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安全認証に向けたデジタルインストルメントクラスタのソリューションを発表【メンター・グラフィックス・ジャパン】

2015年10月15日

メンター・グラフィックス、安全認証に向けた
デジタルインストルメントクラスタのソリューションを発表


メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、同一の計器盤(インストルメントクラスタ)ディスプレイ上でセーフティクリティカルな運転者情報とリッチな3Dグラフィックスの同時表示を実現する、Safety Certifiable Digital Instrument Cluster(安全認証に向けたデジタルインストルメントクラスタ)ソリューションを発表しました。この新しいソリューションのソフトウェアアーキテクチャは、マルチコアSoCはもちろんシングルコアSoCにも実装でき、超高速起動を特長としています。フル機能と多彩なグラフィック表示を備えたデジタルインストルメントクラスタおよび安全性確保が最重要視される運転者情報をいかに統合し、ハードウェアや安全に関する認証コストを引き上げることなくISO26262を含む安全規格に準拠させるか、という自動車OEMが抱える課題を解決します。

本ソリューションは、メンター・グラフィックスがこれまで培ってきたシステムエンジニアリングの深い専門知識に基づいて同社の一連の自動車設計ツールおよびソフトウェアを提案するMentor® Automotiveの一環として提供されます。

現在、自動車OEMでは、ブレーキ、エンジン、タイヤの問題といった自動車からの重大な警告を運転者に伝達するアイコンのようなグラフィック情報などを表示できるデジタルインストルメントクラスタの設計が進んでいます。今回発表した新しいソリューションは、安全認証取得済みのNucleus®リアルタイムOS(RTOS)であるNucleus SafetyCert™に加えて、メンター・グラフィックスのオートモーティブグレードのLinux®ソリューションと互換性を持っており、セーフティクリティカルな情報とそれ以外の情報を同一ディスプレイ上に同時表示させるとともに、ISO26262準拠に欠かせない安全性が求められる機能の隔離性を維持します。この機能隔離は非常に小さなオーバーヘッドで実装されており、システムリソースを最大限に有効活用することによって多彩な3Dグラフィックス性能を最大化し、インフォテイメント、ADAS(先進運転支援システム)、スマートフォン接続などの高度で複雑な機能のすべてを同一のSoC上で実行するために特別に開発されたものです。

新ソリューションはまた、Nucleus SafetyCert RTOSを含む認証取得済みのコンポーネントを使ってシステムを構築してあるため、安全認証を受けなければならない新規コードの行数を最小化します。また、単一SoCやシングルコアの上でも実行できるため、CPUリソースを効率的に利用しシリコンコストを削減します。

メンター・グラフィックスは、Socionext Embedded Software Austria GmbH(以下ソシオネクスト)と協業し、ソシオネクストのオートモーティブHMI(ヒューマンマシンインタフェース)開発用プラットフォームであるCGI Studioとメンター・グラフィックスのSafety Certifiable Digital Instrument Clusterソリューションを統合しています。ソシオネクストのCGI Studio BUでGeneral Managerを務めるReinhard Fuericht氏は、以下のように述べています。「Mentor AutomotiveのインストルメントクラスタプラットフォームをCGI Studioのハイエンドなグラフィックスと独自のクリティカリティ混在機能で補完することにより、開発ツールから表示機能に至るHMI安全認証向けのシームレスなエンドツーエンドのソリューションを実現します。」

「組込みソフトウェアの安全性は車両システム設計者にとって重大な要件であり、クラスタの多彩なグラフィックスや機能を失わずに、車両システムからのセーフティクリティカルな情報との統合を実現するメンター・グラフィックスの実績が顧客から大きく評価されています。」メンター・グラフィックス、Automotive Business Unit、General Manager、Rainer Oderは、上記のように述べています。


Mentor Automotiveについて
Mentor Automotiveは、メンター・グラフィックスが長年培ってきたシステムエンジニアリングにおける深い専門知識に基づいて、コネクティビティとネットワーク、車内エクスペリエンス、サブシステムと関連技術を3つの軸とした業界をリードする自動車設計ツールおよびソフトウェア群を提供し、自動車業界が直面する複雑な設計課題の解決を支援します。Mentor Automotiveについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jp/solutions/automotive/をご覧ください。


メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。

登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用しています。

組込みソフトウェアについて

www.mentorg.co.jp/embedded-software/

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メンター・グラフィックス・ジャパン㈱
マーケティング部
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