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国内初*1移動販売車のEV化事業の取組み【東京アールアンドデー】
2011年10月17日
株式会社東京アールアンドデー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小野昌朗)は環境省「平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業(委託事業)*2」において「配送用トラックのEV化技術の開発・実証」(以下「本事業」)の採択を受け、本事業を行うことになりました。
地球温暖化対策の一つとして、運輸部門のCO2排出量の削減が喫緊の課題となっています。乗用車においてはハイブリッド車や電気自動車(EV)の普及が進みつつありますが、トラックに関しては一部でハイブリッド車が市販されているもののEV化については依然として研究開発段階にあります。
本事業は財団法人エネルギー総合工学研究所(所在地:東京都港区、理事長:白圡良一)と共同実施によりトラックのEV化技術の開発および早期普及を目的として取組むものですが、過疎化や超高齢化社会、買い物弱者など日本が抱える課題に対し、移動販売による小売事業サービスの可能性、非常用電源用途等、電動車輌としての特徴の活用についても合わせて検証を行います。
具体的には北関東中心にスーパーマーケット約138店舗を展開する株式会社カスミ(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:石原俊明)および伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広)の協力の下、つくば環境スタイル「実験低炭素タウン」を掲げて低炭素社会の実証が進められている茨城県つくば市を中心に、開発したEVトラックを移動販売車として活用し、2012年初頭より約1年間の実証事業を行います。
実証事業を踏まえ、小型トラックを対象に自動車整備工場等で改造可能な低コストのEV化改造キットを開発し、早期普及が可能なビジネスモデルを構築することにより、CO2排出量削減を実現します。
移動販売車仕様(計画)
ベース車両 —————————————— |
いすゞ・エルフ ワイドロング 2WD ———————————————————– |
寸法(全長x全幅x全高) | 6,165mm x 2,180mm x 3,030mm |
乗車定員 | 3人 |
車両総重量(計画値) | 4,965kg |
モータ最高出力 | 100kW |
変速機 | M/T |
駆動用電池形式・容量 | リチウムイオン電池・EnaerDel社製 48kWh |
一充電走行距離(計画値) | 100km |
荷室(店舗側)消費電力 | 2.5kW |
太陽光発電出力 | 0.4kW |
*1当社調べ
*2地球温暖化対策技術開発等事業について
環境研究・環境技術開発の推進戦略を踏まえ、エネルギー起源二酸化炭素削減技術の開発成果の社会還元を加速しグリーンイノベーションを推進するため、技術開発の成果を社会実装する実証研究、他の環境問題との間のトレードオフを解消する研究開発、その他早期に実用化が必要かつ可能なエネルギー起源二酸化炭素の排出抑制技術のうち現状の取組が不足している開発を通じて、地球温暖化対策を推進することを目的としたもの。
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