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Alfa Romeo Giulia ワールドプレビュー【FCAジャパン】
2015年6月26日
Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)ワールドプレビュー
[イタリア ミラノ 2015年6月24日(現地時間)発]
● アルファ ロメオのパラダイムと「meccanica delle emozioni(感情を持った機械)」との完璧な融合として作られたAlfa
Romeo Giulia(ジュリア)には、105年におよぶ卓越したスタイリングとイタリア伝統のテクノロジーが組み込まれています。
● 特徴的なデザインには、イタリアデザインの真髄であるプロポーション、シンプルさ、および上質な表面仕上げが体現されてい
ます。
● 伝統の外形と独特なスタイルを維持しながら新しくなったアルファ ロメオのエンブレムが、三つ葉模様のノーズの中央を飾りま
す。
● 繊細なステアリング、応答性の高いアクセル、迅速に反応するシフトとブレーキを持つGiuliaは、刺激的なドライビングを目指す
ドライバーのためにつくられました。
● リア/四輪駆動のドライブユニットは、アルファ ロメオの優れた性能とドライビングの楽しさを保証するテクノロジー。
● 超高度な画期的エンジン : フェラーリのテクノロジーからインスピレーションを得た6気筒・510馬力のエンジンが、アルファ ロ
メオブランドのパワートレーンの新たな代名詞としてQuadrifoglioバージョンに搭載されます。
● スリリングなパフォーマンス : 0-100km/hの加速をわずか3.9秒で達成します。
● 完璧な重量配分(前後に50/50)、洗練されたサスペンション(フロントはアルファ ロメオのみの機構)、ダイレクトなステアリン
グ。
● 極めて優れた安定性コントロールを実現する「Torque Vectoring」、制動距離を大きく短縮する「Integrated Brake
System」、高速時に能動的にダウンフォースを作り出す「Active Aero Splitter」など、Giuliaのみに採用されたユニークな技
術ソリューションが搭載されています。
● 卓越したエンジン性能と共に、カーボンファイバー、アルミ、アルミ複合材、プラスチックなどの超軽量素材がふんだんに使用さ
れ、最高のパワーウェイトレシオ(3kg/hp未満)を実現しています。
伝統のQuadrifoglioバッジを着けた最上位モデルのAlfa Romeo Giuliaは、本日イタリア・アレーゼのアルファ ロメオ歴史博物館において世界の報道関係者に公開されました。アルファ ロメオの、今年105年目を迎える歴史を祝う特別なイベントです。これだけの伝統を持つ自動車メーカーは他にほとんど存在せず、アルファ ロメオは世界中での販売実績とレースでの勝利の数々によって別格の存在となっています。
A.L.F.A.(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)はロンバルド自動車製造公開会社と訳される、1910年6月24日に設立された企業です。本日(2015年6月24日)、アルファ ロメオは、過去・現在・未来を集約し、ブランドを代表する新たなモデルの発表により新たなページを開きました。
当イベントを開催するにあたり、新しくなったアレーゼのアルファ ロメオ歴史博物館ほどふさわしい場所はありません。このアルファ ロメオの「ホーム」である博物館は、6月30日に一般向けに公開され、アルファ ロメオの最も有名で革新的な作品が展示されます。これらのクルマは、自動車の歴史において最も重要なものとされ、今日なおアルファ ロメオの若いデザイナーにとってインスピレーションの源泉となっています。
選抜されたエンジニア、デザイナー、およびスタイリストから構成された、FCA内で「スカンクワークス」と呼ばれているチームが関わっています。スカンクワークスという名称は、最も難しく革新的な技術が必要とされる開発に携わる特命チームのニックネームとして、米国のさまざまな産業で使用されています。アルファ ロメオへの愛と、必要性を超えて最も本物の感情の領域に踏み込もうとする、その「機械による創造物」というコンセプトを共有する「スカンクワークス」は、工場、オフィス、およびレーストラックに関わった極めて多数のエンジニア、工場作業員、およびマネージャーの仕事とプライドによって生み出された伝統への敬意を込めた、未来のアルファ ロメオを作り出すことを唯ひとつの目的としています。
新しいエンブレム
Alfa Romeo Giuliaは、未来の難問に立ち向かうことは偉大な過去なくしては不可能であるというアルファ ロメオブランドの考えのもと、伝統に忠実でありながら新しいパラダイムを体現している新モデルです。アルファ ロメオの誇り高い歴史への敬意は、Robilant Associatiによってデザインされた新しいエンブレムにも示されています。外側は新しくなり近代化されましたが、世界中から敬意を集めるシンボルの座に押し上げた、一目で分かる形状とスタイルエレメントは残ります。
「meccanica delle emozioni(感情を持った機械)」
