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電動駆動式油圧ショベルによる日本初の国内クレジットが認証【日立建機】

2011年10月6日

-国内クレジット創出とカーボンオフセットへの活用-

日立建機株式会社(本社:東京都文京区、執行役社長:木川理二郎/以下、日立建機)は、石坂産業株式会社(本社:埼玉県入間郡、取締役社長:畝本典子/以下、石坂産業)、日立キャピタル株式会社(本社:東京都港区、執行役社長:三浦和哉/以下、日立キャピタル)と共同で2011年1月より電動式油圧ショベルによる排出削減事業*1を開始し、2011年10月3日、本事業による国内クレジット52tが認証されました。建設機械による削減事業およびクレジットの創出は日本初となります。

本排出削減事業は、ディーゼルエンジン式油圧ショベルを電動式油圧ショベルに更新する事業であり、3月23日に国内クレジット認証委員会で正式に事業承認*2されました。本排出削減事業の枠組みは、排出削減事業者に石坂産業、事業共同実施者に日立キャピタル、事業関連業者に日立建機であり、2011年1月に石坂産業に納車した電動式油圧ショベルZX200-3が対象となっています。石坂産業ではクレジット認証を受けるため、1月から継続的に電動式油圧ショベルの使用電力量のモニタリングを行ってきました。

今般、国内クレジット認証委員会に排出削減量の実績報告と認証申請を行った結果、10月3日に開催された同委員会において正式に52tの国内クレジットが認証されました。電動式油圧ショベルにより創出された国内クレジットは日本初となります。52tのクレジットは事業期間8ヶ月で達成しており、電動式油圧ショベルはディーゼルエンジン式油圧ショベルに比べ-64%のCO2削減が認められました。石坂産業が創出した国内クレジットは日立キャピタルが全量を買い取り、日立建機製品のカーボンオフセットなどに活用していきます。日立建機では2011年4月から電動化省エネ技術によるハイブリッドショベル、電動式ショベルを「地球温暖化防止により貢献できる機械」としてカーボンオフセットの対象に追加しています。今回創出した国内クレジットは、電動化省エネ製品のカーボンオフセットに用いることで、電動、ハイブリッド技術の普及を図り、お客様の事業そのものが地球温暖化防止に貢献できる仕組みを推進していきます。

*1 : 排出削減事業とは、国内クレジット制度の下で、CO₂排出量の削減を行う事業のこと。国内クレジット制度とは、京都議定書目標達成計画(2008年3月28日閣議決定)において規定されている、大企業等による技術・資金等の提供を通じて、中小企業等が行った温室効果ガス排出削減量を認証し、自主行動計画や試行排出量取引スキームの目標達成等のために活用できる制度
*2 : 「国内クレジット制度」ホームページに、承認排出権削減方法論(方法論番号026)として公開
http://jcdm.jp/process/data/026_v2.pdf

*3 : カーボンオフセットは日立建機が日立キャピタルに対象製品の製造・組立時CO2に相当する国内クレジットを無効化処理(償却)依頼することにより成立。日立キャピタルからは証書が発行される。

図1 : 国内クレジット活用スキーム




図2 : 日立建機の事業と排出権

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