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リチウムイオン二次電池向けセパレータの開発【特種東海製紙】
2011年10月18日
当社は、リチウムイオン二次電池をターゲットとした、耐熱性に優れ安価な電池セパレータ(絶縁体)の開発に成功しました。特にハイブリッド自動車や電気自動車へ搭載される二次電池向けのセパレータとして、平成24年度末を目標に生産開始予定です。
リチウムイオン二次電池のセパレータは、主に樹脂性フィルムが使用されておりますが、電池の破裂・発火等を引き起こす熱暴走が発生した際の安全性(耐熱性)が問題視されており、さらにはセパレータのコスト高が大きな課題となっております。
そこで、当社は安全かつ安価な電池セパレータの開発に着手し、セルロースを材料とした微多孔膜を発明しました。これは、セルロースを用いることで耐熱性と低コストを実現でき、さらに特殊な技術を付与することで二次電池向けセパレータとしての必要な基本性
能を併せ持つことが可能となりました。
リチウムイオン二次電池は、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル機器の電池として普及しております。さらに、化石燃料の枯渇やCO2削減といった環境問題に対応できるエネルギー源として、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用としての検討が多くなされており、今後も飛躍的な需要向上が期待されます。これら自動車の駆動用には高い耐熱性が求められ、当社が開発した電池セパレータは多くのニーズが見込まれます。
当社は引き続き、リチウムイオン二次電池向けセパレータの開発に注力し、基本性能の向上と実用化を目指します。
なお、業績見通しに対する影響については、今後の生産販売状況を見極めた上で、分かり次第開示いたします。
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