17万4千トン型ばら積み運搬船「水郷（SUIGO）」竣工【名村造船所】

2011年11月22日

当社は11月22日、伊万里事業所（佐賀県）で建造していたDIMBLA SHIPHOLDING S.A.様（日本郵船㈱様のパナマ子会社）向け、17万4千トン型ばら積み運搬船「水郷（SUIGO）」（写真）の命名・引渡式を行いました。
本船は、CSR 規則を適用した174,000DWT シリーズ第8船目となります。

式典には、日本郵船㈱様より宝納代表取締役専務経営委員の他、本船の荷主である住友金属工業㈱様より岩田常務執行役員がご出席されました。
本船は、岩田常務執行役員により「水郷（SUIGO）」と命名された後、住友金属工業㈱様向け鉄鉱石輸送のため、西豪州に向けて処女航海の途につきました。

特長

（1）主要寸法はフランスのダンケルク港へ入港可能な最大サイズ ”DUNKIRK MAX” を志向している。
（2）推進パフォーマンス及び燃費向上のため、省エネ付加物として当社独自開発の「舵付きフィン（Rudder Fin）」ならびに「Namura flow Control Fin （NCF）」を装備している。
（3）環境面を考慮し、主機関と発電機関は海洋汚染防止条約（MARPOL 条約）によるNOx 排出規制（Tier 1）に適合した機種を採用している。
（4）スターンチューブシーリング装置にはエアシール式シーリング装置、ビルジ排出装置には油水分離機を装備しており、環境面・安全面が充実した最新鋭船である。
（5）電動ハッチカバーやシングルループ式ステアリングギアを新たに採用している。
（6）居住区内の大幅な仕様見直しを行い、エレベータ設置や居住区全体の仕様のグレードアップを行い、船内生活環境の向上を図っている。