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「クラウド型タクシー配車システム」発売【富士通テン】
2015年5月25日
「クラウド型タクシー配車システム」発売
~初期コスト低減、ビッグデータ連携で配車効率アップ~
~日本初、デジタル無線、IP無線の両方に対応~
富士通テン㈱(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:山中 明 以下、富士通テン)は、この度タクシーの配車を効率的に行う「クラウド型タクシー配車システム」を開発し、販売子会社の富士通テン販売㈱(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:大野 義彦)より2015年6月1日に発売します。
富士通テンは、「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ合わせて、お客様一人ひとりに合わせた新たな価値を提供する車載情報機器・サービスのコンセプトFuture Link®を2014年秋に発表し、当社の全ての事業分野に展開を進めています。今回の新製品はこのコンセプトを具現化したものです。
「クラウド型タクシー配車システム」は、配車を管理する機能をクラウドセンターに集約することにより、これまでタクシー会社毎に所有していた専用サーバが不要となり、設備導入にかかる初期費用の低減ならびに時間の短縮、24時間の保守体制で障害を迅速に解決するなどの特長があります。
また、富士通㈱(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已 以下、富士通)の位置情報を活用したクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」(以下、SPATIOWL)を使用し、気象情報や鉄道の運行情報、イベント開催情報など位置に紐づいた様々なビッグデータと連携してタクシー需要の予測に役立つ情報を分析することで、計画的な車両配置や効率的な流し運行などを実現するサービスを、2015年秋頃より順次提供していく計画です。
なお、タクシーと配車センターをつなぐ通信手段は、クラウド型タクシー配車システムでは日本で初めて※1、専用電波を使用する「デジタル無線」と、携帯電話網を使用する「IP無線」の両方に対応しました。
製品化の背景
これまでの タクシー配車システムでは、専用サーバを各社で所有していただく必要があり、導入費用に加え保守・メンテナンスの維持費用、管理工数などが、タクシー会社様の負荷となっていました。また、国内のタクシー無線は、2016年にデジタル無線に完全移行される予定で、切替えが未完了のタクシーが2割約4万台残されています。 富士通テンは、タクシー無線配車システムの開発で永年培ってきた車載化技術に、親会社富士通が保有するICTを融合させ、これら課題の解決に加え配車効率を高める付加価値の高いクラウド連携の新製品を提案し、タクシー無線のデジタル化移行をサポートいたします。 富士通テンは2003年8月に世界初のデジタル無線を使ったタクシー配車システムを発売。これまでに全国のタクシー事業者様に約530システム、デジタル無線機4万台以上を納入し、タクシー向けデジタル無線機の累計台数業界トップ32%※1のシェアを獲得しています。
主要システム構成
(注)車載機機器は富士通テン製、パソコンは富士通製のご利用が必要です。
(注)システム構築には無線基地局などが必要になる場合があります。
システム価格(参考価格)
(注)車両台数、受付・配車用パソコンの数、使用ソフトなど構成内容により価格は異なります。
「クラウド型タクシー配車システム」の主な特長
1. 必要最小限の費用と設備で利用可能
◎ 初期コストを大幅に低減
インターネットに接続されたパソコンと必要最小限の機器があればクラウドサービスの利用が可能です。
専用サーバの設置が不要となり、初期投資が低減できる他、スペースの有効活用もできます。
2. 安心の保守体制
◎ 24時間の保守体制で障害を迅速に解決
タクシー会社様と堅牢なクラウドセンターをインターネット回線で接続。万が一システムトラブルが発生しても万全の保守体制
でスピーディーに対応するので、安心して配車システムをご利用いただけます。
◎ サーバ管理者やデータベースの管理が不要
配車システムに必要なサーバやデータベースはクラウドセンターで一括して構築・管理します。
定期的なサーバ再起動など煩わしいシステムの保守管理と、サーバ管理者の設置が不要です。
3. 情報はいつでも新しく
◎ 常に最新ソフトが使用可能
クラウドで最新の配車ソフトを提供します。煩わしいバージョンアップ作業なども不要です。
◎ 最新版地図が使用可能
タクシー会社の配車センターで使用する地図データベースは、クラウドセンターで自動で更新するので、最新データを利用し
た配車が行えます。
(注)更新の頻度は不定期です。変更の生じたエリア毎に更新されます。
(注)配車センターのパソコンに直接地図データをインストールして使用することも可能です。
4. ビッグデータ連携で計画的車両配置や、効率的な流し運行を実現
(2015年秋頃より順次サービス開始予定)
◎ 富士通のクラウドサービス「SPATIOWL」を使用し、気象情報や鉄道の運行情報、イベント開催情報など様々な位置情報に基
づくビッグデータを連携させることが可能です。タクシー需要の予測に役立つ情報を分析・提供し、計画的な車両配置や効率
的な流し運行などを可能にします。
Future Link® とは
「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ合わせて、新たなモビリティライフを提供する車載情報機器・サービスのコンセプトです。
個人の運転特性などの「人」に関わるデータ、車載機器・センサーなどから得られる「クルマ」およびそれらの周辺状況に関するデータ、インフラやインターネットなどから得られる「社会」のデータをつなぎ合わせ、お客様一人ひとりに合わせた新たな価値の提供を目指します。
SPATIOWL(スペーシオウル)とは
走行する車両からのプローブ情報※2、人や施設の情報、センサー情報、インターネット情報などから収集される大量の位置情報を活用し、新たな価値を提供する富士通のサービスです。
■ 注釈
※1、2015年3月現在、富士通テン調べ
※2、プローブ情報
車両を動くセンサーとみなし、実際に走行する車両から収集される、速度や位置などの情報のことです。
■ 商標について
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
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