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モジュール式データ集録プラットフォームに低速CAN/LINインタフェースモジュールを追加【日本ナショナルインスツルメンツ】
2011年11月17日
NI CompactDAQに追加されたモジュールでプロジェクトの再利用性を高める
日本ナショナルインスツルメンツ㈱(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は本日、モジュール式データ集録プラットフォーム「NI CompactDAQ」と統合可能な低速CANモジュール「NI 9861」および、LINモジュール「NI 9866」を販売開始いたします。両製品は、ハードウェアによる高速メッセージ通信やオンボード処理など、生産性を高める様々な機能を搭載しています。シングルポートの低速CシリーズNI 9861 CANインタフェースは、CANデータベースをサポートしており、FIBEX、.DBC、.NCDファイルからの信号のインポート、編集、使用が可能です。最大125 kビット/秒の100パーセントバス負荷通信を行っても、フレーム落ちが発生することはありません。また、NI 9866 LINモジュールは、LDFデータベースからの信号のインポートと使用に対応するシングルポートインタフェースで、マスタ/スレーブをサポートし、ハードウェアタイミングによるマスタタスクのスケジューリングを行えます。この製品は、フレーム落ちなしで最大20 kビット/秒の100パーセントバス負荷通信が可能です。
これらの製品は、組込ネットワークとの通信用に開発された高性能インタフェースであるNI-XNETファミリの最新製品です。両製品は、NI CompactDAQ、NI CompactRIO(再構成可能組込制御・集録システム)、PXI、PCIなど様々なプラットフォームで、同じNI LabVIEW(グラフィカルシステム開発ソフトウェア)、またはANSI C/C++ソフトウェアコードとともに使用できます。このため、プロジェクトが再利用できれば、例えばPCIを使用した研究、PXIを使用した最終製造テスト、NI CompactDAQを使用したポータブル車載通信、CompactRIOを使用したヘッドレス車載ロギングなど、様々なプラットフォームで同じアプリケーションを使用でき、時間の節約につながります。
また、両製品は「NI VeriStand」(リアルタイムテスト開発ソフトウェア)をサポートしているため、HIL(hardware-in-the-loop)シミュレーションやテストセルアプリケーションなど、リアルタイム自動車テストアプリケーションに最適です。どちらのモジュールも、他のCompactRIOモジュールやNI CompactDAQモジュールとの同期とトリガが可能です。NI CompactDAQが提供するプラットフォームは、ポータブル車載ネットワーク通信、USB経由での車載ロギングや基本の自動車電子部品通信、Wi-Fi/Ethernetフォームファクタなどに適しています。
NI-XNET製品は、CAN、LIN、FlexRayなど複数の自動車ネットワーク用の共通プログラミングインタフェースを搭載しています。NI-XNETインタフェースとLabVIEWやLabVIEW Real-Timeソフトウェア、ANSI C/C++を組み合わせて使用することで、そのようなネットワークのプロトタイプ作成、シミュレーション、テスト用アプリケーションを短時間で容易に開発できます。また、これらの製品は、低レベルマイクロコントローラインタフェースの性能と柔軟性と、WindowsおよびLabVIEW Real-Time OS開発のスピードを兼ね備えており、デスクトップ型のリアルタイムPCやリアルタイムPXIシステムにも簡単に組み込むことができます。
NI CAN製品とNI LIN製品についての詳細は、次のURLでご覧ください。
NI CAN : www.ni.com/can/ja
NI LIN : www.ni.com/lin/ja
■ 価格(税抜)
「NI 9861」CANモジュール: 8万2,000円から
「NI 9866」LINモジュール: 8万2,000円から
* 価格は事前の通知なく変更される場合があります。ご了承ください。
その他の資料(英語)
ビデオ : NI-XNETでCAN、LIN、FlexRayアプリケーションを標準化するには
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