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高度なカメラとレーダーを統合したフュージョンステムを発表【ZF TRW】

2015年7月3日

※本リリースは、7月1日(現地時間)にドイツ・ベルリンで発表されたリリースの日本語版です。


 ZF TRWのフュージョンシステムを欧州およびアジア市場に投入
 カメラとレーダーを統合したフュージョンシステムは、高い安全性と自動運転機能を実現
 ZF TRWは、システムインテグレータとして非常に効果的なフュージョンシステムを提供


ドイツ・ベルリン発(2015年7月1日)  :  アクティブセーフティ (予防安全)・パッシブセーフティ (乗員安全) システムの世界的リーダーであるZF TRW オートモーティブ・ホールディングス(以下ZF TRW)は、レーダーとカメラ技術を統合したフュージョンシステムについて、乗用車および商用車向けに本格生産を開始することを発表しました。ZF TRWのレーダーとカメラを統合したフュージョンシステムは、ロバスト性が高く、非常に洗練されたソリューションであり、変化し続ける市場ニーズと、高度な安全システムに求められる規制要件への対応をサポートします。

ZF TRWのグローバルエレクトロニクス・エンジニアリング部門上級副社長であるケン・カイザー(Ken Kaiser)は、次のように述べています。「カメラとレーダーからのデータを30~40ミリ秒ごとに統合することで、たとえば自動緊急ブレーキ用の横滑り防止装置(ESC)を介して急ブレーキをかける場合など、搭載システムからのアクションを許可するタイミングを確認することが可能になります。レーダーは範囲と相対速度の計測に優れている一方、カメラは側方計測と対象物の正確な検知に理想的であることから、これらのセンサー技術は高度な補完関係にあるといえます。複数のレーダーおよびカメラを統合したフュージョンシステムを、ZF TRWの高度なセーフティドメインECU(SDE)と組み合わせることで、運転機能の部分的な自動化を可能とし、最終的には高度な自動化を実現する未来の運転システムへと進化させることができます」。

ZF TRWがレーダーとカメラの両方を供給することにより、付加価値を提供することができます。 ZF TRWはシステムインテグレータとして独自のアルゴリズムを開発しており、複数の部品メーカーからセンサーを購入した場合より、反応速度を高速化し、より幅広い機能を実現できます。また、フュージョンシステムは、製品化にかかる時間を短縮できるよう統合パッケージとして設計、検証することも可能です。


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(ZF)について
ZFはドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。またZFは、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。

2015年、ZFは創立100周年を迎えます。ZFは1915年、ツェッペリン飛行船有限会社やその他数社の出資により、フリードリヒスハーフェンにZahnradfabrik社として設立されました。当初は航空機用トランスミッションの開発、試験、および製造を手掛けていましたが、1919年以降は、初代社長であり、後に理事会長となったアルフレッド・グラフ・フォン・ソーデンフラウンホーフェンの指揮のもと、自動車および商用車産業へと焦点を移しました。このセクターで、ZFは革新的なトランスミッションに関する特許を多数擁する一流の技術サプライヤーとしての地位を確立しました。欧州域外へ初めて進出したのは、ブラジルに工場を建設した1958年のことで、ここから始まったグローバリゼーションに向けた勢いは今でも衰えていません。加えてZFは、買収を通じて着実に専門技術の拡大を図ってきました。たとえば1984年にはレムフォーダー(Lemforder Metallwaren)社の過半数の株式を取得し、これが製品ラインナップにシャシ・テクノロジーを追加する第一歩となりました。2001年にはマンネスマン・ザックス社を買収し、ドライブライン構成部品やシャシ構成部品を補完することで、価値創造のプロセスが強化されました。1992年、社名が現行の「ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社」に変更されました。現在の製品ラインナップは、車軸システムや各種モジュールのほか、トランスミッション、ドライブライン構成部品、およびシャシ構成部品といった、ドライブラインおよびシャシ・テクノロジー全般となっています。ZFの製品は、乗用車、商用車、建設機械、農業機械、鉄道車両、および船舶で使用されています。当社はまた、風力発電や電子部品事業にも注力しています。加えて、ZF サービスはグループを代表して世界のアフターマーケット市場にサービスを提供しています。2015年5月、ZFは昨年発表した米国の自動車部品メーカーであるTRW社を買収しました。ZFフリードリヒスハーフェン社の株式はフリードリヒスハーフェン市が管理するツェッペリン財団が93.8%を所有し、ユルゲン博士およびレムフォーダーのイルムガルト・ウルダルップ財団が6.2%所有しています。ZFは設立当初から、確実に、快適に、そして安全にモノを動かし、非常に効率的な可動性(モビリティ)を体験したい世界の人々のため、革新的な製品を開発、製造してきました。ZFのスローガン「Motion and Mobility」は、こうした当社の基本姿勢を明確に示しています。品質、技術的卓越性、および革新力は、これまで常に、そして今こそ、当グループのアイデンティティを定義づけるものとなっています。

詳細な報道資料はwww.zf.comで入手できます。


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