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新市場創出を目指した我が国発のISO規格が発行されます~樹脂-金属 異種材料複合体の評価方法のISO規格~【経済産業省】

2015年7月6日

本件の概要

本年7月、我が国が提案した「樹脂-金属 異種材料複合体の特性評価試験方法」が、国際標準化機構(ISO)において承認され、ISO規格として発行される予定です。
これにより、我が国が革新的技術を有する樹脂-金属 異種材料複合体の接合強度や耐久性を客観的に評価できる環境が整い、当該技術の様々な分野での活用が期待されます。


■ 1. 規格制定の目的・背景
我が国の企業は、極めて高い接合強度を得ることができる金属と樹脂部品の一体成形の革新的技術を有しており、締結部品を使わない軽量な接合方法として、自動車部品や電子部品への応用が期待されています。
しかし、企業独自の評価方法により取得したデータ等では、取引先の信頼を十分に得ることが難しい状況にありました。
このため、大成プラス㈱は、東ソー㈱、東レ㈱及び三井化学㈱とともに、「トップスタンダード制度(現在の新市場創造型標準化制度(参考))」を活用し、2013年4月に4件のISO規格の新規提案を行いました。
今般、ISOの技術委員会(Technical Committee 61:プラスチック)での審議を経て各国の承認が得られ、7月15日にISO規格として発行される予定です。
本件は、民間企業が、迅速な国際標準化提案を実現するために2012年に導入した「トップスタンダード制度(現在の新市場創造型標準化制度)」の活用によりISO規格の発行に成功した第1号案件となります。


■ 2. 規格制定のポイント
接合部分の強度や耐久性を適切に評価するため、試験装置、試験片の作成方法、接合強さ等の試験方法、耐久性評価の試験方法の手順を定めました。

担当

産業技術環境局国際標準課

公表日

平成27年7月6日(月)

発表資料

新市場創出を目指した我が国発のISO 規格が発行されます~樹脂-金属 異種材料複合体の評価方法のISO 規格~(PDF形式:370KB)








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