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ESIグループがITI GmbHを買収【日本イーエスアイ】

2016年1月25日

メカトロニクスおよびマルチドメインにおけるリアリスティック・シミュレーション・サービス提供の世界大手
ITI GmbHの買収により、バーチャル・エンジニアリングでのモデリングにおける位置付けを戦略的に拡張

製造業向けのバーチャル・プロトタイピングのパイオニアであり、世界有数のソリューション・プロバイダーであるESIグループは、メカトロニクスおよびマルチドメインにおけるリアリスティック・シミュレーション・サービス提供の世界大手であるドイツのITI GmbHの株式の96%を取得しました。これにより、バーチャル・エンジニアリングモデリングにおけるポジションの戦略的拡張をめざします。

強力かつ多様な顧客ベースで業界をリードする企業
ITI GmbHは、技術的・商業的に成功しており、代表商品であるSimulationXは全世界で評価されています。顧客は世界27カ国のあらゆる業界に700社存在し、2014年の売上540万ユーロのうち60%以上がドイツ国外での売上となっています(国外が占める割合は昨年から25%増)。

ふたつのモデリングの統合で生まれるシナジー
ITI GmbHの技術的プラットフォームは、オープンソース言語であるModelicaに対応しており、柔軟性と使いやすいオープンなアーキテクチャーが評価されています。ITI GmbHが利用されている業界では、さらに高度な物理学(機械工学、エレクトロニクス、制御など)との融合(例:電気またはハイブリッドパワートレインへの適用)が発生しています。そのため、精密な物理モデルの総合的なライブラリが評価されたことも、多くの業界で必要不可欠なインターフェイスとしての地位を確立した要因です。
今回の買収により、ESIグループのバーチャル・エンジニアリング・ソリューションが適用できる範囲が大幅に拡大され、コンセプト開発とマルチドメイン・バーチャル・プロトタイピングという2つの異なる重要な製品開発ステージにおいてリアルタイム・シミュレーションを組み合わせた製品の提供が実現します。コンセプト開発には0D・1Dシステムを利用したリアリスティック・モデリングを、マルチドメイン・バーチャル・プロトタイピングについては3D-4Dの没入型環境を提供します。
ITI GmbHのCEO、アンドレアス・ウーリッグ氏は、「ITI GmbHが有する機能システムを利用したシミュレーション技術、そしてESIのバーチャル・エンジニアリングの両方を手にすることにより、互いを高度に補完し合えると考えています。ESIグループの一員となることを楽しみにしています。2つの技術を統合して1つのサービスとして提供できることにより、新しく破壊的な価値が生まれ、バーチャル・エンジニアリングの一般化が急速に進むと考えています」と説明します。

短期で商業的シナジーを生み出す
今回の合併により、成熟した技術を利用して新しく提案される価値は、2社の顧客ベースの地理的および業界的な幅広さを考えると、商業的成功の可能性を大きく秘めています。ITI GmbHの優れた顧客ベースは、フォード、リープヘル、ニコン、シーメンス、トタルなどの大手企業を中心に多様な業界にわたり、ESI グループのバーチャル・エンジニアリング・プラットフォーム導入を加速する強力な後押しとなります。

グループの戦略的目標と完全に一致した買収
今回の買収を実施するにあたり、ESIはITI GmbHの株式の96%を取得、残りを今後3年以内に取得する可能性が示唆されています。従業員はすべて、即座にESIのグローバル・オペレーションに統合されます。買収資金は、2015年11月に署名されたシンジケートローンに基づき、銀行からの融資により調達されます。今回の買収はESIグループのEPSを向上させることになり、利益率を向上させるESIグループの目標と一致します。

