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製品検査用 卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」販売開始【東陽テクニカ】

2015年12月17日

製品検査用
卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」販売開始

~誰でもワンプッシュ・80秒、高分解能CTスキャン~


㈱東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝、以下 東陽テクニカ)は、マイクロCTスキャナのリーディングカンパニーであるベルギー・Bruker microCT社の最新機種、卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」の販売を開始いたします。


卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」


Bruker microCT社は、高分解能X線マイクロCT/ナノCTスキャナのパイオニアとして、高い空間分解能と豊富な解析機能から研究開発の分野で高い評価を受けています。これまで、特に組成や密度が近い構造が混ざり合う樹脂部品、食品、薬剤などの分野の主に開発現場で、試料内部の構造測定のために使用されてきました。
今回販売を開始する、卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」は、製品検査用に一から設計された全く新しいタイプのCTスキャナです。高画質&高機能はそのままに、これまでのシステムには無い、ワンプッシュでCTスキャンを行える全自動スキャン機能を搭載、わずか80秒でスキャンが完了します。自動化と高速化によって、誰でも手軽に使用可能なX線マイクロCTスキャナです。
「SkyScan1275」は高い性能とスループットを両立しており、スループットを重視する樹脂部品、食品、薬剤などの分野の品質管理や製品検査の現場においても活用いただけます。これまでの一般的な検査方法のX線透過像では、製品の表面に位置するのか内部なのか判断できなかった異物やヒビについても、三次元的な位置が明らかにできるため、生産工程のどの段階に原因があるのか、素早く正確にフィードバックすることが可能です。


【主な特長】
<全自動のワンプッシュオペレーション>
装置前面のスキャンスイッチを押すだけで、スキャンからCT断面像の表示まで全自動で実行。ユーザーが行うのは試料のセットとスイッチを一回押すことだけ。従来の条件設定や装置の調整は一切必要とせずに、4μm※1/ボクセル※2以下の高い分解能で、1,944×1,944×1,130ボクセルの高精細三次元CT画像が取得できます。
※1 : 1μm(マイクロメートル)は100万分の1メートル。
※2 : 三次元空間で対象を表現する際の画像ピクセルに相当する単位。1ボクセルは、各面が同一サイズの正方形ピク
    セルからなる立方体。三次元での数値解析をするには、ボクセルで測定した際の分解能が重要となる。

<80秒の高速スキャン>
従来よりも高速にデータを取得する“X線フラットパネル検出器”と、独自の“高速CT画像構築ソフトウェア”が、最短80秒でのCTスキャンを実現。自動でPC上に表示される試料内部断面像や三次元像から、迅速に製品内部の空隙、異物、その他構造を観察・解析することが可能です。

<ハード・ソフト両面の高画質化技術>
卓上型としては広い20kV~100kVのX線管電圧の調整幅を持ち、様々な試料へ対応できる“マイクロフォーカスX線源”と、高速で14bitの高い取得階調を持つ“X線フラットパネル検出器”を搭載。これまで高性能機でしか達成できなかった4μmという高分解能と、密度の近い複合材料樹脂などの組成差を見分ける高コントラスト分解能を同時に実現します。さらに、リングアーチファクトやメタルアーチファクトなど画像を乱す要因を除去する高度な補正機能も標準搭載。試料内部の正確で低ノイズな高画質三次元画像の取得を可能にしています。


[複合材料ガラス繊維強化プラスチックの測定例]
ナイロン樹脂中のガラス繊維を緑白色で表現した三次元像
ボクセルサイズ:3.8μm, ボクセル数:1,944×1,944×538


<充実した付属ソフト>
任意角度の断面を再構築可能な“断面表示ソフト”、リアリスティックなライティング機能を備えた“三次元描画ソフト”、さらに試料内部の構造を数値化する“数値解析ソフト”までを標準で付属。数値解析ソフトは、体積や表面積などの基本計測はもちろん、繊維配向性などの高度な構造解析に加え、解析に必要とされる関心領域の設定、2値化、モルフォロジー演算といった画像処理機能も完備。
ただ観察するだけでなく、詳細な計測から解析まで、追加費用なしに実行できます。


【製品データ】
製品名 : 卓上型X線自動マイクロCTスキャナ「SkyScan1275」
標準価格 : 4,006万円(税別)
販売開始 : 2015年12月



<Bruker microCT社について>
Bruker microCT N.V.は、2012年にX線マイクロCT/ナノCTメーカーのSkyScan N.V. がBruker N.V.へ吸収され設立されました。元となるSkyScan社は34年もの間、X線マイクロCT/ナノCTの開発と販売を行い、成長を続けてきた業界のリーディングカンパニーです。「SkyScan CT」シリーズは、高分解能・高画質なCTスキャナとして世界中に多くのユーザーを持ち、生命科学・材料開発の両分野で多くの信頼を得ています。
Bruker microCTサイト : http://bruker-microct.com/home.htm


<㈱東陽テクニカについて>

東陽テクニカは、昭和28年の設立時より「技術と情報」をキーワードに日本の技術発展に寄与することを使命として、主として最先端の 「測るツール」 を欧米の電子計測器メーカーより輸入し、日本の研究・開発者に提供してきました。さらに、「電子技術センター」における修理、校正、技術サポートや自社製品の開発、「テクノロジーインターフェースセンター」で行うお客様向けの各種セミナー、トレーニングなどの取組みは、460名を超える全従業員の約8割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく努力してまいります。
東陽テクニカWebサイト : http://www.toyo.co.jp/


★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
㈱東陽テクニカ 分析システム営業部
TEL : 03-3245-1239(直通) E-mail : sky@toyo.co.jp
X線マイクロCTスキャナページ :
http://www.toyo.co.jp/microscopy/products/list/?contents_type=48


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