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韓国でのポリオキシメチレンの製造に向けて合弁会社を設立【BASFジャパン】
2016年3月22日
KOLON PLASTICSとBASF、
韓国でのポリオキシメチレン(POM)の製造に向けて合弁会社を設立
(本資料は 2016年3月16日にBASF本社(ドイツ)およびKOLON PLASTICS(韓国 金泉)が共同発表したプレスリリースの和訳です。)
● 世界最大のPOM製造コンプレックスの建設に向けた提携
● 高効率な製造技術を活用する合弁事業
● 世界市場を対象としたスペシャリティ製品
KOLON PLASTICS (コーロン プラスチックス、韓国 金泉)とBASF(ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は3月16日、トランスポーテーション(自動車等の輸送関連産業)、建設、工業分野、消費材の市場で使用される、エンジニアリングプラスチックのポリオキシメチレン(POM)の製造に向け、韓国に折半出資の合弁会社「Kolon BASF innoPOM, Inc.」を設立する契約を締結しました。
合弁会社の年間生産量は70,000トンになる見込みで、金泉(韓国)にあるKOLON PLASTICSの、POMの製造が行われている既存施設内で開設される計画です。全体としては世界最大のPOM製造コンプレックスとなり、2018年下半期の稼働を予定しています。
POMの製造において長年の経験を有する両社は、KOLONの効率性の高い製造技術を活用し、最高の品質を実現します。「新たな合弁事業は両社の強みにより、全体的な競争力をさらに高めることができます。世界をリードするKOLON PLASTICSの技術と効率性の高い既存のインフラ基盤が大きな相乗効果を生み出すでしょう。さらなる協力の機会につながるこの合弁事業に、大いに期待しています」とKOLON PLASTICSのCEOを務める張喜九氏は述べています。
今後、両社それぞれの製品名とフォーミュレーションで、世界中で製品が販売される予定です。「KOLON とBASFは、長年にわたり素晴らしいビジネス関係を築き上げてきました」とBASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部プレジデントのライマー・ヤーンは述べています。「POM市場は世界中で拡大しています。この度の合弁事業により、高性能で革新的なスペシャリティ製品でお客様をサポートする能力が、特にアジアで強化されることになります。」
2018年下半期に韓国の新工場が始動する後、BASFはルートヴィッヒスハーフェンにおけるPOMの製造を中止する予定です。
ポリオキシメチレン樹脂は、複雑な高耐久性部品に使用されるエンジニアリングプラスチックです。高い強度と弾性、摩擦性能や耐薬品性により、自動車用部品のほか、電気/電子製品、消費財、医療用品、建設品に幅広く利用されています。
KOLONは自社のPOM製品ラインをKocetal®の製品名で提供しています。一方、BASFはUltraform®(ウルトラフォルム)の製品名で、幅広く応用できるPOM製品を提供しています。
KOLON PLASTICSについて
エンジニアリングプラスチックと高性能素材の世界的な主要企業であるKOLON PLASTICSは、エンジニアリングプラスチックの製造と販売に特化する韓国唯一の企業であり、お客様から求められるさまざまな機能を備える、世界最高品質のベース剤や複合剤を提供しています。また、日本、米国、ヨーロッパを含む世界90か国以上で販売ネットワークを展開しているほか、豊富な経験を備える国内事業所も設置しています。これまでに培った技術、R&D、世界的なマーケティングの能力に基づいて、お客様の視点からさまざまなサービスを提供しています。また、強い意志を持って、「世界市場をリードする材料メーカー」への成長を目指しています。韓国証券取引所に上場しているKOLON PLASTICSの詳細についてはwww.kolonplastics.comをご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。
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