ニュース

アナログ・デジタル・コンバータ「LTC2369-18/LTC2370-16」を販売開始【リニアテクノロジー】

2011年11月7日

リニアテクノロジー㈱は、0V~5Vのユニポーラ入力範囲をサポートし、SNRが96.5dB、THDが-120dBという比類のない性能を達成する、シリアル18ビット、1.6Msps擬似差動入力のSAR アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)「LTC2369-18」と、LTC2369-18とピン互換およびソフトウェア互換の16ビット、2MspsのADC「LTC2370-16」の販売を開始しました。LTC2369-18とLTC2370-16は、サンプリング速度が250ksps~2Mspsの18ビット/16ビット高性能擬似差動入力SAR ADCファミリの最初の製品です。

LTC2369-18 とLTC2370-16 は小型16ピンMSOPおよび4mm x 3mm DFNパッケージで供給され、1,000個時の参考単価は、LTC2369-18が2,995円(税込み)から、LTC2370-16 が2,450円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC2369)。

LTC2369-18の擬似差動入力は、不要な入力同相信号をキャンセルできる差動入力の利点をもちながらシングルエンド・ドライブが可能なので、ADCドライバの要件を簡略化します。これにより、シグナルチェーンの複雑さが緩和され電力要求も低下します。LTC2369-18は2.5V電源で動作し、消費電力は18mWと非常に低消費でシャットダウン・モードではわずか2.25μWです。推奨のシングルエンドADCドライバLT6202と組み合わせて使用した場合、消費電力の合計はわずか53mWで、完全差動型のドライブ回路に比べて40%削減されます。LTC2369-18は業界で最も高い性能を誇る18ビット擬似差動SAR ADCで、INLは最大±2.5LSBでミッシングコードがなく、-40℃~125℃の温度範囲で仕様が保証されています。

LTC2370-16は、LTC2369-18とピン互換およびソフトウェア互換の16ビット、2MspsのADCで、SNRが94dB、INLが最大±0.85LSBという優れた性能を達成しています。どちらのADCも使いやすいSPIインタフェースと専用のBUSYピンおよびCHAINピンを備え、1.8V~5VのI/O電圧をサポートし、内部発振器によってデジタル・タイミングを簡素化して外付け部品を最小限に抑えます。真の「待ち時間なし」動作により、長いアイドル期間の後でも高精度のワンショット測定が可能で、最小サンプル・レートの要件はありません。

これらの高性能ADCを使用する設計において高水準のAC性能を達成するには、低ノイズで低消費電力のLT6202 ADC ドライバの使用を推奨します。また、高精度の外部リファレンスとして最大±0.025%、ドリフト2ppm/℃、0.25ppmP-Pと低ノイズのLTC6655を高精度のアプリケーションに使用できます。LT6202 ADC ドライバとLTC6655リファレンスを組み込んだ評価用ボードDC1813Aは、リニアテクノロジーのWebサイト(www.linear-tech.co.jp)または国内販売代理店から入手可能です。

この18ビット/16ビット擬似差動SAR ADCのLTC2369-18ファミリは、今年先立って販売開始された、SNRが最大102dBの完全差動SAR ADC「LTC2379-18」ファミリを拡充するものです。リニアテクノロジーの疑似差動および完全差動の高性能18ビット/16ビットSAR ADCファミリは、高SNRと高速スループット、低消費電力を特長とし、高性能な医療、産業用および車載アプリケーションに最適です。

LTC2369-18の主な特長

スループット・レート : 1.6Msps
INL : ±2.5LSB (最大)
ミッシングコードのない18ビット分解能を保証
低消費電力 : 1.6Msps で18mW、1.6kspで 18μW
SNR : 標準96.5dB(fIN = 2kHz)
THD : 標準–120dB(fIN = 2kHz)
125℃までの動作を保証
2.5V 電源
疑似差動ユニポーラ入力範囲 :  0V~VREF
VREF 入力範囲 :  2.5V~5.1V
パイプライン遅延なし、サイクル待ち時間なし
I/O電圧 : 1.8V~5V
デイジーチェーン・モードを備えたSPI互換シリアルI/O
内部変換クロック
16ピンMSOPおよび 4mm X 3mm DFNパッケージ


リニアテクノロジー株式会社ホームページはこちら

 

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#リニアテクノロジー
#コンバータ