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「Alfa Romeo 4C Spider」を発表【FCAジャパン】
2015年10月28日
「Alfa Romeo 4C Spider(スパイダー)」を発表
• ミッドシップスポーツカー「アルファ ロメオ 4C」のオープントップモデル
• 新デザインの後部アウターパネルおよびヘッドライトがエレガント感を強調
• 新たにイエローがボディカラーに追加され、よりスポーティなルックスに
FCAジャパン㈱(本社:東京都港区、社長:ポンタス ヘグストロム)は、同社が展開するアルファ ロメオ・ブランドの新型モデル「Alfa Romeo 4C Spider」(以下、「4Cスパイダー」)を、2015年11月21日(土)より全国のアルファ ロメオ正規ディーラー店舗にて販売開始します。4Cスパイダーは、昨年国内導入したミッドシップ プレミアムスポーツカー「アルファ ロメオ 4C」(以下、「4C」)のオープントップモデルです。
イタリア・モデナのマセラティ工場にて手作業で生産される4Cスパイダーは、魅惑的なイタリアンスタイルとフォーミュラ1に刺激を受けて達成した1,060kgの車両重量(日本仕様)および4.4kg/psのパワーウェイトレシオによりスーパーカー並みのパフォーマンスを提供します。
アルファ ロメオの伝統
4Cスパイダーの名称は、1930年代と1940年代の名車である8Cと6Cに代表されるアルファ ロメオの輝かしいスポーツカーの伝統を物語っています。両モデルはレース用と公道用とが設計され、それぞれパワフルな8気筒と革新的な6気筒エンジンを搭載。4Cスパイダーは4C同様に「偉大なアルファ ロメオ」への回帰を表わすと同時に伝統を継承すべく、革新的な4気筒のオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを搭載しています。
4Cスパイダーの「家系」には、まぎれもないアルファ ロメオのスタイルによって「軽量と効率」を実現したパフォーマンスモデルたちが名を列ねています。それらは、アルミニウムボディの8C 2900 B Speciale Le Man(1938年)、1900 C52 Disco Volante(1952年)(最高速度140mph=220km/h超を達成)、そして最も際立つ伝説のTipo 33/2 Stradale(1967年)は、ミッドシップエンジンにマグネシウム合金とスチールチューブのシャーシを採用し、機能的かつ極めて画期的なスタイリングを身にまとっていました。
画期的かつ魅惑的なイタリアンスタイル
4Cスパイダーは、8C Competizione(2007年)、8C Spider(2009年)、4C(2014年)と並んでアルファ ロメオ・ブランドの旅を継続させるモデルです。ことさら軽量化を目指す伝統を受け継ぐべく、シートモールディングコンパウンド(SMC)の複合パネルを採用することで魅惑的なイタリアンデザインを実現。最新のカーボンファイバー製モノコックシャーシとオールアルミニウム1750直噴ターボエンジンを包み込んでいます。
4Cスパイダーの”高鳴る心臓”を覆っているのは、機能的な3つのエア アウトレットとエアロフォルムに整形されたスポイラーを持つテールゲート。そしてこの”高鳴る心臓”こそ、他のすべてのデザインの出発点となっています。2つの筋肉のようなフォルムがリアのテールゲートをまたぎ、コックピットのベルトラインの上までボディを持ち上げることで、強さを印象付けるとともに、ブラックのロールバーの土台となっています。リアフェイスパネルと円形のLEDテールランプは、たくましいリアフェンダーに融け込んで、力強い姿勢を生み出しています。そしてその下には、デュアルエキゾーストパイプをコーナーに取り付けることで、4Cスパイダーのスーパーカー的な身の構えを強調しています。
サイドビューは、両側の彫刻的なエアインテークを起点にたくましいダイナミックなフォルムが優美に伸びヘッドライトまで達しています。なおヘッドライトは、4Cの「バイLEDヘッドライト」から変更され、新デザインの「バイキセノンヘッドライト」が搭載されています。エキゾチックなモノコックを強調するカーボンファイバーのウインドシールドフレームは強度の改善と軽量化に貢献。ファブリックのルーフは、専用バッグに収納しトランクに格納することが可能です。
