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ボッシュの技術により「コネクテッドカー」がパーソナルアシスタントに【ボッシュ】

2015年12月21日

CES 2016(1月6~9日)、ラスベガス
ボッシュの技術により「コネクテッドカー」がパーソナルアシスタントに
未来のユーザーインターフェースを紹介


ボッシュのハプティックタッチスクリーンがCESアワードを受賞
ボッシュが自動運転と自動駐車のための新しいソリューションを紹介
実際に体験できるイノベーションも展示
ダッシュボード全体をディスプレイとして使用したデモ車両


ラスベガス – クルマがインターネットにつながることは、車内で便利な機能を利用できるようにするだけでなく、安全で効率的な運転も可能にします。ボッシュはラスベガスで開催される CES 2016で数多くのネットワーク化機能とドライバー アシスタンス システムを展示します。運転中のドライバーの注意を逸らすことを極力避けるための様々な技術をご覧いただけます。ボッシュは今回、最新の開発成果であるタッチスクリーンでCESアワードを受賞しました。このタッチスクリーンは、ハプティック(触覚的な)フィードバックにより、現実のボタンを触るような感覚が得られる革新技術です。また、CESのボッシュ・ブースでは、自動運転と車両のスマートなネットワーク化の未来像をその場で実際に体験することもできます。

ドライバーのパーソナルアシスタントとなるクルマ
北ホールにあるボッシュのブースでは、私たちの考える未来のクルマを垣間見ていただくことができます。このボッシュ・ブースで展示されるデモンストレーション用車両をご覧いただければ、人とテクノロジーとのインタラクションの新たな形を体感していただけます。ボッシュ取締役会会長のフォルクマル・デナー(Volkmar Denner)は、「ドライバーが注意散漫になるのを最小限に抑えるためには、ドライバーが必要とする情報を正しいタイミングで提供する必要があります」と述べています。そのことをわかりやすく示すため、デモ車両ではダッシュボードとセンターコンソールが1つのデジタルディスプレイになっており、この巨大ディスプレイには車両の周囲の状況に応じた情報が表示されます。例えば歩行者が右から近づいてくると、照明の効果によってドライバーに警告を発します。また、ドライバーの好みやスケジュールに配慮することも可能です。例えばある予定をキャンセルした場合、この未来のクルマはスケジュール帳にある次の予定の場所までのルートを自動的に示すことができます。さらにオートパイロットを作動させれば、ドライバーはより多くの時間を自分のために使えるだけでなく、よりリラックスして運転を満喫できるようになります。

さらに、未来の「コネクテッドカー」にはさらに多くの可能性があります。スマートホームに接続すれば、住宅の空調システムやセキュリティーシステムなどをいつでもクルマから操作できるようになります。また、家を不在にしている時に宅配業者が荷物を届けに来た場合、車両のディスプレイを指でタップするだけで、宅配業者に家の中に荷物を置いてもらい、受け取りの確認をすることができます。このように、テクノロジーとのインタラクションには多様な可能性があり、安全性と利便性をいっそう向上させることが可能です。さらに、「コネクテッド インフォテインメント」は走行中以外にも、ドライバーをナビゲートすることができます。ドライバーはオンラインサービスやスマートフォンアプリにアクセスしたり、またあたかも隣に座る同乗者に話しかけるように、ジェスチャーと音声による操作も可能になります。こうして、クルマはドライバーにとって本当の意味でのパーソナルアシスタントとなってくれるのです。

本物のボタンのような感触を味わえるタッチスクリーン
CESに先立ち、ボッシュの新しいタッチスクリーンが車載オーディオ/ビデオ部門の「CES 2016イノベーションアワード」を受賞しました。このタッチスクリーンは、その表面に変化をもたせ、ディスプレイ上のキーを感触で識別できる「ハプティックフィードバック」により、ナビゲーション、ラジオ、スマートフォン機能などの各種インフォテインメント アプリケーションをより操作しやすくします。これによりドライバーは運転中も道路から視線を逸らさず、画面上の情報を目で見なくても操作できるようになります。このタッチスクリーンは、ボタンや機能の違いがわかるよう、ざらざらした表面、滑らかな表面、パターンのある表面などの感触をスクリーン上で感じ取れるようになっており、操作にはボタンをしっかりと押す必要があります。このタッチスクリーンについて特筆すべき点は、一見しただけでは普通のディスプレイとまったく変わらないものの、本物のボタンを押しているような感覚が得られることです。

逆走車に対する不安を解消するクラウドサービス
ネットワーク化により、ドライバー インフォメーション システムはこれまで以上に最新の情報を提供できるようになります。これは特に逆走車が発生した場合に大きな意味を持ちます。電波を通じてラジオで警告が放送されるまで一般に数分かかりますが、逆走車に起因する自動車事故の3分の1はわずか500m後に発生しています。そこでボッシュは、危険が生じてからわずか10秒後にドライバーに警告できる新しいクラウドベースの逆走警告システムの開発を進めています。この機能はソフトウェアモジュールとして、ボッシュの「myDriveAssist」などのスマートフォンアプリや既存のインフォテインメントシステムに低コストで組み込めるようになる見込みです。このクラウドベースの機能は、逆走を検知するために、高速道路を走る車両の現在の動きと正しい進行方向を比較して、そこに相違がある場合には逆走するドライバーに瞬時に警告を発し、正しい向きで走行している付近のドライバーには危険を知らせます。この新機能は2016年以降に、クラウドサービスとして利用可能になる予定です。

