学の共同支援に関する今回の発表は、昨年のNXP同済大学ジョイント・ラボ設立後の一連の動きの中で最新のマイルストーンとなります。同ラボはNXPの先進技術と製品、そして自動車に関するNXPの専門知識を活用し、中国市場向けにカスタム化したコネクテッド・ビークル・ソリューション開発に携わります。

路上試験で使用される車両と道路インフラ・ユニットはともにNXPの最新世代のRoadLINK™ ソリューションを利用します。RoadLINK技術は、IEEE 802.11pワイヤレス通信プロトコルに準拠しており、欧州や米国の政府機関や専門機関による10年間のテストですでに実証済みです。通信速度が遅く信頼性の低い携帯電話ネットワークに代わって、実証済みの802.11pワイヤレス通信プロトコルを採用することにより、RoadLINKソリューションはセーフティ・クリティカルなアプリケーション向けに比類のない高い性能を実現するほか、より高度なレベルのセキュリティとプライバシー保護機能を提供します。

NXP Greater ChinaのLi Zheng社長は「私たちは上海インテリジェント・コネクテッド・ビークル・デモ・プログラムのさらなる発展のためにSAICと同済大学と連携することを嬉しく思います」と述べ、さらに「インテリジェントな交通システムの開発は持続性のある都市づくりに非常に重要な意味を持っています。セキュアなコネクテッド・ビークル・ソリューションと自動運転プラットフォームのグローバル・リーダーとして、NXPは中国での世界クラスのインテリジェントな交通システム構築のために、RoadLINK技術の実証済みの信頼性と自動車に関する深い専門知識を提供できることを非常に光栄に思います」と語りました。

SAICのインテリジェント・コネクテッド・ビークル・プログラム責任者のZou Qingquan氏は「SAICは中国でインテリジェント・コネクテッド・ビークルの展開に最初に乗り出した企業の一つで、V2X技術の開発と応用に積極的に取り組んできました」と述べ、さらに「上海インテリジェント・コネクテッド・ビークル・デモ・プログラムの発展のため、私たちの産業界のパートナーと協力できることを楽しみにしています」と語りました。

同済大学のインテリジェント・コネクテッド・ビークル・プログラム担当ディレクターのWang Ping教授は「大規模路上試験はデモ・プログラムを前進させる上で重要なステップとなります」と述べ、さらに「私たちはNXPやSAICとの協力を継続し、中国市場のニーズに応えるとともに、中国におけるインテリジェント・ビークル産業の発展を支援していきます」と語りました。

インテリジェントなコネクテッド・ビークルとインテリジェントな交通インフラは、交通事故の削減、道路交通の効率向上、交通公害の減少を効果的に実現します。NXPはRoadLINKソリューションを通じてセキュアなコネクテッド・ビークル技術のグローバル・リーダーとしての地位を確立しています。RoadLINKは優れたセキュリティ、スケーラビリティ、相互運用性で広く認知されており、米国や欧州などの主要なグローバル市場における延べ100万kmを超える路上走行試験で検証済みの実績を上げています。2016年3月にNXPは米運輸省から「スマート・シティ・チャレンジ」計画のパートナーに指名されており、同計画のためにV2Xソリューションを提供しています。さらに4月には、先進的な車車間(V2V)通信ソリューションの経済、交通管理、安全面での利点を提示するためにオランダのインフラストラクチュア・環境省が企画し、6台のOEMトラック隊列を使用して成功裏に完了した「欧州トラック隊列走行計画」の自動運転技術のデモで、4台のトラックにRoadLINK技術が採用されました。また、NXPとCohda Wireless社は米国で今年後半に生産開始が予定されている初のV2X技術搭載の量産車のために、デルファイ社に対しV2X技術を提供します。


NXPセミコンダクターズについて
NXPセミコンダクターズは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界35か国強で4万5,000名の従業員が活動しています。2015年の売上高は61億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/ja/(日本語)をご覧ください。

NXPセミコンダクターズジャパンはNXPセミコンダクターズが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RFおよびスタンダード製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

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