パフォーマンス重視のコックピット
4Cスパイダーのコックピットは、レースからインスピレーションを得たもので、運転操作に関係する基本コンポーネントのみをシンプルかつスタイリッシュに統合した専用デザインとなっています。2つの複合フレーム・スポーツシートと、レースに想を得たカーボンファイバーモノコックを採用。また、フラットボトムのスポーツレザーステアリングホイール(パドルスイッチ付)とアルミニウムペダルを備えたコックピットデザインにより、アルファ ロメオのレーシングスピリットを表現しています。
多様な色彩、素材、デザインディテール
4Cスパイダーのボディカラーは次の7色を設定–アルファ レッド、ブラック、ホワイト、バサルトグレー、コンペティツィオーネレッド、マドレペルラホワイト、プロトタイプ イエロー(新色)。
シートは、ボディカラーに合わせて以下の組み合わせを設定しています。
• ファブリック:ブラック
• レザー:ブラック(レッドもしくはイエローステッチ付)、レッド、ブラウン
• レザー/アルカンターラ:ブラック(レッドもしくはイエローステッチ付)
ホイールは、新デザインの前17×7.0インチ・後18×8.0インチの異径アロイホイールに加え、スタイルとパフォーマンスを強調した前18×7.0インチ・後19×8.5インチをオプション設定。また、ブレーキキャリパーは、標準でレッド、アクセサリーでグレー、イエロー、ブラックの計4色を設定しました。
超軽量アーキテクチャー
アルファ ロメオの技術陣は、最大のパフォーマンスと効率の実現に必要な超軽量アーキテクチャーの開発に際して、フォーミュラ1および最先端のスーパーカーを検証対象としました。その結果生まれたモノコックシャーシは、手作業で作られ、剛性と強度に非常に優れたユニディレクショナル「プリプレグ」カーボンファイバー層で構成されています。このモノコックならではの優れた剛性のおかげで、4Cスパイダーと4Cの構造の差異を最小限に抑えることができました。
テクニカルな外観をもたらすとともにフロントヘッダーの強度を高め、低重心を維持するためにウィンドシールドフレームにはユニディレクショナルカーボンファイバーを採用し、モノコックシャーシに接着した上でボルト留めしています。前後シャーシ構造とエンジンマウンティングフレームにも軽量アルミニウムを採用しています。
ボディワークは、低密度かつ高強度の複合材により、スチールと比べて20%軽く寸法安定性に優れたSMC(シートモールディングコンパウンド)で構成しています。また、ウインドシールドとサイドウィンドウは、ガラスを10%薄くすることで最大15%の軽量化を実現。シートには、カーボンファイバーおよびガラス繊維強化複合構造を採用したことで、スポーティな走りに要求される強度とシートポジションを確保しています。
1750直噴ターボエンジン
4Cスパイダーは、アルミニウム製の1750直噴ターボエンジンを搭載。吸気/排気側に備える連続可変バルブタイミング機構を備え、最高出力240psを6,000rpmで発揮。0-100km/hの発進加速はわずか4.5秒と加速性能も抜群です。
優れたパフォーマンスとドライバビリティを実現すべく、このエンジンはさまざまな最新技術を備えています。混合気がいっそう均一化するマルチホール フューエルインジェクターによる高圧直噴(2,900psi/200バール)を採用。さらに、オイル消費量と排出ガスを低減しながら走行性能を高めるため、シリンダーヘッドのインテークダクトの設計を最適化するとともに、シリンダーライナーも薄い鋳鉄製としました。
新世代ターボチャージャーには、パルスコンバーターエキゾーストマニホールド(圧力波により低回転トルクを高める)を搭載。ウェストゲートバルブにより過給圧を調節し、エンジン効率を改善します。また、燃焼効率とタービン速度を高めつつターボラグを解消するスカベンジング(掃気)テクノロジーにより、低回転トルクを最大限に強化するとともに、ドライバーの入力に対するレスポンスを高めています。その結果、最大トルク350Nm、その80%がわずか1,700rpmの低回転から発生するという、非常に速やかなトルクの立ち上がりを実現しました。
Alfa TCTおよびAlfa Romeo D.N.A.システム
