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ル・マン24時間レース最速記録を樹立するも、不運に見舞われる【アウディ ジャパン】
2015年6月15日
● ル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得
● ル・マンにおける表彰台獲得は、17大会連続
● ロッテラー / ファスラー / トレルイエ組、WEC年間ポイントのトップを堅持
6月14日 インゴルシュタット / ル・マン : 14回目の優勝は逃したものの3位、4位、7位。表彰台獲得連続記録を更新しました。
アウディは、今年も素晴らしいレースを展開しました。出場した全マシンが完走し、そのうち1台は表彰台を獲得しました。表彰台を獲得したのは、昨年の優勝トリオ、アンドレ ロッテラー(ドイツ) / マルセル ファスラー(スイス) / ブノワ トレルイエ(フランス)組です。彼らは2台のポルシェに続き3位を獲得しました。また、ロッテラーが3m17.475sというコースレコードも記録しました。
AUDI AG取締役会会長Prof. ルパート シュタートラーはチェッカーフラッグが振られると真っ先にポルシェピットを訪れ、彼らの優勝を称え「今回のレースは、モータースポーツの最高峰と賞すべきものでした。会場に押し寄せた観客は、アウディとポルシェという同じグループのブランドでありながら、お互いに手を緩めることなくスリリングなバトルが繰り返され、非常に素晴らしい耐久レースを堪能されたことと思います。ル・マンで優勝することが、どれほど難しいかを知り尽くしている我々は、ポルシェの優勝を称えることに何の躊躇もありません」とコメントしています。
アウディスポーツ チームヨーストのガレージでレースを見守ったAUDI AG技術開発担当取締役のProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは「まったく異なるコンセプトで産み出されたアウディとポルシェのハイブリッド レーシングカーが、レース全体を通じて互角の闘いを繰り広げたことに、非常に大きな驚きと感動を得ました。両ブランドが採用したコンセプトは、いずれもトヨタのマシンを凌駕する速さを示しました。これこそが我々がWECやル・マンで明らかにしたいものなのです」とコメントしています。
トップが激しく入れ替わる展開が続き、アウディとポルシェの2者によって争われた第83回ル・マンの勝利者は日曜日の朝になり、ようやく雌雄が決せられました。
3台のAudi R18 e-tron quattroは、いずれも卓越した速さを見せていましたが、数々の不運に見舞われました。レース序盤のパンクにも関わらず、激しい優勝争いを繰り広げていたアンドレ ロッテラー / マルセル ファスラー / ブノワ トレルイエ組は、日曜日の午前7時前にエンジンフードが大きく外れるトラブルに見舞われ、ダメージを負ってしまいました。ピットにおける修復作業はわずか6分56秒で終わりましたが、これにより失われた2ラップを取り戻すことは叶いませんでした。
ルーカス ディ グラッシ(ブラジル) / ロイック デュバル(フランス) / オリバー ジャービス(イギリス)組も、滅多に起きないアクシデントに遭遇してしまいました。レース開始からおよそ3時間が経過し、インディアナポリスに差し掛かったロイック デュバルが複数の遅いマシンをパスしている際に、GTEクラスのマシンに追突され、それが原因でガードレールに激しく衝突してしまいました。彼らのAudi R18 e-tron quattroは、わずか4分ほどの修復でレースに復帰、最終的に4位でゴールしました。
幾度もトップに立ち、それ以外の時もトップと僅差を維持して走り続けていたフィリップ アルバカーキー(ポルトガル) / マルコ ボナノミ(イタリア) / レネ ラスト(ドイツ)トリオが駆るAudi R18 e-tron quattroは、優勝候補の最右翼と目されていましたが、日曜日の朝にハイブリッドシステムの不具合に見舞われ、3番手となってしまいました。その後、レース終了わずか3時間前に、同じ不具合に起因する左フロントのドライブシャフトの交換を余儀なくされます。この作業に17分を要したため、彼らは総合7位となりました。
アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「Audi R18 e-tron quattroは、3台とも優勝を獲得するに充分な速さを持っていたことは紛れもない事実です。しかし、不幸にもそれぞれのマシンに深刻な事態が発生してしまいました。ポルシェの様な強力なライバルを相手に闘っている時は、予定外のピットインによる遅れを取り戻すことは非常に困難です。確かに望んだ結果を得られなかったことは残念ですが、スポーツの世界では負けることもあります。今回は我々の実力を存分に発揮することは叶いませんでした。レースウイークだけでなく、それまでの数ヶ月間に渡ってハードワークをこなしてくれた全てのスタッフにとても感謝しています」とコメントしています。
FIA世界耐久選手権(WEC)の年間ポイントでは、依然としてアンドレ ロッテラー / マルセル ファスラー / ブノワ トレルイエ組がドライバーズ ランキングのトップを維持しています。ル・マンでの雪辱を果たす機会は、8月30日にニュルブルクリンク(ドイツ)で開催されるWEC第4戦となります。
ル・マン24時間耐久レースの決勝結果
1 : ヒュルケンベルグ / バンバー / タンディ (ポルシェ) 395 laps
2 : ベルンハルド / ウエーバー / ハートレー (ポルシェ) -1 lap
3 : ファスラー / ロッテラー / トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro) -2 laps
4 : ディ グラッシ / デュバル / ジャービス (Audi R18 e-tron quattro) -3 laps
5 : デュマ/ ジャニ / リーブ (ポルシェ) -4 laps
6 : ブルツ/ サラザン / コンウェイ (トヨタ) -8 laps
7 : アルバカーキー / ボナノミ / ラスト (Audi R18 e-tron quattro) -8 laps
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(これはアウディスポーツ配信リリースの翻訳です)
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