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第42回東京モーターショー出品概要【三菱自動車工業】

2011年11月9日

三菱自動車は11月30日(水)<一般公開は12月3日(土)>から12月11日(日)まで、東京ビッグサイト(東京 有明・お台場地区)で開催される第42回東京モーターショーで、同社が2011年度から3ヵ年の中期経営計画『JUMP2013』で示した商品戦略の2つの柱である“新興市場を中心とした世界戦略車”と“環境対応”を具現化した、世界戦略車の新コンパクトカー『MIRAGE(ミラージュ)』(参考出品車)、および環境対応SUVの『MITSUBISHI Concept PX-MiEVII』(参考出品車)を世界初披露する。

また、本年12月に発売予定の軽商用電気自動車『MINICAB-MiEV(ミニキャブ・ミーブ)』や、欧州や北米にも展開をはじめた新世代電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』のほか、同社の最新の低燃費化技術である、新型MIVEC*1エンジンとアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を組み合わせて搭載したコンパクトSUV『RVR』や、クリーンディーゼルエンジン搭載の本格SUV『パジェロ』など計15台(プレスデーは12台)を出品する予定である。

さらに、低炭素社会の実現や、全国的な電力需給逼迫への対策として、家庭内におけるエネルギーを最適に使用し、住む人を快適にするためのHEMS(Home Energy Management System)に、走行時も含め車両状態を常時モニタリングし、走行する場合でも、駆動用バッテリーの電力を利用する場合でも、常に充電量を最適に制御する三菱自動車独自のEIS(Electric Vehicle Integration System)を加えた統合システムを『MiEV ハウス』で紹介する。また、今年度内に実用化予定の、EV、PHEVの駆動用バッテリーから1500Wまでの給電を可能とする大電力給電装置を利用した『MiEV カフェ』も展示する。
*1 : Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system(三菱自動車の可変バルブタイミング機構の総称)

 

1. 出品車概要

1) 『MIRAGE(ミラージュ)*2』  世界初披露(参考出品)
「新興国におけるエントリーカー(経済性)」と「先進国における低燃費/低CO2車(環境性能)」というニーズを両立させる「小型」「低価格」「低燃費」をコンセプトとした、新時代のコンパクトカーである。商品特長は、コンパクトカーならではの取り回しの良さや運転のし易さを実現しながら、大人5人のための居住空間を実現する高効率パッケージを採用。細かな部品に至るまでの徹底的な軽量化、エンジン、トランスミッション、ブレーキやタイヤなど細部にわたる高効率化と走行抵抗の低減、さらに、空気抵抗低減効果の高いボディ形状の採用などで、クラストップレベルの30km/Lの低燃費を実現することを目指す(日本仕様)。尚、2012年3月よりタイ国内で販売を始める予定である。
*2 : 『MIRAGE(ミラージュ)』とは英語で「蜃気楼」を意味する。『MIRAGE』は、“省資源、省エネルギー、省スペースで高性能”をコンセプトとして1978年3月に誕生した小型車に採用した車名。今回出品する『MIRAGE』は、限られたスペースを巧みに使い、機能を重視してコンパクトカーの本質を追求するクルマという、初代モデルの基本思想を受け継いでいる。

『MIRAGE』基本諸元(日本仕様)

2) 『MITSUBISHI Concept PX-MiEVII』  世界初披露(参考出品)
三菱自動車は、世界に先駆けて2009年に新世代電気自動車『i-MiEV』の販売を開始。2011年12月には電気自動車第2弾となる軽商用電気自動車『MINICAB-MiEV』を市場投入するなど、都市内での近距離移動・少人数乗車などシティコミューターとしての使われ方の多い軽自動車クラスに電気自動車を展開してきた。
今回出品する『MITSUBISHI Concept PX-MiEVII』は、長距離移動を要求される中型乗用車クラス以上のカテゴリーに対し三菱自動車が提案する、電気自動車派生型のプラグインハイブリッド車で、電気自動車の特長である「環境性能、静粛性」に加えて、「行動範囲を拡げる」「気持ちよく走る」ことを可能とする環境対応SUVである。
三菱自動車が独自に開発している電気自動車派生型のプラグインハイブリッドシステムは、『i-MiEV』から得られた電気自動車技術に最新の環境エンジン技術を融合した。これにより、従来のエンジン車を大きく凌駕する複合燃料消費率*360km/L以上という高い環境性能が得られるとともに、ガソリン車同等の航続距離800km以上を実現する。
* 3: 複合燃料消費率:プラグイン走行(外部充電による電力を用いた走行)時の燃料消費率「プラグイン燃料消費率」と、ハイブリッド走行時の燃料消費率「ハイブリッド燃料消費率」とを複合した代表燃費値

本システムは、大容量バッテリーを搭載しているため、バッテリーの電力のみでの走行距離が50km以上と、日常生活のほとんどを電気自動車として使用できる。また、バッテリー残量に余裕がある場合、住宅街や自然の中で静かに(排出ガスを出さずに)走行したい時などにスイッチ操作でEV走行が可能となる「バッテリー走行モード」を設定したほか、スイッチ操作によりエンジンで発電し、走行中にバッテリー消費を抑え、電力を蓄えることができる「バッテリー充電モード」も設定した。蓄えた電力はコンセントを介してアウトドアでの電気製品や、非常時の電源供給などに利用できる。また、V2H(家庭への電力供給)にも適応させている。

加えて、ツインモーター式4WDをベースに、『ランサーエボリューションX(テン)』に搭載されている世界トップレベルの車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用。車両の安定性や安全性を高めながら、クルマを意のままにコントロールすることが可能となる。また、レスポンスに優れ、立ち上がりから高いトルクを発生するモーターならではの特性により、V6 3.0Lガソリンエンジン車と同等の加速性能が得られるなど、環境性能と走行性能を高い次元で両立させた。

『MITSUBISHI Concept PX-MiEVII』基本諸元

出品車リスト プレスデー初日(11月30日)

プレスデー2日目以降(12月1日以降)


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