パドルスイッチで操作するAlfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)は、4Cスパイダーに合わせて特別なチューニングが施されています。Alfa Romeo D.N.A.システムに対応してソフトウェアを設定したAlfa TCTのギアシフトは、「ダイナミック」と「アルファ レース」の両モードでよりスポーティな走りを可能にするよう設定。また、回転数を合わせるパドルシフト、およびフルスロットル時で130ミリ秒の高速シフトを実現する高精度なギアシフトを採用することで、ドライバーの意志に即応する走りを実現。
4Cスパイダーのパフォーマンスレベルを瞬時に最適化するのは「Alfa Romeo D.N.A.システム」。4つのモードを備え、各モードでエンジン、トランスミッション、電子制御式ディファレンシャルロック、ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)の設定を、ドライバーが必要とするレベルに最適化します。
オールウェザー(All weather)――悪天候時に最大限のコントロール性を確保。アクセル操作に緩やかに反応するとともに、車速に応じたエンジン&ブレーキ制御ロジックを選択し、スキッドの発生を防ぎます
ナチュラル(Natural)――快適性と滑らかなドライバビリティを実現します
ダイナミック(Dynamic)――パワートレイン設定をよりアグレッシブなものにするとともに、ESC介入の少ない設定とすることで走行性能を高めます
アルファ レース(Alfa Race)――ダイナミックモードから起動する最高のパフォーマンスモード。レース走行時に車のコントロールを全面的にドライバーに委ねます。
サスペンション
4Cスパイダーは、最大限のアジリティとロードホールディングを確保するため、レース由来の技術を採用しています。フロントサスペンションは「スーパーインポーズド」ダブルウィッシュボーン式を採用し、ストレートかつダイレクトなフィードバックを実現。リアには先進マクファーソンサスペンションを採用し、きわめてアグレッシブな走行においても卓越したロードホールディング性能を確保しています。前後サスペンションとも素材はアルミニウムと高張力スチールとなっています。
ステアリング
軽量設計に加え、最大のアジリティとより正確な路面情報の提供を重視し、4Cスパイダーでは通常のパワーステアリングシステムを採用していません。マニュアルステアリングシステムと15.7:1のクイックなギア比の採用により、最大限の路面感覚を実現。また、車両の総重量が小さいことから、要求される操舵力も適切なレベルに維持されています。
ブレーキシステム
4Cスパイダーのブレーキシステムは、苛酷な条件下でも強力なブレーキングが要求されるサーキットでの走行を想定したもので、最大限の制動力および1.25Gの減速度を確保すべく、セルフベンチレーテッド式ドリルドディスク4枚とフロントにブレンボ社製の4ポッド アルミニウムキャリパーを搭載しています。
<アルファ ロメオ 4C スパイダー 概要>
【全国メーカー希望小売価格(税込)】 8,618,400円 [税抜 7,980,000円]
【ステアリング】 右/左
【エンジン】 直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ
【総排気量】 1,742cc
【トランスミッション】 Alfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)
【燃費(JC08モード)】 12.1km/ℓ
【最高出力】 177 kW(240ps)/6,000 rpm
【最大トルク】 350Nm(35.7kgm)/2,100- 4,000 rpm
【ボディ色】(*は別途オプション費用がかかります)
ソリッド : ホワイト、アルファ レッド、ブラック
スペシャルソリッド* : プロトタイプ イエロー
メタリック* : バサルト グレー
3層メタリック* : マドレペルラ ホワイト、コンペティツィオーネ レッド
【パッケージオプション】
スポーツパッケージ : 324,000円 [300,000円]
レザーパッケージ : 280,800円 [260,000円]
アルカンターラパッケージ : 280,800円 [260,000円]
※詳細は商品サイト(http://www.alfaromeo-jp.com/4cspider/)をご覧ください。
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