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3次元ダイレクトモデラー「ANSYS SpaceClaim 2016」最新版国内出荷開始のお知らせ【サイバネットシステム】

2016年1月18日

有機的形状のサーフェスフィッティングなど、
リバースエンジニアリングを容易に実現する新機能を搭載!


サイバネットシステム㈱(本社:東京都、代表取締役:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、SpaceClaim(本社:米国マサチューセッツ州)の製品である「ANSYS® SpaceClaim®(アンシス スペースクレイム)」の最新版「ANSYS SpaceClaim 2016」の国内出荷を、2016年1月18日(月)から開始することをお知らせします。

ANSYS SpaceClaimは、拘束や履歴にとらわれることなく3次元形状を素早く簡単にモデリングできる3次元ダイレクトモデラーです。CADのエキスパート以外のエンジニアの方でも扱いやすいのが特長です。構想設計の段階から活用でき、解析用のモデル準備や生産現場で発生する設計データの変更にも簡単に適用可能です。ものづくりの様々な工程で工数を大きく削減し、コスト削減やリードタイムの期間短縮に貢献します。

ANSYS SpaceClaim 2016ではパフォーマンスが大幅に改善されました。起動時間は60%短縮され、大規模モデルの読込み/保存が10~50倍速くなりました。また、インプリントなどの機能によっては200倍もの高速化が実現されました。更に、様々なモデリング機能の強化やインターフェースの改善に加え、新機能として、メッシュデータにフィットしたサーフェスを容易に作成する「スキンサーフェス」が標準機能に、汚いメッシュデータから3Dプリンティング可能なメッシュデータを作成する「シュリンクラップ」がオプション製品「STL編集モジュール」に追加されるなど、リバースエンジニアリングや3Dプリンタ用データ作成もさらに迅速化します。

ANSYS SpaceClaimの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/spaceclaim/

ANSYS SpaceClaim 2016で追加・強化された主な機能

■ モデリング及びインターフェース
測定した寸法値をロックできるようになりました。
ラインをドラッグすることで編集できるようになりました。(図1)
[面分割]ツールが[分割]ツールに変更され、エッジの分割に対応しました。(図2)
ビューオリエンテーションが機能強化され、デザインの表示を面内で5°毎またはスムーズに回転できるようになりま
 した。
オブジェクト名を一括変換できるようになりました。


■ 解析準備

ビーム要素に関連する機能が大幅に強化されました。
複雑なパスのソリッドからビームを抽出できます。(図3)
一度に複数のビームの端点を一点に集約することができます。
同じプロファイルのビームをパワーセレクトで一括選択できます。
プロファイルの標準ライブラリが追加されました。
[溶接]ツールが追加されました。異なるボディのエッジと面をつなぐサーフェスを作成できます。(図4)
[インプリント]ツールが強化されました。
しきい値を設定でき、隙間がある場合でもインプリントが可能です。
インプリントの対象を面、エッジ、ビーム/カーブから選択できます。
200倍に高速化され、検索制限は従来の250から1000に緩和されました。


■ リバースエンジニアリング

[スキンサーフェス]ツールが追加されました。境界を指定してメッシュデータにフィットしたサーフェスを作成するこ
 とができます。(図5)
[画像をベクトル化]ツールのオプションが強化され、2種類のトレース方法を選択したり、しきい値に使用するRGB
 カラーから赤、緑、青を個別に除外することができるようになりました。


■ STL編集

[シュリンクラップ]ツールが追加されました。ファセットの欠落や部品間の隙間、詳細すぎる形状があるメッシュ
 データを選択するだけで、細かい形状が除去された中身の詰まった単一のメッシュデータを作成できます。(図6)
[厚さ]ツールの精度が向上しました。
[穴]ツールのオプションに「一緒」「別々」を選択する項目が追加されました。(図7)
[自動修正]ツールがエッジの過剰な接続の修正に対応しました。

※STL編集の機能を使用するにはANSYS SpaceClaim本体の他に別途STL編集オプションが必要です。


■ その他

ANSYS® 16.2との連携に対応しました。次期バージョンのANSYS 17.0との連携にも対応します。
KeyShotとの連携が強化され、LiveLinkingに対応しました。
NX 10、Inventor 2016、SolidWorks 2015、Solid Edge ST8のファイル読み込みに対応しました。(これらの
 ファイル読み込みには対応するオプションが必要です。)
色付きのVRML及びPLYファイルの読込みに対応しました。
ジオメトリの自動生成やクリーンナップに使用可能なIronPythonベースのスクリプトに対応しました。ただし本機能
 はベータ版です。

価格

モデリング機能・図面機能・3次元マークアップ機能等すべての機能を搭載したノードロック版です。
一年間の技術サポートおよび年間保守料を含みます。
価格 : 税込み ¥540,000(税抜き¥500,000)
※フローティング版、および各種オプション製品に関しては、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

SpaceClaimについて
2005年に主要3次元CADメーカー数社の創立者や開発担当者などが米国で創業し、2007年に最初の製品であるSpaceClaim2007をリリースしました。フィーチャーモデリング手法の発明と成功に関わった実績を持つ開発責任者を中心に、エンジニアリングと製造における3次元データの利用頻度を大幅に拡張し、製品開発を劇的に改良することを目指して活動しています。2014年5月にはCAEソフトウェアメーカーANSYS, Inc.による買収を経て、現在ANSYSの一員として活動を続けています。
SpaceClaimに関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。

http://www.spaceclaim.co.jp/

サイバネットについて
サイバネットシステム㈱は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを 取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。
サイバネットシステム㈱に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。

http://www.cybernet.co.jp/

※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。

本件に関するお問い合わせ : サイバネットシステム㈱
内容について
PLM室
TEL : 03-5297-3247 E-MAIL : scsales@cybernet.co.jp








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