ESIグループの会長兼CEOアラン・ドゥ・ルヴレ氏は、「これによりバーチャル・エンジニアリングを代表する2つの代表的な企業とお互いを補完する2種類のモデリングの協働が実現します」と説明します。「ESIは、精密な3D・4D空間における工業製品の部品および組み立ての仮想物理プロトタイプ用マルチドメイン・ソリューションにおける独自の技術を有しています。また、ITI GmbHは、0D・1D空間における高速かつ正確なシステム・シミュレーション技術を有しています。関連しながらも異なる技術を有していることから、走行中の自動車など総合的でダイナミックかつ複雑な製品設計を行う際に技術を補完し合うことが可能です。この買収により、ESIは業務を工業製品製造バリューチェーンの上流にまで拡大することになります。イノベーションによりシステムの各要素の相互作用が変化することが当たり前の時代に、今回の買収は非常に重要かつ破壊的な役割を果たします。ESIグループのバーチャル・エンジニアリング・統合プラットフォームを通じて、開発中の製品機能への直接のアクセスが実現するため、システム全体でより効率的で素早い意思決定が実現します。短期間で即座にEPSを向上させる商業的および技術的なシナジーは強力かつ効果的であり、このシナジーが独自かつ破壊的な価値を創造すると確信しています。また、ESIの戦略的成長と利益率に対する目標を全面的に後押しすることになります」。

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ITI GmbHについて

ITI GmbH は1990年に創業、ドレスデン(ドイツ)に本拠地を置く国際的なITおよびエンジニアリングサービスプロバイダー。教育および研究セクターを含む様々な業界でモデルベース製品開発に利用されるシミュレーション・ソフトウェアSimulationX の開発および流通を行っています。総合的なエンジニアリングおよびプログラミング・サービスを通じて、設計の全段階において新製品開発をサポート。また、ITI Academyを通じてワークショップやセミナーを提供しています。ITI GmbH のシミュレーション・ソリューションを利用している顧客は全世界700社を超え、その業界は、自動車、エネルギー、医療技術、航空宇宙、鉱業、重機、石油・ガスにおよびます。顧客には、ABB、BMW、ベーカー・ヒューズ、キャタピラー、ダイムラー、日立、ホンダ、ハスキー、リープヘル、ニコン、シェフラー、シーメンス、ヴェオリア、フォルクスワーゲン、ZFなどの大手企業が含まれます。従業員は70人。世界中に提携企業を有し、シミュレーション・ソフトウェアSimulationXの流通およびサービスプロバイダーの巨大なネットワークを有しています。詳細についてはwww.itisim.comをご覧ください。

ESIグループについて
ESIは、バーチャル・プロトタイピング用ソフトウェアおよびサービスのプロバイダーとして業界をリードしています。材料物理学および製造シミュレーションが強みです。
40年以上前に創業したESIは、工業製品メーカーが、製作、組み立て、異なる環境での製品テストを、物理的な模型ではなく仮想のレプリカを利用して実施するための独自のソリューションを開発しています。バーチャル・プロトタイピングを利用することで、製品のパフォーマンスおよび製造履歴がもたらす結果を、通常および事故時における環境で評価することができます。製造プロセスの初期にこのような評価を実施することにより、製品の製造が現実的か、パフォーマンスおよび認証基準を満たすことができるのかを、企業は物理プロトタイプを設計する前に知ることができます。顧客がイノベーションを実現できるよう、ESIのソリューションは高性能コンピューティングにおける最新技術および没入型バーチャルリアリティを統合し、実際に製品を作る前に製品を存在させます。
現在、ESIの顧客ベースは、ほぼ全業界に存在し、40カ国以上の顧客のニーズに応えるために、全世界で1,000人以上の高レベルのスペシャリストを雇用しています。

ESIは、パリのNYSEユーロネクストにおいてレベルCに登録されており、2000年にはBpifranceからEntreprise Innovante(革新的企業)の認定を受けています。ESIは、FCPI(イノベーションをサポートするベンチャーキャピタルトラスト)およびPEA-PMEの対象企業です。

詳細は、www.esi-group.comをご覧ください。
ESIの詳細については、TwitterFacebook、およびYouTubeでもご覧になれます。

本リリースのお問い合わせ先
日本イーエスアイ㈱
マーケティング部
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-14-1 新宿グリーンタワービル16F
Tel : 03-6381-8486  Fax : 03-6381-8488  e-mail : marketing@esi.co.jp
www.esi.co.jp







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