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電気自動車(EV)の非接触充電システム用ケーブル「KANZACC~EMIC-One」を開発【協和電線】

2011年11月11日

古河電工グループの協和電線㈱(本社:大阪府大阪市、社長:石橋久和、以下当社)は、このたび電気自動車(EV)の非接触充電システムに使用する、埋設型高周波電流供給ケーブル「KANZACC~EMIC-One」を開発しました(特許出願済)。

非接触充電システムとは、ケーブルやコネクタなど物理的な接触なしで、電気自動車(EV)に電力を供給するシステムです。ショッピングセンター駐車場や、交差点などに送電ユニットを埋め込み、停車するだけで充電が可能となります。

協和電線の「KANZACC~EMIC-One」は、非接触充電システムの電源盤から地表側の一次コイルに高周波大電流を供給するケーブルで、効率よく供給するために導体には多芯絶縁線を使用して、表皮効果による交流抵抗の増加を抑制しています。また、ケーブルは地中埋設されるため、ケーブル外周全体を波付金属管で覆うというコルゲート加工を施し、ケーブル全体を保護しています。敷設時の作業性向上のために、コネクタ付け端末加工も施しながら、ケーブルを定尺化してセット販売を行なう予定としています。2011年11月からサンプル出荷を始め、2013年度に1億円の売り上げを目指します。

 

 

構造

導体に多芯絶縁導体を使用し、さらに波付金属管で覆ったコルゲートケーブルです。

特長

1. 多芯導体であるため、単線導体で発生する表皮効果による交流抵抗の増加を改善します。その結果、導体温度上昇の抑制、使用機器の効率化、小型化、省エネに寄与します。
2. ケーブルはコルゲート加工があるため、安心して地中に埋設できます。
3. 多芯導体の端末はコネクタ付けがなされているため、敷設工事が非常に簡単です。


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