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業界最小の低静止時電流を提供する65V マイクロパワー降圧型コンバータ製品を発表【日本テキサス・インスツルメンツ】

2016年5月9日

ファクトリ・オートメーションや車載などのアプリケーションにおいて
軽負荷時の変換効率を最適化する150mA
同期整流DC/DCレギュレータ製品


日本テキサス・インスツルメンツは、高い電力効率を必要とするファクトリ・オートメーションや車載用のセンサ・アプリケーション向けに、業界で最も低い10.5μAの低静止時電流(Iq)を提供する、最大入力電圧65V、出力電流150mAのDC/DC同期整流降圧型コンバータ製品 2品種を発表しました。産業用グレードの『LM5165』と車載グレードの『LM5165-Q1』の、各マイクロパワー降圧型レギュレータ製品は、広い入力電圧範囲(VIN)と、2モードの制御動作を備え、電力効率と基板実装面積の最適化に役立ちます。これらのレギュレータ製品をTIの WEBENCH® オンライン電源設計ツールと組み合わせて使うことで、工場やプロセス制御向けオートメーション製品の市場投入期間を短縮できます。製品の詳細、サンプルや評価モジュールのご注文に関してはhttp://www.tij.co.jp/lm5165-pr-jpをご覧ください。

『LM5165』と『LM5165-Q1』の各マイクロパワー・レギュレータ製品は3V~65Vと広い動作電圧範囲を提供することから、産業用センサやPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)などのアプリケーションにおいて最高の過渡電圧に対応するとともに、12Vや24Vの鉛蓄電池や48Vのリチウムイオンなどの車載用バッテリーでの動作において、エンジンの始動、停止やロード・ダンプなどの過酷な条件に対応します。2個の制御用MOSFETを集積したことから、基板実装面積の縮小に役立ちます。またプログラマブルの電流制限機能によりインダクタのサイズを縮小することができます。これらの新型レギュレータ製品は最大150℃の接合部温度での動作が規定されていることから、従来の製品より高い周囲温度での動作が可能です。『LM5165-Q1』はAEC-Q100車載規格の認定を取得済です。


『LM5165』と『LM5165-Q1』の特長
10.5μAと低い静止時電流によって、1mA~ 10mAの軽負荷電流時の変換効率が 90パーセントと高く、常時通電のアプリケーションにおいて電池動作時間を延長。ブログ記事「産業用アプリケーション向けのスマートセンサ・トランスミッタ電源」を参照
100パーセントのデューティ・サイクルによってLDO(ロー・ドロップアウト)オペレーションが可能、またハイサイド(高圧側)制御にPチャネルMOSFETを使用していることで、ブートストラップ・ダイオードとコンデンサが不要
2モード動作: PFM(パルス周波数変調)制御モードは、電源設計において最大限の高効率が可能な一方、COT(コンスタント・オンタイム)制御モードは、より高い出力電流と、より優れたEMI(電磁干渉)性能を提供。アプリケーション・ノート「DC/DCコンバータからの伝導妨害波を簡単に低減」(英語)参照
3.3Vと5Vの固定出力電圧オプションを提供。外付けの帰還抵抗による分圧回路が不要で、BOM(原材料費)を削減
プログラマブルの電流制限機能がインダクタのサイズやコストを最適化

『LM5165』と『LM5165-Q1』の両製品は、『LM5017』『LM5160』『TPS54062』を含む、TIの広入力電圧範囲DC/DC降圧型レギュレータ製品ファミリに追加されます。あらゆる電源設計をサポートする高性能DC/DCコンバータ製品ポートフォリオ をご覧ください。


供給、パッケージと価格
『LM5165』と『LM5165-Q1』の両レギュレータ製品は量産出荷中で、TIと販売特約店から供給されます。パッケージは3mm×3mmの10ピンVSONです。
1,000個受注時の単価(参考価格)は、産業用クレードの『LM5165』が1.35ドル、車載グレードの『LM5165-Q1』が1.58ドルです。『LM5165EVM-HD-C50X』高密度COT 評価モジュールと、『LM5165EVM-HD-P50A』 PFM評価モジュールも供給中です。『LM5165』クイックスタートDC/DC同期整流降圧型コンバータ設計ツールPSPICEトランジェント・モデルもダウンロードが可能です。


TIの電力管理製品ポートフォリオに関する情報
TI Designs リファレンス・デザイン・ライブラリから、電源リファレンス・デザインをダウンロード


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