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将来のモビリティの世界へようこそ : コンチネンタルの安全で効率的、インテリジェントなソリューション【コンチネンタル・オートモーティブ】

2015年10月29日

• テクノロジーカンパニーの取り組みは交通事故ゼロ、クリーンエア、快適性を備えたインテリジェントビークルの実
 現を目指す
• タイヤ開発、軽量化、電動化は継続的なテーマ
• 48Vテクノロジー : より厳しくなる排ガス規制への対応に向けた比較的安価なハイブリッド技術

国際的テクノロジー企業、コンチネンタルにおける技術の進歩は、金色のリボンとなって東京モーターショー(TMS)2015の展示ブース(東ホール ブースE5203)を輝かせます。世界中の車の4台に3台が、コンチネンタルのソリューション、製品およびシステムを搭載し、環境により優しく、より安全に、簡単に、そして快適に運転できるようになっています。「私たちは、現実に手の届くモビリティを実現するために、3つの重点項目に取り組んでいます。それは、交通事故ゼロ、クリーンエア、快適性を備えたインテリジェントビークルの3項目です。」このように述べるのは、コンチネンタルの取締役会メンバーで、インテリア部門を統括するヘルムート・マッチ(Helmut Matschi)です。コンチネンタルは、コネクテッドドライビングおよび自動運転の分野での業界をリードしています。

運転支援システム、自動運転で「交通事故ゼロ」を実現
「交通事故ゼロ」を実現するための鍵となるのは、運転支援システムから自動運転への進化です。コンチネンタルでは、技術に対する信頼が自動運転の許容につながると考えています。「運転者支援システムに対する信頼が高まっていくにつれ、自動運転の許容度も上がることでしょう。また、ドライバーが車の状況、つまり、車が次に何をしようとしているのか、いかにドライバーに確実に伝えるかにかかっています。エレクトロニクスとソフトウェアのサポートによって、自動運転モードがオンになると、車内には新たに自由な領域が生まれます。この自由な領域を活用するかしないか、自動運転機能をいつ利用するかは、すべてドライバーの意思次第です。自動運転機能がオフとなっていても、運転者支援システムはドライバーをサポートします。

自動運転の実現に向けて : 日本において高度自動運転機能を継続的にアップグレード
「コンチネンタルでは、自動運転の実現に必要となるコンポーネントやシステムをドイツ、アメリカ、そして日本でテストしています。2014年夏、高度自動運転技術を備えた実験車両は日本のナンバープレートを取得し、公道での走行実験を開始しました。」日本における自動運転に関する開発活動についてマッチは説明します。

日本の公道における自動運転モードでの走行距離は7000キロを超えました。コンチネンタルの自動運転車両は、完全無人車ではなく、ドライバーがハンドルを握って車両をモニターするよう設計されています。テスト車両は、現在生産されているセンサーを使用し、自動運転向けのロジックを統合することにより、さまざまな交通状況に対応することができ、その結果、ドライバーは交通渋滞や工事箇所を通過するなど、運転時に比較的ストレスを感じる状況から解放されることでしょう。

自動運転の許容度を上げる別の重要な要素はヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)です。ドライバーは車両を信頼し、直感的に理解しなくてはなりません。ドライバーが他のことに注意を向けられるようになるために必要な要素です。ドライバーが何らかのサポートを必要としているということを検知した際に、タイムリーに、そして可能な限り早くシステムがドライバーに知らせることができるよう、コンチネンタルでは日本のテスト車両のHMIへのアップグレードを行っており、フリー・プログラマブル・クラスタや、ドライバーの状況をモニターするインテリアカメラ、そして、必要な時にドライバーの注意を必要な方向に促すLEDライトストリップの実装に取り組んでいます。

自動運転に限らず、運転をより安全なものにするためには、車両への信頼を構築し、新機能やサポート機能の受容を促すことが鍵となります。このような理由から、世界初出展技術として、統合型コンバイナ式HUD(ヘッドアップディスプレイ)をご紹介します。日本で開発されたこのシステムは、計器ディスプレイからの情報をドライバーの視界の先、計器の上部に組み込まれたスクリーンに映し出すものです。HUDとクラスターで1つのハードウェアですむため、コストを重視する車両や、ダッシュボード上の取り付け位置が限られているような車両に適しています。

自動運転の将来のシステムアーキテクチャは、車両が処理するべき膨大な量のデータを、確実に管理する必要があります。完成車向けコンポーネント・ソフトウェアサプライヤーとしての地位確立のためにエレクトロビット社を買収した1つの理由はここにあります。1分あたり1GBのセンサデータを、リアルタイムで処理する必要があります。センサーからの出力量が増えるにつれ、データ量が増加すると、パワフルで信頼性のあるエレクトロニクスアーキテクチャが必要です。シャシー・ドメイン・コントロール・ユニット(CDCU)が、高度自動運転に適した安全でセキュアな多目的処理プラットフォームを実現します。

