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車載機器向け高耐圧、軽負荷高効率、SSCG内蔵の降圧DC/DCコントローラIC 「R1272Sシリーズ」を開発【リコー】

2015年6月25日

リコー電子デバイス株式会社(社長:田路悟)は、大電流出力を可能とする車載機器向け高耐圧、軽負荷高効率、SSCGを内蔵した降圧DC/DCコントローラIC「R1272Sシリーズ」を開発しました。6月26日からサンプル出荷を開始いたします。
近年、車載情報機器の高機能化に伴いマイコンなどのSoCの低電圧化と大電流化が進み、車載向け大電流出力電源ICが強く求められています。「R1272Sシリーズ」は、弊社製品では従来3Aが最高だった出力電流を20A*1まで引き上げました。動作最大電圧は34Vと高いため、車載バッテリ(+12V)からでも直接入力することができます。
また、無負荷時の待機時消費電力は15μAです。変換効率は、出力電流が1mA時では80%以上、10mA以上では90%以上(入力電圧12V、出力電圧3.3V、動作周波数450kHz時)と、軽負荷時でも非常に高い効率を実現しました。
発振周波数は外付け部品により調整可能で、更に外部クロックと同期させることも可能なため、DC/DCコントローラを搭載する電源回路で問題となりやすいノイズ対策が容易に行えます。SSCG機能によって、発振周波数および高調波の放射ノイズのピークを低減し、ノイズ対策を簡素化することが可能となります。
リコー電子デバイスは今後も、お客様のニーズに対応した商品の提供を通して、お客様の競争力強化をサポートしてまいります。



*1 出力電流は、条件や外付け部品に依存しますので、目安とお考え下さい。


R1272Sシリーズ

<新製品R1272S シリーズの主な特徴>

1. 大電流出力、高耐圧により車載機器搭載が可能
 出力電流20A*1を駆動することができるほか、動作最大電圧が34V(絶対最大定格36V)と高いため、車載バッテリ(+12V)
 から直接入力することが出来ます。

2. 消費電流15μAにより、軽負荷高効率を実現
 無負荷時の消費電流が15μAと低く、軽負荷時の高効率が実現できます。出力電流がそれぞれ1mA時80%以上、10mA以
 上では90%以上(入力電圧12V、出力電圧3.3V、動作周波数450kHz)と非常に高効率での動作が可能です。

3. 外部クロックの周波数同期
 PLL回路*2を介してスイッチング周波数を外部の周波数源に同期をすることが可能なため、ノイズ対策が容易に行えます。特
 に車載機器ではAMラジオの周波数帯を避ける対策に有効です。

4. SSCG機能を搭載
 SSCG機能を内蔵することで、発振周波数(基本波)だけでなく高調波の放射ノイズのピークも低減することが可能になり、シー
 ルド部品などを簡素化することが可能です。

5. 高安全性
 保護機能として、過電流制限機能、サーマルシャットダウン機能など豊富な機能を搭載しています。
 また、保護動作状態からの復帰動作を非ラッチ型ヒカップモード動作とラッチ動作のどちらかをご要求に応じて選択できます。
 フラグ出力機能も有しており、シャットダウン状態、ソフトスタート状態、出力電圧が設定出力電圧の±10%を外れた状態の時
 にはPGOOD端子を”Low”にします。
 車載向け電源ICに要求されるコールドクランキング時の出力電圧の低下を抑止する機能も搭載しています。

 

<新製品R1272S シリーズの仕様>


*1 出力電流値は、条件や外付け部品に依存しますので、目安とお考えください。
*2 PLL回路とはPhase Locked Loop回路(周波数負帰還回路)のことで、入力信号の周波数、位相を一致させる電子回路で
  す。

リコーグループについて

リコーグループは、オフィス向け画像機器、プロダクションプリントソリューションズ、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービスなどを世界約200の国と地域で提供するグローバル企業です(2015年3月期リコーグループ連結売上は2兆2,319億円)。
人と情報のかかわりの中で新しい価値を生む製品、ソリューション、サービスを中心に、デジタルカメラや産業用の製品など、幅広い分野で事業を展開しています。高い技術力に加え、際立った顧客サービスや持続可能社会の実現への積極的な取り組みが、お客様から高い評価をいただいています。
想像力の結集で、変革を生み出す。リコーグループは、これからも「imagine. change.」でお客様に新しい価値を提供していきます。
より詳しい情報は、下記をご覧ください。
http://jp.ricoh.com/








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