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「The Beetle」の特別限定車、「The Beetle Dune」を発売【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2016年5月21日
「The Beetle」の特別限定車、「The Beetle Dune」を発売
The Beetle初のクロスモデルは、鮮やかなサンドストームイエローメタリック
● 「Think People.」フォルクスワーゲンの原点は「Beetle」
初代「Beetle(ビートル)」を最新テクノロジーで再現した「The Beetle(ザ・ビートル)」は累計28,000台を販売する人気モデル。「The Beetle Dune(ザ・ビートル・デューン)」は、これをベースにした特別限定車。
● 伝説的なファン・カーの再来
「The Beetle Dune」は、‘60〜’70年代にカリフォルニアで一世を風靡した「Beetle」ベースの伝説的なラフロードカー「Dune Buggy(デューン・バギー)」や「Baja Bug(バハバグ)」を現代風に再現した「The Beetle」初のクロスモデル。
● クロスオーバーモデル
新しいデザインの専用バンパー(前後、ディフューザー付)、ブラックのホイールアーチとプロテクションモール、18インチアルミホイールと専用サスペンション(+15mm)などでクロスオーバーモデルを強調。
● カラーコーディネーション
鮮やかなボディカラー「サンドストームイエローメタリック(新色)」で、専用スポーツシート(ステッチ部分)、インストゥルメントパネルまでをトータルにカラーコーディネート。
● 最新のパワートレイン
ブルーモーションテクノロジー(スタート&ストップシステム+ブレーキエネルギー回生システム付き)の1.4リッターのTSIエンジン(150ps)と7速DSGを日本仕様の「The Beetle」として初めて採用。
フォルクスワーゲングループジャパン㈱(代表取締役:ティルシェア、本社:愛知県豊橋市、略称:VGJ)は、「Volkswagen Day 2016」で「The Beetle」では初めてとなるクロスコンセプトモデルの特別限定車、「The Beetle Dune」を、本日から全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで販売します。限定販売台数は500台、ボディカラーは「The Beetle」では初設定の「サンドストームイエローメタリック」で、全国希望小売価格は¥3,219,000(税込)です。
「The Beetle」をベースに企画・開発された「The Beetle Dune」は、’60年〜’70年代にカリフォルニアで一世を風靡した伝説のサンドバギー「Dune Buggy」をフォルクスワーゲンの最新技術で現代風に再現したモデルです。そして、「The Beetle Dune」も、これまで日本に導入した数々のクロスシリーズと同じように、個性的な外観と、ボディ同色でコーディネートされたインテリアなどフォルクスワーゲンのクロスモデルに共通する数多くの特徴を備えています。例えば、鮮やかな「サンドストームイエローメタリック」は、インテリアとアルミホイール(スポーク部分)にも使われています。さらに、個性的な外観を強めるアイテムとしては、専用サスペンション(車高+15mm)、新しいデザインの専用バンパー(前後)、ホイールアーチからボディの周囲を取り囲むブラックのボディプロテクションモール等を標準装着しています。さらに現代版の「Dune」では、「The Beetle」としては初めての設定となるブルーモーションテクノロジー(アイドリングストップ機能のスタート&ストップシステムとブレーキエネルギー回生システム付き)の1.4ℓ TSIエンジンとダイレクトな走行感覚と7速DSGトランスミッションを採用しています。
“The Beetle Dune” History
1960年代に北米で大ブレークした「Volkswagen(Type1、通称:Beetle/ビートル)」は、その当時、東海岸では社会的に認められた人たちの移動手段として、西海岸、特にカリフォルニア周辺では、サーファーに代表される若者たちのファッション・アイテムとして愛用されるほか、ヒッピー、サブカルチャー、ポップアートにも受け入れられるなど、まさに、社(車)名である「Volkswagen=People’s Car」として、人種、文化といった、あらゆる社会の垣根を越えて、さまざまな人々のライフスタイルに溶け込んでいきました。
こうした時代の流れをリードしたのが、カリフォルニアです。燦々と降り注ぐ太陽の光に象徴される明るく健康的な“カリフォルニア・スタイル”は、「Beetle」にも個性的なライフスタイルをもたらしました。こうしたライフスタイルの意欲的なクリエーターである若者たちによって、個性的に改造された数多くのカスタム「Beetle」は、‘70年代に入ると“Cal Look(キャルルック)”と呼ばれる独自のスタイルに進化していきます。当時、日本でも多くのメディアがこうした西海岸の“カリフォルニア・スタイル”や“Cal Look”を紹介したことで、日本の若者たちの間にも“憧れの文化の象徴”として広がっていき、社会現象にもなると同時に、「Beetle」も全国のサーフシーンやゲレンデのスターとして、その独自の存在感を高めていきました。
「The Beetle Dune」は、こうした時代に花開いた1台のカスタム「Beetle」にそのルーツがあります。誕生のきっかけになったのは、「Dune Buggy」と「Baja Bug(バグはBeetleのさらなる愛称)」と呼ばれるオフロード用「Beetle」です。‘60年代のカリフォルニアでは、多くの人たちがカスタムカーで海岸沿いの砂丘や砂漠を走ることをレジャーのひとつとして楽しんでいました。その中でも人気だったのが、「Beetle」をベースに、どんなところでも走れるように改造した「Fun Car(ファン・カー)」でした。1964年、カリフォルニア在住のブルース・メイヤーズが、軽量のグラスファイバー製モノコックボディに、「Beetle」のエンジンや足回りなどを移植して販売したファン・カー「Meyers Manx(メイヤーズ・マンクス)」は、「Dune Buggy」の代名詞的な存在でした。その後、「Beetle」のシャシーを切り詰めて使用するキットに変更したブルースは、この抜群の走破性と耐久性を誇るバギーで、1967年10月31日に開催された記念すべき第1回「バハ1000」に出場、優勝をさらってしまいました。このレースはバハ・カリフォルニア半島の北部にあるティファナ(メキシコ合衆国)から南のサンルカス岬(同)までの約1,250km(大半は砂漠地帯)を不眠不休で走り切ることから、世界最長のノン・ストップ・レースにして、もっとも過酷と言われる伝説のレースです。この勝利がきっかけとなって、「Beetle」の優秀性があらためて注目されることになりました。
毎年11月に開催されるこのレースには、毎回、多くの「Baja Bug」が出場しています。その大きな特徴は、「Beetle」のボディシェルはそのままに、高められた車高、タイヤが見えるほど大きく切りとった前後のフェンダー、幅の広いマッドテレーンタイヤ、切り詰められたエプロン、リヤにむき出しのまま搭載されたチューニング・エンジンなど、その姿は誰が見ても悪路を走るクルマと想像できるワイルドな外観でした。15mm高くなった車高や新しいデザインの前後バンパー(ディフューザー付)を持つ「The Beetle Dune」のラフロードスタイルは、まさに、この「Baja Bug」を彷彿とさせるものです。
ブルースは、その後のテレビ・インタビューで、「このクルマで伝えたいものは“fun(喜び)”だ」と語っているように、約50年もの時を経てフォルクスワーゲンのクロスシリーズの一員として現代に蘇った「The Beetle Dune」にも、その印象的で個性的なデザイン・エッセンスが至る所に採用されています。そして、もっとも大切なことは、その当時の人々が感じていたフォルクスワーゲンの“fun”、“Emotion”、“Lifestyle”という感性が、新しい時代のフォルクスワーゲンにも、しっかりと受け継がれているということなのです。
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