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世界ラリー選手権(WRC)で今季6勝目【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2015年7月6日
フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権(WRC)で今季6勝目
第7戦「ラリー・ポーランド」で1位と2位を獲得、後半戦に向けて上々の折り返し
フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の2015年シーズン第7戦「ラリー・ポーランド」に市販車をベースとした3台の「ポロR WRC」で参戦、フランス人のセバスチャン オジェ選手が今季5度目となる優勝を果たしました。
2015年7月2日(木)〜7月5日(日)にかけて開催された「ラリー・ポーランド」は、世界で最も古い歴史をもつラリーのひとつで、初開催は1921年にまでさかのぼるグラベル(未舗装路)ラリーです。
拠点となるのは首都ワルシャワから北へ約200kmの街、ミコワイキ。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)は19、SS距離313.53km、総走行距離1192.50kmで行われました。
2日(木)の夕方、ラリーはセレモニアルスタート後に市内の特設ステージからスタートしました。2台同時走行の特設コースが設けられ、フォルクスワーゲンチームはオジェ選手がトップタイム、3番手にアンドレアス ミケルセン選手、5番手にヤリ‐マティ ラトバラ選手という順でこの日を終えました。
続く3日(金)からは本格的なグラベルでのSSが始まりますが、先頭走者のオジェ選手は砂利掻き役を強いられ、思うようにタイムを伸ばすことができません。しかし砂利が掃けた午後のSSでは好走を披露し、3日(金)の競技を終えた段階でオジェ選手は総合首位、ミケルセン選手が総合2番手、ラトバラ選手は総合3番手と、フォルクスワーゲン勢がトップ3を独占します。
続く4日(土)もオジェ選手は総合首位、ミケルセン選手は総合2番手を堅持しますが、ラトバラ選手はいまひとつリズムをつかめず、僅差ながら総合4 番手に順位を落としてしまいました。最終日の5日(日)に残されたSSはふたつ。各選手とも全力の走りを見せ、オジェ選手は2連続トップタイムを記録しチームにとっては今シーズン6度目の勝利を獲得しました。また、オジェ選手にとっては今シーズン5勝目となり、自身のWRC通算勝利数を29まで伸ばしています。最終SSで3番手タイムを獲得しボーナスポイントを獲得したミケルセン選手は総合2 位、ラトバラ選手は必死の追い上げを見せましたが最終SS でクラッシュ、総合5位でラリーを終えました。
フォルクスワーゲンチームは全19SSのうち11SSでトップタイムを記録。「ポロR WRC」の全方位的な速さを示しました。次戦は7月30日(木)〜8月2日(日)の第8戦「ラリー・フィンランド」です。
2013年はオジェ選手、2014年はラトバラ選手が優勝しており、今年も活躍に期待がかかります。
■ フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター : ヨースト カピート
「今回のラリーはあらゆる面で、ほぼ完璧な出来と言っていいラリーだったと思います。ドライバーたちは3人ともがそれぞれ素晴らしいバトルを披露し、白熱したラリーを展開しました」
■ カー#1 : セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果 : 総合1位
「まさに最高のラリーでした! ポロR WRCの動きは完璧で、チームの皆に心から感謝したいと思います。まだシーズンは半ばですが、この勝利は、タイトル獲得に向け大きく前進させてくれました」
■ カー#2 : ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果 : 総合5位
「パワーステージでクラッシュし5位まで落ちてしまいました。幸い、ポロR WRCは頑丈なマシンだったのでメカニックの努力で完走できました。次は母国イベントなので、必ず表彰台に戻ります」
■ カー#9 : アンドレアス ミケルセン(ノルウェー) 最終結果 : 総合2位
「これまでのキャリアでベストのラリーでした。自分のパフォーマンスを誇りに思います。選手権ランキングでも2番手に浮上しましたし、WRCでの初勝利は時間の問題だという自信につながりました」
■ FIA 世界ラリー選手権 第7戦ラリー・ポーランド 最終結果
■ FIA 世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第7戦終了時点)
■ FIA 世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(第7戦終了時点)
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