ニュース

多摩美術大学とBASF、産学連携で「樹脂」の可能性を追求【BASFジャパン】

2015年10月27日

■ プロダクトデザイナーを目指す学生が、BASFの素材で「車輪のついたプロダクトで動力をもたないもの」を提案
■ 11月13日~15日に代官山 T-SITEにて作品を一般公開


多摩美術大学(東京都八王子市、学長:建畠 晢)とBASFジャパン㈱(本社・東京都港区、代表取締役社長:ヨルグ – クリスチャン シュテック)は、2015年11月13日~15日に代官山T-SITE(東京都渋谷区)にて、産学連携プロジェクトの一環として「車輪のついたプロダクトで動力のないもの」(Gyro-centric Designジャイロセントリックデザイン)をテーマに、BASFの素材を活用したプロダクトデザインを発表します。



多摩美術大学とBASFは2013年以来、同大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻の学生にBASFの素材を利用した共同授業を実施し、産学連携プロジェクトを推進しています。多摩美術大学は、素材の特性を活かしたデザインの可能性を追求し、BASF社員へ英語でプロダクトを発表するなど、世界で通用するデザイナーの育成を目指しています。BASFは、d esignfabrik® Tokyoを通じて、BASFの素材に関するノウハウを提供できる環境を作り、新しい用途開発の支援をする場を提供するとともに、未来のプロダクトデザイナーに選ばれる素材会社としての機会を創出しています。

本年は、その集大成として、同学科の 田中秀樹教授の ゼミの学生9名がBASFの多岐にわたる「樹脂」について学び、その特性を活かしたプロダクトを考案し、一般公開をいたします。

BASFジャパンが素材のモチーフとして提案したのは、高品質のポリアミド樹脂「Ultramid®」(ウルトラミッド)、ポリスルホン系樹脂「Ultrason®」(ウルトラゾーン)、熱可塑性ポリウレタン エラストマー(TPU)「Elastollan®」(エラストラン) 、TPU発泡粒子(e-TPU)「Elastollan MC- TPU®」、連続繊維強化熱可塑性複合材料(コンポジット)のエンジニアリングサービスである「Ultracom®」など異なる性質を持つ樹脂です。これらの高性能樹脂は、軽量性、耐久性、耐熱性、耐摩耗性、成形特性に優れた素材です。これらの素材は、イノベーション、エネルギー効率、耐久性などの要件を満たすだけでなく、デザインの観点においても、製品に付加価値を与えることができる樹脂です。

これらの素材をもとに多摩美術大学の学生は、スタイリッシュな自転車や、ショッピングカート、子ども用のペダルカーなど様々な作品を考案しました。これらの作品を11月13日~15日にお披露目いたします。

多摩美術大学の田中秀樹教授は 次のように述べています。「今回、BASF社との共同プロジェクトでは、最先端の樹脂材料の性能やその応用例、成形技術等を学ぶことができ、プラスチックのイメージが一新しました。参加した学生はプロダクトデザイナーの卵達です。彼らにはこの新世代の素材をデザインで使いこなして欲しいと思っています。」

BASFジャパンの「designfabrik® Tokyo」(デザインファブリーク東京)のエグゼクティブエキスパートの田中井俊史は、「designfabrik® Tokyoは、工業デザイナーや教育機関とのネットワークを顧客と結びつけることで、素材が持つ力を最大限に引き出し、創造力の高いユニークなソリューションを提供していきます。」と述べています。


多摩美術大学について
1935年多摩帝国美術学校を現在の東京都世田谷区上野毛に創設、1971年美術学部の八王子校舎移転開始。 創立80周年を迎えます。国際社会に対応する幅広い教養を身につけた人格の形成を図り、現代社会に貢献する優れた芸術家、デザイナー並びに教育研究者等の育成を目的として、教育研究の内容の充実と高度化を図っています。 プロダクトデザイン専攻では、自動車、バイク、家電製品、オーディオ、携帯電話、家具、靴、バッグ、ベビー用品、楽器、ゲーム、スポーツ用品、化粧品、パッケージなど、人々の生活を支えているあらゆるモノに関わるデザインを指します。これらのプロダクトをデザインするに際して、機能や形に加えて、生産/製造のための専門的な知識など、多くの観点を学ぶ必要があります。4年間を通して、多様な課題に取り組みながら、学生個々のめざす進路に応じた表現力や思考力、人間力を鍛えていきます。世界に通用する自立したデザイナーの育成をめざします。

designfabrik® Tokyoについて
designfabrik® Tokyoは工業デザイナーやエンジニアが高機能プラスチックやポリウレタンをはじめとするBASFの素材に関するノウハウを利用できる環境を提供し、新しい用途開発の支援をする場として、2014年10月にBASFジャパンの横浜イノベーションセンター内に設立されました。デザイナーが製品を生み出す際の素材選びをサポートし、デザインプロセスにおける素材のCMF(Color, Material, Finishing:色、素材、仕上がり)ソリューションを顧客と共に創出します。2015年7月には、工業デザイナーでKEN OKUYAMA DESIGN代表の奥山清行氏と共同でBASFのポリアミド樹脂を使用した独創的なワインクーラーを制作しました。

BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は2015年、創立150周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。2014年の売上は約740億ユーロで、従業員数は約11万3000人です。www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。








BASFジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#BASFジャパン
#デザイン
#2015年10月27日