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マイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer SMX-6000」を発売【島津製作所】

2016年1月7日

掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。


当社初、傾斜透視撮影とCT撮影をワンパッケージ化
マイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer SMX-6000」を発売


マイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer SMX-6000」


島津製作所は、当社として初めて傾斜透視撮影とCT撮影をワンパッケージ化し、傾斜透視観察から即座に断面画像の取得が可能な非破壊検査用のマイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer(エックススライサー) SMX-6000」を1月7日に発売します。

本製品は、発生点を非常に小さく絞ったX線をワーク(サンプル)に透過させて透視画像を表示するマイクロフォーカスX線検査装置の新製品で、別置きユニットや複雑な手順を必要とせずにワークの断面画像を得られるCT撮影を標準で行うことができます。

これまでの実績を生かして開発した本製品は、高速な演算処理を行える独自のアルゴリズムを採用したことで、CT撮影開始から最短3分で断面画像の表示が可能であり、傾斜透視撮影からスムーズに切り替えを行うことができます。また、校正不要で容易な撮影や優れた操作性など、これまで好評だった特長も引き継いでおり、効率的な非破壊検査をサポートします。

当社は、新ブランド「Xslicer」浸透のための第一歩として、1月13日から東京ビッグサイトで開催されるエレクトロニクス検査・試験・測定・分析技術展「エレクトロテスト ジャパン」に本製品を出展します。


【開発の背景】
マイクロフォーカスX線検査装置は、非破壊検査で使用される代表的な装置です。リチウムイオン電池の内部観察やエンジンコントロールユニット(ECU)に代表される自動車部品の検査、電気・電子部品の出荷前検査などに用いられており、不良品の故障解析にも使用されます。この装置による検査のニーズは、スマートデバイスの普及や自動車・エレクトロニクス産業の急速な発展にともなって2次元から3次元での観察に移行しつつあります。そのため、CT撮影が可能なマイクロフォーカスX線検査装置の市場は拡大傾向にあり、国内においてはここ4年間で市場が2倍近くまで拡大しています。

今回新たにラインナップに追加したマイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer SMX-6000」は、プリント配線板に実装する電子部品やパワー半導体の微細なはんだ接合面などの撮影に適するCT撮影の特長を生かして、国内およびアジアのエレクトロニクス業界を中心に拡販・浸透を図ります。CT撮影開始から最短3分で断面画像を表示できる高速性と優れた操作性を兼ね備えた本装置の発売により、CT撮影が可能な当社マイクロフォーカスX線検査装置全体の国内販売台数を2016年には前年比で約10%引き上げることを目指します。X線関連の技術は長い歴史を持つ当社のコア技術のひとつであり、今後も様々な製品の供給に努めていきます。


【新製品の特長】
1.傾斜透視観察からCT撮影へのスムーズな切り替え
別置きユニットや撮影前の校正を必要とせずに、ソフトウェアで簡単な操作を行うだけで傾斜透視観察からCT撮影へスムーズに切り替えることができます。CT撮影開始から、データの収集、断面画像の表示は最短3分で行うことができ、効率的な検査をサポートします。

2.直観的かつシンプルな操作が可能なソフトウェア
当社のマイクロフォーカスX線検査装置に共通する特長であり、多くのお客様に好評なソフトウェアの操作性を引き継いでいます。装置の使用に習熟していなくてもX線撮影を実行できるよう、直感的かつシンプルな操作感を追求しています。画像の拡大や縮小、中心の移動はクリックとドラッグのみで行えることに加え、本体内部に搭載された外観画像撮影専用のカメラを利用することでステージの位置決めも容易に行えます。

3.メンテナンス性に優れた自社製マイクロフォーカスX線発生装置を搭載
優れた分解能と高拡大な撮影を両立する当社製の開放型マイクロフォーカスX線発生装置を本体に搭載しています。このX線発生装置は、X線管部と高電圧発生部が一体になっているため高電圧ケーブルが無く、定期的なグリスアップも不要です。また、少ない手順でフィラメントを交換でき、交換後には装置が自動で調整作業を実行するなど、メンテナンス性に優れています。



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