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《速報/人テク2016横浜》スーパースポーツカー用ハイポイドギヤ【ショーワ:小間番号264】

「Honda NSX」をはじめとするスーパースポーツカーに求められる「高トルク・高回転」に対して、ハイポイドギヤでは日本初の「特殊バレル研磨による歯面鏡面化」で高い耐久性を実現しました。合わせてピニオンギヤの中空化やリングギヤの薄肉化による軽量化と独自歯形形状による静粛性でユーザーニーズに応えています。


ハイパワーエンジンを搭載するスーパースポーツカーのトランスミッション内で駆動の向きを90°転換するハイポイドギヤを開発しました。

スーパースポーツカーが求める「高トルク・高回転への対応」、「極限までの軽量化」、「非常に優れた静粛性」の3点に対応しています。

「高トルク・高回転への対応」ではギヤかみ合い時の摩擦発熱による歯面損傷で耐久性が低下してしまい、従来の歯面性状ではこの課題を解決できませんでした。これに対し、ハイポイドギヤでは日本初となる特殊バレル研磨を採用し、独自条件(メディアの種類、配合比率、処理時間など)を見出して、歯面鏡面化を図り耐久性確保に成功しました。この技術でエンジン出力550Nm級のトルクに対応しています。

「極限までの軽量化」では要求に応えるため、中空ピニオンギヤと薄肉リングギヤの採用が必要であったが、従来にない大径且つ薄肉形状のため、真空浸炭・ショットピーニング・ バレル研磨による歪や形状変化対策が大きな課題でした。これに対し、素材から完成品まで各工程の歪や形状変化傾向を徹底的に解析し、製造条件の確立を行いました。 これにより軽量化と強度の両立を達成しました。

「非常に優れた静粛性」では従来より高いトルクでの静粛性を求められたが、ギヤボックス剛性影響からくるギヤかみ合い位置変化が大きく、この課題達成が困難でした。これに対し、長年培った等高歯技術に加え、ギヤのかみ合い位置が変化してもギヤ音変化の少ない歯形チューニング(歯当りの大きさやかみ合い長さの最適化)を行い、静粛性要求をクリアしました。


<参考写真>スーパースポーツカー用ハイポイドギヤ








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