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「ラリー・スウェーデン」4連覇を達成【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2016年2月15日
● セバスチャンオジェが「ラリー・スウェーデン」3勝目。自信通算34勝目を記録。
● 通算戦績は41戦中36勝。2015年ポルトガル以来負けなしの11連勝。
2016年世界ラリー選手権(WRC)第 2戦「ラリー・スウェーデン」が、2月11日(木)〜14日(日)に、ノルウェー国境に近いヴァルムランド地方の「カールスタッド」を中心に開催され、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャンオジェ選手(フランス)がポロ R WRCを首位に導きました。チームメイトのアンドレアスミケルセン選手(ノルウェー)は、表彰台に迫る4位、ヤリ -マティラトバラ選手(フィンランド)は、サスペンション損傷でリタイアした後、競技二日目から再スタートし完走しました。
フォルクスワーゲンは、2013年から続くこのラリーの連勝記録を4に伸ばしました。ポロ R WRCは、これで全41戦中36勝。その起点となったのは、2013年スウェーデンの驚異的なデビューウィンでした。
「ラリー・スウェーデン」は、WRC唯一のスノーイベントです。昨今の暖冬のために昼間気温が0℃を上回り、グラベル(非舗装路、砂利道)が露出する区間が多く、一時はラリーの開催が危ぶまれました。主催者は、複数のスペシャルステージ(SS:競技区間)をキャンセル、当初の22SSから13SSに減らすとともに、24時間体制で整備を行い、開催に漕ぎ着けました。これに伴い、SS距離は 331.21kmから241.48kmに短縮されました。
「ラリー・スウェーデン」は、「ラリー・フィンランド」と並ぶWRC屈指の高速イベントです。その秘密はスタッド(スパイク)タイヤです。スタッドが雪の下にある硬く凍った路面に刺さってグリップを発揮するため、状況に合わせてスタッドを選択しなければなりません。また、全開走行や雪のない路面の走行を続けるとスタッドが失われるので、クルーによるタイヤ管理も重要な戦術です。
2016年第2戦は、2月11日夕刻、カールスタット馬術競技場のセレモニアルスタートで正式に幕を開けました。デイ2のSS距離は、全体の約5割を占める118.36km。トリッキーな路面状況にもかかわらず、オジェ選手は26.9秒の大量リードを稼ぎ出し、優位に立ちました。デイ3では、夜間に降った新雪の除雪役となるハンディを負いながらも首位を堅持。ボーナスポイントの対象となるデイ4のパワーSSでトップを記録し、ディフェンディング・チャンピオンらしい走りでこのラリー3勝目、通算 34勝目を獲得しました。
初日のミケルセン選手は、同僚から遅れること42.0秒の6位ながらも、表彰台が狙える位置につけました。その後は気迫溢れる走りを見せましたが、最終的に 4位となりました。ラトバラ選手は、初日リタイアとなったものの、ラリー2ルール(等完走SSをペナルティタイムに換算、持ちタイムに加算して翌日以降の再走を許可)によってデイ2以降も競技を続け、スウェーデンで過去3勝をマークした実力を垣間見せました。
ポロ R WRCは、2015年ポルトガル以来、負けなしの11連勝を達成しました。WRC記録は、フォルクスワーゲンが持つ12です。タイ記録がかかる第3戦「ラリー・メキシコ」は、3月3日(木)〜6日(日)に、メキシコ第5の都市レオンを中心に開催されます。
[終了後のコメント ]
■ フォルクスワーゲンモータースポーツディレクター : ヨーストカピート
「チーム全員が一丸となったからこそ、4連覇を達成することができました。最初から最後まで全開走行を続けると大きなリスクを負い、勝てないこともありますが、オジェは見事に勝ち切ってくれました。」
■ カー #1 : セバスチャンオジェ(フランス) 最終結果 : 優勝
「自分自身のキャリアで、これほどまでリスクを冒したことはありませんでした。しかし、結果的にはスウェーデン3勝目をマークできて本当に嬉しいです。」
■ カー #2 : ヤリ-マティラトバラ(フィンランド) 最終結果 : 26位
「第2の地元イベントで残念な結果になってしまいましたが、メキシコではスタート順の優位を活かしたいですね。」
■ カー #9 : アンドレアスミケルセン(ノルウェー) 最終結果 : 4位
「優勝争いに絡もうと、初日からアタックしました。その過程でミスを犯しすぎてしまったようです。必ずこの経験を将来に繋げます。」
■ FIA世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデン最終結果
■ FIA世界ラリー選手権マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第2戦終了時点)
■ FIA世界ラリー選手権ドライバーズ選手権ランキング(第2戦終了時点)
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