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グーグル、FCAと自動運転車開発で提携、自動車メーカーとは初【FCAジャパン】

2016年5月10日

● クライスラーの2017年新型ハイブリッドミニバン「パシフィカ」をベースに、自動運転実験プログラムを拡大
● 両社の技術者が協力し、自動運転技術を同モデルに導入
● 道路をより安全なものにし、多くの人たちの交通手段をより便利なものにする自動運転車を開発


[2016年5月3日 ミシガン州アーバンヒルズ発]
グーグルとFCAは3日、グーグルの自動運転技術をクライスラーの2017年新型ハイブリッドミニバン「パシフィカ」に導入し、現在グーグルが実施している自動運転実験プログラムの拡大を図ると発表。これは、グーグルにとって初の自動車メーカーとの直接提携です。センサーやソフトウェアを含め、グーグルの自動運転システムが乗用車に初めて搭載されることになります。

年内に「パシフィカ」がグーグルの自動運転実験プログラムに使用されることでグーグルが現在保有しているテスト車両の数は倍以上になります。両社はそれぞれの専門技術を基に協力して開発を進めます。FCAはグーグルの自動運転技術を導入するための専用車両を設計・開発、まずは約100台を提供し、グーグルは車両が自律走行するために必要な一連のセンサーやコンピューターの統合を図る予定です。

両社はそれぞれ、技術者チームの一部をミシガン州南東部にある施設に配属し、自動運転「パシフィカ」の設計、実験、製造を推進します。

グーグル自動運転車開発プロジェクトのトップであるジョン・クラフチックは、「FCAは鋭敏で経験豊富な開発チームを有していますし、パシフィカは当社の自動運転技術に非常に適しています。全自動運転車の開発においてFCAの技術者たちと密接に協力し合うことで、道路をより安全なものにし、運転できない人たちのために日々の行き先をより身近なものにするという当社の取り組みはさらに加速することでしょう」と語っています。

アメリカの交通事故による死者数は毎年33,000人に上り、そのうち94%はヒューマンエラーによるものです。自動運転車にはこの数を減少させることが期待されています。この度の両社の提携は自動運転車の実用化に向け、さらなるノウハウの獲得を目指すものです。

FCAの最高経営責任者であるセルジオ・マルキオンネは、「世界有数のテクノロジー企業であるグーグルとパートナシップを組むことで、自動車産業の革新に一層の弾みがつく。両社が相互に協力しノウハウを共有することは、将来的には消費者にとって多大な恩恵をもたらす自動車技術の提供につながるでしょう」と語っています。

現在、グーグルの自動運転車はアメリカの4つの都市でテストされています。自動運転ハイブリッドミニバン「パシフィカ」の走行実験は、グーグルの自動運転車チームによってカリフォルニア州にある非公開テストコースで行われた後、一般道で実施される予定です。


<グーグル自動運転車開発プロジェクト>
グーグル自動運転車開発プロジェクトは、道路をより安全にし、運転することができない多くの人たちの移動手段を向上させる可能性を秘めた全自動運転車の開発を行っています。ボタンを押すだけでA地点からB地点へと人を運ぶ、それが究極の目標です。過去7年間、このプロジェクトに使用されているテスト車両は1.5マイル以上の一般道を自動運転で走行し、現在もカリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックスでテストされています。グーグル自動運転車開発プロジェクトは、Xが推進しているプロジェクトの一つであり、Xはグーグルの親会社であるアルファベットの研究開発機関の一部です。


当報道資料は、2016年5月3日(現地時間)にFCA社が発表したプレスリリースの抄訳です。原文は以下URLをご参照ください。
http://media.fcanorthamerica.com/newsrelease.do?id=17489&mid=1








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