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耐熱鋳鋼ハーキュナイト®の生産能力増強【日立金属】

2016年4月25日

耐熱鋳鋼ハーキュナイト®の生産能力増強
~急増するガソリンターボエンジン需要に対応~


日立金属㈱(以下 日立金属)は、自動車の省燃費化のために急増が予想されるガソリンターボ※車向けに、エンジン用耐熱鋳鋼ハーキュナイト®の増産投資を行い、生産能力を6割増強します。

1.背景

自動車の省燃費技術として、小型化したガソリンエンジンにターボを組み合わせるダウンサイジングコンセプトが世界的に注目されています。ダウンサイジングコンセプトを適用したガソリンターボエンジンの採用は、これまで欧州メーカーが中心でしたが、米州でも採用が進み、ハイブリッド技術が先行する日本でも採用が広がりつつあります。他の省燃費技術と比較してコスト的なメリットもあることから、今後は米州、アジア地域での需要急拡大が期待されます。
このガソリンダーボエンジンに日立金属の耐熱鋳鋼「ハーキュナイト®」が使われます。鉄製の鋳物として世界最高レベルの耐熱温度を実現しているだけでなく、お客様のニーズに応じた形状、素材設計技術で、ターボエンジンの需要急拡大と共に耐熱鋳鋼ハーキュナイト®の需要も急拡大が見込まれます。

2.概要

日立金属は、九州工場において、需要の急拡大が見込まれる耐熱鋳鋼「ハーキュナイト®」の生産能力増強のための投資を行います。投資では、鋳造ラインの増強、加工設備の増強、砂型製造工程の合理化を行い、生産能力を6割増強します。
生産能力増強と製品力の強化で、世界のお客様のニーズを満たし、自動車の燃費向上と環境性能向上に貢献してまいります。

3.投資内容

(1)場所 : 高級機能部品カンパニー九州工場(福岡県京都郡苅田町)
(2)内容 : 鋳造ライン増強、加工設備の増強、砂型製造工程の合理化
(3)生産能力 : 1,200トン/月(現状750トン/月)
(4)稼動開始 : 2016年度下期



※ターボ : エンジンが排出する排ガスの排気圧でタービンを回し、この同軸についたコンプレッサーが吸気を圧縮して、エンジンに吸入される混合気の圧力を上げる装置。耐熱鋳鋼ハーキュナイトは、このターボを構成する容器のタービンハウジングやエンジン排出ガスを集めるエキゾーストマニホールドに使用される。使用される材料には、優れた耐熱変形性と耐熱き裂性が要求される。








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