ハイウェイパイロットが2020年から交通安全の向上に寄与
高度な自動運転は、道路交通の安全性の向上に大きく寄与します。これに関するボッシュの開発成果は、2020年に高速道路で実現する見込みです。ボッシュの事故研究予測では、自動化の推進により、事故発生数を著しく(ドイツだけでも最大3分の1)低減することができると想定しています。今回のCES 2016で、ボッシュはサンズエクスポ会場にもう1台のデモ車両を用意し、自動運転に必要な各種システムとセンサーをご紹介する予定です。こちらに足をお運びいただければ、高速道路でのドライバーの役割と責任をすべて肩代わりする高度な自動化システム「ハイウェイパイロット」の作動方法についても体感できるようになっています。ボッシュのこの技術はすでに公道試験に進んでおり、ドイツ国内と米国だけでなく、日本でも高速道路で自動運転の試験を開始しています。

将来的には、渋滞や工事現場、事故の場所に関する情報がインターネット経由でリアルタイムに伝わり、危険となりえる場所を事前に把握したり、コーナーの周囲を見通せるようになる見込みです。こうした情報は「コネクテッドホライズン」として提供され、前方の状況を事前に把握することで、安全性と効率性もさらに向上します。

ドライバーに代わって駐車スペースを探すクルマ
どんなドライブでも、最後は必ず駐車をしなくてはいけません。この駐車をより簡単にこなせるよう、ボッシュは新機能「バレットパーキング」の開発を進めています。この機能は、駐車場の空きスペースを探す作業をドライバーに代わって行うだけでなく、車両が自動で駐車させることも可能です。ドライバーは駐車場の入口で車両から降り、スマートフォンアプリから車両に駐車スペースを探すよう指示すれば作業は終わりです。そして、再び車両に乗る時は同じ操作で、降車したその場所に車両を呼び戻すことができます。この全自動駐車のベースとなるのは、駐車場のスマートなインフラ、車載センサーシステムと両者のネットワーク化で、道路に埋め込まれたセンサーから空き駐車スペースに関する最新情報が提供され、車両はどこへ進むべきかを把握することができます。ボッシュは、全自動駐車機能を開発するだけでなく、そのために必要なすべてのコンポーネントも開発を進めています。

Simply.Connected.
ラスベガス(米国ネバダ州)で開催される CES 2016 のボッシュ関連のイベントにぜひお越しください。

2016年1月5日(火)(すべて現地時間)
08:00~08:45
フォルクマル・デナー(ボッシュ取締役会会長)による記者会見(マンダレイ・ベイ・ホテル、サウスコンベンションセンター、レベル3、バンヤンルームA-D)

2016年1月7日(木)
11:00~12:00
基調パネル 「スマートシティを超えて : アーバンモビリティの未来」
フォルクマル・デナー(ボッシュ取締役会会長)、ウェストゲート シアター(その他のパネリストとしてアンソニー・フォックス米国運輸省長官が参加)
11:30~12:30
カンファレンス・トラック : センサーとMEMSのインターネット
パネル「ウェアラブル端末とスマートセンサーが促進させるユーザーインターフェース」
ホルスト・ムエンツェル(アクスティカCEO兼ゼネラルマネージャー)
ベネチアン、レベル4、マルチェロ4404
14:15~15:15
カンファレンス・トラック : センサーとMEMSのインターネット
パネル「モノのインターネット化の技術動向」
シュテファン・フィンクバイナー(ボッシュ センサーテックCEO兼ゼネラルマネージャー)、
ベネチアン、レベル4、マルチェロ4404

2016年1月8日(金)
10:15~11:15
カンファレンス・トラック : 未来の自動車モビリティエコシステムを探る
パネル「未来のモビリティエコシステムのプレーヤーにとっての意味」
ロルフ・ニコデムス(ロバート・ボッシュGmbHのコネクテッド・パーキング プロジェクト担当副社長)、ラスベガスコンベンションセンター、北ホール、ルームN261

2016年1月6日(水)~9日(土) – ボッシュのブース
テーマ「スマートホーム、スマートシティ、Industry 4.0」スマートホーム マーケットプレイス、サンズ エクスポ センター、ブース#71517
テーマ「コネクテッドモビリティ」北ホール、ブース#2302

CES 2016におけるボッシュのハイライトをツイッターで紹介 : #BoschCES


詳細情報

CES 2016イノベーションアワードに関するプレスリリース


このプレスリリースは2015年12月21日に Robert Bosch GmbHより発行されました。
原文をご覧ください。

 

ボッシュ・グループ概要
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2014年の売上高は333億ユーロで総売上高の約68%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズは、自動化、電動化、ネットワーク化の3つの領域においてその専門性を統合させ、お客様にトータルソリューションを提供します。その事業 領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化の様々なソリューション、安全システム、ドライバーアシスタ ンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to- infrastructure(路車間)通信、オートモーティブアフターマーケット向けのコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュ は、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの重要な革新自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2014年の従業員数は約360,000人(2015年4月1日現在)、売上高は490億ユーロ*を計上しています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加 えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。2014年に ボッシュは全世界で約4,600件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じ、人々の生活の質を向上します。つまりボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。

*公表された2014年の売上高には、現在では完全子会社化されたかつての折半出資の合弁会社であるBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH(現在はBSH Hausgeräte GmbHに社名変更)およびZF Lenksysteme GmbH(現在はRobert Bosch Automotive Steering GmbHに社名変更)は含まれていません。

さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
https://twitter.com/Boschjapan ボッシュ・ジャパン 公式ツイッター(日本語)
https://www.facebook.com/bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式フェイスブック (日本語)
https://www.youtube.com/boschjp ボッシュ・ジャパン 公式YouTube(日本語)





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