アルファ ロメオは一目で分かるイタリアデザイン、超高度かつ革新的なエンジン、50/50の完璧な重量配分、独自の技術的ソリューション、および最高のパワーウェイトレシオの5つの要素によって世界で最も魅力ある自動車ブランドとなりました。これらはアルファ ロメオを作り上げている、どれひとつとして欠くことのできない要素です。
Alfa Romeo Giuliaのシートに座るだけで、ドライバーを中心として作られた、感情をかき立てると共に息を吞むドライビング体験を約束する新たな次元に入ったような感覚に包まれます。繊細なステアリング、応答性の高いアクセル、迅速に反応するシフトとブレーキがこの感覚に貢献しています。また後輪/四輪駆動はアルファ ロメオの真のルーツの証であり、優れた性能とドライビングの楽しさを生み出す技術的ソリューションでもあります。
アルファ ロメオではこれらすべてが「meccanica delle emozioni(感情を持った機械)」という言葉に集約されています。この大胆かつ特徴的な言葉は、1世紀以上前に伝統が生まれた母国への敬意の現れとして、世界中でイタリア語によってのみ示されます。今日においても、アルファ ロメオというブランドは日々利用する道路、最も著名なレーストラック、および世界中あらゆる所の数多くのエンスージアストの心にイタリアからのプライドをもたらしています。
一目で分かるイタリアデザイン
アルファ ロメオは伝統、スピード、および美しさの完璧なバランスから生み出され、それらを通じて自動車の世界でのイタリアンスタイルの最高の表現となっています。Alfa Romeo Giuliaも例外ではなく、イタリアデザインの真髄であるプロポーション、シンプルさ、上質な表面仕上げが体現されています。これが機械としてのクルマへの入念な取り組みと共に、アルファ ロメオのスタイリストが作り上げた「皮膚」となる部分です。
特にプロポーションはクルマ全体の技術的アーキテクチャがその基盤であり、アルファ ロメオの場合、0/50の重量配分と後輪駆動が主な要素となっています。完璧な重量配分を得るため、エンジンと機械部分は2本の車軸の間に置かれています。これによってGiuliaは非常に短いオーバーハング、長いボンネットとフロントウィング、駆動輪上に収められた後方寄りのパッセンジャー コンパートメント、およびパワーが道路に伝えられるポイントを視覚的に示す力強いリアウィングを得ています。これらすべてから、このカテゴリーでは最長となる、ただし最もコンパクトな車体のひとつに収められた非常に長いホイールベースが得られています。これらのプロポーションは省略に基づくダイナミックな形状を生み出しています。さらに丸みを帯びた角の部分と覆い隠されたピラーが与える効果により、かつて作られた中で最も美しいクルマのひとつ「Giulietta Sprint」を思い起こさせる「涙滴型」のプロファイルが作られています。
イタリアンスタイルの2番目の要素に「シンプルさ」があり、これが実際には産業界で最も複雑な創造的プロセスのひとつであるクルマの設計作業を覆い隠しています。エレガントな形状と洗練されたイタリアのテイストを強調する、シンプルで自然なラインの背後に隠れた長く複雑な作業を隠すのがスタイルの役目です。このアプローチはクリーンで緊張感を持つラインとしてアルファ ロメオの歴史全体に浸透しています。このため、Alfa Romeo Giuliaには少数のシンプルなタッチ、ドアを表すと共にドアハンドルを包み込むサイドのライン、および自動車の歴史において最も著名であり広く認識されている、伝説ともなっている三つ葉のノーズが使われています。
最後に、イタリアデザインはリッチで調和の取れた反射をクルマ全体において生み出す、高品質な表面仕上げも特徴としています。これらすべての結果が、今にも飛びかかろうとする大きな猫を思い出させる、彫刻のような形を持つ新しいGiuliaです。同じインスピレーションは車内にもちりばめられています。たとえばあらゆるドライブスタイルに適合するよう設計された小型のステアリング上にまとめられたコントロール類など、すべての要素がクリーンであり、不可欠であり、またドライバーを中心として組み立てられています。さらに、ドライバー位置は、斜めのトンネルを持つファブリック、わずかに波状になったダッシュボード、および巧みに配置された機器類などによって「切り出され」、手作業による細かな配慮と最高の素材によって作られたテイラーメイドのスーツのような印象を与えます。素材であるカーボンファイバー、木材、およびファブリックは視覚と触覚両方の快適さを目的として選ばれ、また人の手で作られたことが目に見えるよう組み立てられています。
超高度な革新的エンジン
超高度な革新的エンジンも、真のアルファ ロメオを特徴付ける要素のひとつです。このため、Quadrifoglioバージョンにはアルファ ロメオの新しいベンチマークとなる、技術と性能の両方の面で独自のエンジンが開発されました。
フェラーリ出身のエンジニアによりチューニングされたこの6気筒のターボ付きガソリンエンジンは510馬力の出力に加え、たとえば0-100km/hの加速をわずか3.9秒で達成する驚異的なパフォーマンスを実現しています。センセーショナルなパワーとトルクにもかかわらず、この新しいエンジンは驚くほどの燃費の良さを達成し、また電子制御による気筒休止システムも備えています。すべての次世代ガソリンおよびディーゼルエンジンと同様に、この6気筒エンジンも重量、特に前車軸の荷重を減らすためすべてアルミで作られ、またアルファ ロメオ独自のサウンドを生み出します。