コネクテッドドライビング : ダイナミックeHorizonで効率と快適性の向上
自動車がネットワークに接続されるようになると、センサーを利用して渋滞や、交通事故、信号の切り替わり、警告標識、路面の状態といった、常に変化し続けるイベントに関する膨大なインフォメーションを得ることができ、車両対X通信とクラウドを通じて他の交通参加者に提供することができるようになります。バックエンド側でデータを処理分析すると、相互に接続された車両が「クラスター」を通じて、ドライバーは最新で正確な交通ネットワークや最新の情報を得られます。

「より多くの車両が、その走行予定ルートに関する情報を知ることができれば、必要となる機能をより適切に調整できるようになります。ネットワークにつながるということは、車が先見的に反応できるようになるということを意味します。」マッチはこのように述べ、機能例として、eHorizonとコネクテッド・エネルギー・マネジメントを紹介します。

ダイナミック eHorizon は、搭載されたセンサーの検知距離の先を見るシステムです。その結果は例外的で、 入手可能な情報が正確かつ最新であれば、支援システムの拡張や車両の効率化に利用することができ、ドライバー に適切なタイミングで警告したり、運転を調整したりすることができるため、状況に応じて走行ルートを変えるなどの交通流の制御が期待できます。ダイナミックeHorizonは完全自動運転実現に向けた1つの重要な要素技術です。

車両がeHorizonに接続されると、コネクテッド・エネルギー・マネジメント・コントロール・ユニットを通じて、高解像度の道路データを受信できるため、ルートに応じたドライビングストラテジーを採用することで、より効率的な運転が可能になります。特にハイブリッド車において効果が大きいと言えるでしょう。コネクテッド・エネルギー・マネジャーは、例えば、いかにコースティングと回生を組み合わせるとバッテリーが最適に充電できるかを計算し、車両の摩擦損失を最小限に抑えます。走行ルートの高度なプロファイルやカーブ情報、交差点、交通標識といった情報に応じたドライビングストラテジーを採用し、2~3%の燃費改善を実現します。

ダイナミックeHorizonはスマートなモバイル通信デバイスとの接続も可能であるため、車で旅行する際に自身のデジタルワールドや、将来的なデジタルサービスへの接続も維持することができます。

全車両向けハイブリッドシステム  :  より効率的でクリーンエア実現のためのマイルストーン
コンチネンタルにおけるもう一つの重点項目は、効率性向上です。より厳しく、要求の高い排出基準を満たすためのソリューションとして、48Vのマイルドハイブリッドを提案しています。実走行で21%までの燃料消費量削減を達成し、比較的経済的であり、さらにどんなクラスの車両にも実装ができるテクノロジーとなっています。2016年にヨーロッパ、アジア、そして米国での量産を開始します。

「軽量化や燃費向上は、モビリティをより効率的にするためにコンチネンタルが会社全体で取り組んでいる課題です。」マッチは説明します。ターボチャージャー技術で新車の二酸化炭素排出量を最大7%、直接噴射技術との組み合わせで13%程度の排出量低減を実現しました。

東京モーターショー2015のテーマ「きっと、あなたのココロが走り出す」 に沿って、コンチネンタルは将来のモビリティのための包括的な製品、ソリューションを提示し、業界におけるリーダーシップを証明します。コンチネンタルは、未来を創造されたいみなさまの先駆的なパートナーとして、 日本で、またグローバル市場で自動車メーカーの活動をお手伝いしてまいります。

東京モーターショー2015 : コンチネンタルのハイライト
ジャパンプレミア(日本初出展技術) : 新開発の超高性能SportContact 6サマータイヤは、最高時速350kmの超高速でも最高のグリップ力、制御性、安定性を提供します。ディスプレイ上のある場所をタップすると、触覚フィードバックを与えるタッチディスプレイも日本初出展技術です。

軽量設計 : ContiTech(コンチテック)部門は、コンポーネントの軽量化で車体重量およびCO2排出量の低減に貢献します。その一例は、ガラス繊維強化ポリアミドを用いたリアアクスル・トランスミッションクロスビームです。

2016年市場導入、全車両クラス向けハイブリッド運転システム: ディーゼル・ガソリンエンジン向け48V  エコドライブシステム、ネットワーク接続によるエネルギー管理、48Vの将来型アーキテクチャとの組み合わせによる48Vシステム

SensePlanAct : SensePlanAct(認知・判断・操作)のスローガンの下、ドライビングダイナミクスを支えるアクティブおよびパッシブセーフティ技術ならびに製品を紹介します。製品例は以下の通りです。

 • MK C1 –ブレーキシステムMKC1(2015年末に連続生産を開始)は、アクチュエータ、ブレーキブースターと制御
  ユニットをコンパクトで軽量なユニットに統合しました。
 • サラウンドビュー – 車両周囲360度のサラウンドビューを提供し、低速での操作時(駐車やトレイラー牽引など)
  にドライバーをサポートします。 前後左右4つのカメラ で 車両周囲全体を安全に見ることが可能です。

高精度で常に最新 : クラウド接続が運転をいかに効率的で安全に、そして簡単なものにするか、またクラウド接続がいかに支援運転や自動運転の一部になるかをご紹介します(eHorizon)








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