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“ITO代替 透明導電膜付きフィルム”を使用 抵抗感圧式タッチパネルを開発【SMK】
2011年10月25日
当社はこのほど、ITOに替わる透明導電膜付きフィルムを用いた抵抗感圧式タッチパネルを2種類開発しました。
通常、抵抗感圧式タッチパネルは上下電極にITOを使用した透明導電膜が用いられています。ITOは希少金属(レアアース)に属するため、資源の枯渇や価格高騰など入手性の点で今後多くの課題が懸念されており代替品の必要性が以前より強く求められていました。
そこで当社は、フィルムメーカーとタイアップしITOに代わる材料の調査検討に取り組んだ結果、カーボンナノチューブ(以後CNTと称す)と有機導電ポリマー(以後PEDOTと称す)の2種類の導電膜を用いたタッチパネル用フィルム材の開発に成功しました。
CNTとPEDOTの材料を用いたタッチパネルは、ITOを用いた従来品と同性能を有しており、入力耐久性は数倍のレベルアップが見込まれます。
さらに、CNT・PEDOT共にフィルムへの膜付け工程を塗液コーティングで対応することができるため、生産性向上及びフィルム材の安定供給を図ります。
当社は、今後タッチパネルの需要拡大に伴い、早期の量産化に向けて引き続き準備を進めて参ります。
本製品は、10月26日から開催のフラットパネルディスプレイの総合展示会「FPD International 2011」に静止展示します。
発表日 | 2011/10/25 | |
リリース番号 | 940tp | |
製品名 | 透明導電膜付きフィルム使用 抵抗感圧式タッチパネル | |
対応サイズ :2インチ~15インチ(フィルム/ガラス (F/G)タイプ) :2インチ~ 4インチ(フィルム/フィルム(F/F)タイプ) |
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特長 | 1) ITOを用いた従来品と同等の電気的および光学特性を持っています。 2) ITOに比べ入力耐久性、柔軟性に優れています。 3) ナチュラル色(b*<1)で、透明性を向上しました。 4) フィルム/ガラス(F/G)タイプ、フィルム/フィルム(F/F)タイプに対応します。 |
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主な仕様 | 読み取り方式 | 抵抗感圧式 |
入力方式 | 指 または ペン | |
動作荷重 | 0.1N~1.0N | |
透過率 | 77%以上 | |
ヘイズ値 | 1%~12% | |
使用温度範囲 | -20℃~+70℃ | |
用途 | モバイル機器、各種事務機器、FA機器など | |
量産開始時期 | 2012年4月 予定 | |
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