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TEATRO for DAYZ 次世代カスタマー“Share Natives”のカルチャーにクルマが溶け込むために【日産自動車】

2015年10月5日

本リリースは、10/5に発表した「TEATRO for DAYZ」の追加情報を記載した補足リリースです。

2020年以降に運転免許を取得する世代は、生まれて間もなくインターネットの環境が整い、その恩恵を受けてきた世代でもあります。幼少時代からまるで日用品を使う感覚でPCなどのデジタル機器を利用しているデジタル・ネイティブは、価値観などもそれ以前の世代とは大きく異なると言われています。
私たちは、「TEATRO for DAYZ」のメインカスタマーとなる、デジタル・ネイティブの中でも、特に仲間との繋がりを楽しんでいる若者たちを“Share Natives”と定義しました。
では、Share Nativesはどのような環境で育ち、どんな思考や行動をとってきたのでしょうか。


インターネットがない世界を知らないShare Natives
それぞれの国でインターネットが普及した時期は異なります。「TEATRO for DAYZ」が素材として選んだ日本におけるインターネットの人口普及率*は、1998年末には13.4%だったものの、「TEATRO for DAYZ」のメインカスタマーとなるShare Nativesの生誕時期と重なる2003年末には64.3%と急拡大しました。

家庭へのインターネットの普及は、子どもたちの遊びの環境にも変化をもたらしました。その代表的なものがテレビゲームです。90年代、3D表現が可能となった家庭用ゲーム機やポータブルタイプのゲーム機で遊んでいた子どもたち。そこに、仲間と通信しながら遊べる機能や、オンライン上にいる見知らぬ相手とともに楽しめる機能が備わったことで、ゲームは仲間や共通の趣味を持った見知らぬ人と“繋がる”ツールへと変貌を遂げました。

また、携帯電話の普及率もインターネットと同様の傾向を示しています。1999年末に67.7%だった携帯電話の普及率*が、4年後の2003年末には94.4%と急拡大しました。更にスマートフォンにおいては、2010年度末時点で9.7%だった普及率が、3年後の2013年末には62.6%にまで達しました。携帯電話の急速な普及は、大人はもちろん、子どもたちも携帯電話を持つようになったことを意味します。Share Nativesが家庭にある固定電話や、家族と共用するPCではなく、パーソナルな通信手段を手に入れたとき、ブログやSNSはすでに一般的なものになっていました。大人がデスクトップPCでブログ記事を書いていたとき、彼らは携帯端末で撮影した写真とともに短い記事を自身のブログやSNSに投稿していました。


コミュニティの枠を超えて情報を共有
生まれたときから身近にインターネットがある世代とそれ以前の世代で大きく異なるのが、情報との接し方であることを疑う人はいないでしょう。かつては、テレビや雑誌などの紙メディアから落ちてくる情報を得ていました。しかしインターネットの普及により情報は検索して探すものになりました。インターネットがない世界を知らないShare Nativesにとって情報を自ら探すのは当たり前のことです。

境界がないインターネットの海には、無数の魅力的な情報が溢れています。Share Nativesはそこから自分の感性にあうもの、今欲しいと思っていたものを探し出す力を自然に身につけています。インターネットの中にある情報はほとんどが無料で手に入ります。情報取得のためのコストを気にする必要がありません。とはいえ、膨大な量の情報が常に発信され続けているインターネットの海から本当に必要なものをすぐに見つけるのは大変なことです。そんなとき、Share Nativesは自分と感性の合う人を探します。それは、顔見知りの友人かもしれませんし、オンライン上で出会った顔も本名も知らない人の場合だってあります。人と“繋がる”ことが当たり前であるShare Nativesは、オンラインのみの関係にも抵抗がありません。

興味をもった情報はすぐにシェアできることもインターネットの特徴です。そして、シェアした情報は別の友人がすぐにシェアすることで、情報はコミュニティの枠を超え、瞬く間に拡散していきます。SNSやブログに当たり前に接してきたShare Nativesたちは、友人の投稿を見知らぬ人に知らせること、個人発信の情報を受け取ることに抵抗はありません。


言葉以外の手段でも気持ちを伝えられるように
仲間と繋がりシェアするが当たり前の世代であるShare Natives。スマートフォンの登場により彼らのコミュニケーションは一層深くなりました。

少年期から青年期にかけて、携帯電話というパーソナルな端末でインターネットにアクセスしていたShare Nativesは、メールやブログなど、テキストでの情報発信は短文になる傾向があります。感情は絵文字や顔文字で表現する。彼らの間だけで通じる略語も時代ごとに数多く生まれています。スマートフォンの登場により、Share Nativesはテキストすら使わずに体験を伝えられるようになりました。

また、写真や動画がSNSなどを通じてシェアされることで、それまで個人や限られた仲間だけで楽しんでいたものが一気に拡散。同じ趣味を持つ仲間が見つけやすくなりました。イベントやパーティーの雰囲気に合わせたコスプレ、浴衣など季節を感じる装い、身近なところでは新しく買った洋服やそのコーディネートを“自撮り”し、SNSにアップ。それを見て「可愛い!」と思った友達はシェアするだけでなく、互いに自撮りした写真を共有したり、集まって一緒に撮影するなど、写真や動画の楽しみが無限に広がります。

スマートフォンには、多くのゲームアプリケーションもあります。ポータブルタイプのゲーム機で仲間と繋がることが当たり前だったShare Nativesは、スマートフォンの登場により、今まで以上にバーチャルな世界で仲間と気軽に繋がれるようになり、移動中などわずかな時間も利用してゲームに興じます。スマートフォンのマップやGPS機能を使い、仮想空間が現実世界に飛び出してきていることも注目すべきことでしょう。

電話は基本的に1対1でしか通話ができませんが、スマートフォンのアプリケーションを使えばグループ通話が可能に。しかも無料なので時間を気にせず会話することができます。おもしろい情報をその場でシェアをすることで、まるで仲間の家に集まりホームパーティーをしているような感覚でコミュニケーションを楽しみます。


“体験”をシェアできるクルマ、「TEATRO for DAYZ」
Share Nativesが最も大切にしているものは、いつでも場所を選ばず仲間と繋がっていられる環境です。Share Natives以前の世代だと常にスマートフォンを見ている姿をいぶかしく思うかもしれませんが、彼らのカルチャーでは当たり前のことなのです。

次世代カスタマーに向けた商品を開発する上で、Share Nativesの行動特性や感性にクルマがどう訴えるべきなのか。その答えとして導き出したのが、私たちはクルマを“素材”と考え、自由に創造してシェアできる機能を盛り込むことでした。

クルマの楽しさは“体験”にあります。未知の場所に行く、高級な空間に酔う、趣味の世界に浸る、強烈な加速に昂る、思いのままに操る、といったこれまで、私たちが多くのお客様に提供してきたさまざまな“体験”。「TEATRO for DAYZ」は、それらとはまったく異なるアプローチで、Share Nativesのライフスタイルにリンクする“体験”を提供するクルマです。そして、その“体験”を一人ではなく多くの仲間とシェアできる素材として、更には彼らの自由な発想でクルマの新しい価値を生み出す素材として「TEATRO for DAYZ」は、Share Nativesに支持されると確信しています。

*総務省「通信利用動向調査」結果より








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