完璧な重量配分
Alfa Romeo Giuliaの特徴のひとつに、2つの車軸の間で完璧に50/50の重量配分を実現するための重量と素材の厳しい管理があります。これはアルファ ロメオにとって基本的な要素であり、レイアウトを調整し、重量のかさむ要素を可能な限り中央に配置することによって達成されています。
最高のドライバビリティと重量配分にはサスペンションも極めて重要です。後車軸には最高のパフォーマンス、ドライブの楽しさ、快適さのためマルチリンクが採用されています。また前車軸用には、フィルター効果を最適化すると共にクイックで高精度なステアリングを実現するため、半仮想的なステアリングアクシスを持つ新しいダブルウィッシュボーン型サスペンションが開発されました。このアルファ ロメオ独自のメカニズムは、コーナーでは一定したキャスタートレールを維持し、常に完璧なフットプリントを維持するため大きな横加速度にも耐えることができます。いかなる状況においてもダイレクトなステアリング比を持つAlfa Romeo Giuliaはナチュラルで直感的なドライブを実現します。
革新的な独自のテクノロジー
高品質なシャーシ・サスペンションの設計、作り、素材の選択はアルファ ロメオのエンジニアリング文化を表す要素です。電子制御は、優れた機構が実現するドライブをさらに魅力あるものにできるという保証が得られる場合に限って使用されています。
このことは、たとえばリアデフがそれぞれの車輪へのトルク配分を個別に制御することのできるダブルクラッチを使用したTorque Vectoringなど、Alfa Romeo Giuliaのみが搭載するテクノロジーによって示されています。これにより大きなグリップが得られない状況も含め、道路へのパワー伝達が改善されます。したがってドライビングに介入する安定制御システムに頼ることなく、楽しく安全なドライビングが可能です。Alfa Romeo Giuliaに導入された安定性制御と従来のサーボブレーキを組み合わせてブレーキへの瞬時の応答を実現する、画期的な電気機械式システムであるIntegrated Brake Systemは、極めて重要な重量最適化と共に過去最高水準の制動距離を達成します。
優れたCx値と共に、コーナーでの完璧なバランスとダウンフォースを実現するため、Giuliaにはダウンフォースを能動的に制御することによってパフォーマンスを高め、高速時においてもグリップを改善するフロント用のActive Aero Splitterが装備されています。この超高度なシステムはすべて、パフォーマンス最適化とドライブの楽しさをそれぞれ制御する、車載電子系の「頭脳」であるChassis Domain Controlによって管理されています。
Alfa Romeo Giuliaには、Dynamic、Natural、Advanced Efficient(アルファ ロメオに初めて導入された省エネモード)、およびRacing(ハイパフォーマンスのバージョンに搭載)を選択いただける、クルマの動的挙動を変えるAlfa DNAシステムが導入されています。
Giuliaのパッセンジャー コンパートメントは、アルファ ロメオならではのスタイルエレメントであるドライバー中心主義に基づき、最高の品質、安全性、装備、および快適性を提供します。
F1カーのようにすべての主要コントロールがすべてステアリングに組み込まれているのも偶然ではなく、ヒューマン – マシン インターフェイスは、Alfa DNAシステムのセレクターとインフォテインメント システムのための2つの使いやすいノブから構成されています。
最高のパワーウェイトレシオ
卓越したパワーウェイトレシオ(3kg/hp未満の低さ)を得るため、Alfa Romeo Giuliaは優れたエンジン性能と車両全体にわたる超軽量素材使用を組み合わせています。たとえばプロペラシャフト、ボンネット、およびルーフには炭素繊維が、エンジン、ブレーキ、サスペンション(フロントドームとフロントおよびリアフレームを含む)、およびドアやウィングなど他の多くのコンポーネントにはアルミが採用されています。さらにリアのクロスメンバーはアルミ複合材とプラスチックから作られています。
総重量軽減のため、ブレーキシステムにはアルミ製部品とカーボンセラミックが、またシートの構造フレームには炭素繊維が使用されています。これらすべての重量最適化にもかかわらず新しいGiuliaはクラス最高のねじれ剛性を持ち、長期にわたる品質維持、音響面での快適性、および極端な負荷条件下であっても優れたハンドリングを実現しています。
※ 当報道資料は、2015年6月24日(現地時間)にFCA社が発表したプレスリリースの抄訳です。原文は以下ウェブサイトをご参照ください。
http://www.alfaromeopress.com/press/article/117019
※ Alfa Romeo Giuliaは日本導入を予定しておりますが、時期など詳細は未定です。
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